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シナリオは2倍&ゲームバランスを一新。PS4で生まれ変わった「フェアリーフェンサー エフ ADVENT DARK FORCE」の見どころをまとめて紹介
コンパイルハートは2015年11月5日,PlayStation 4用ソフト「フェアリーフェンサー エフ ADVENT DARK FORCE」(以下,フェアリーFADF)を発売する。
本作は,同社が展開する“日本の特定のお客様向け”ゲームブランド「ガラパゴスRPG」の第1弾として,2013年10月10日にリリースされたPlayStation 3用ソフト「フェアリーフェンサー エフ」(以下,フェアリーF)を大幅にパワーアップし,PS4向けにリニューアルした作品だ。コンセプトデザインに天野喜孝氏,楽曲に植松伸夫氏率いるEARTHBOUND PAPASを据えた王道JRPGは,2年の時を経てどう進化したのだろうか。
今回は,コンパイルハートの開発陣に本作の見どころを解説してもらったので,ゲームの概要と合わせて,新要素を中心にその魅力をお伝えしよう。
「フェアリーフェンサー エフ ADVENT DARK FORCE」公式サイト
新たなルート分岐「邪神編」「魔神編」が登場
シナリオのボリュームは前作の2倍に
フェアリーFADFの紹介に入る前に,まずはフェアリーFの世界観を簡単に説明しておこう。
作品の舞台となるのは,過去に“女神”と“邪神”による大規模な争いが巻き起こり,戦いの爪跡が色濃く残った世界。神が生んだ妖聖武器(フューリー)を操る者「フェンサー」として覚醒した主人公・ファングを中心に,2柱の神をめぐる戦いが描かれる。
フェアリーFADFでは,フェアリーFのシナリオが丸ごと収録されており,初めて遊ぶ人でも安心して楽しめるようになっている。
ストーリー面における最大の注目点は,フェアリーFADFで新たに追加されたシナリオ分岐要素だろう。本作のシナリオは,プレイヤーの行動によって「女神編(前作シナリオ)」「邪神編」「魔神編」の3ルートに分岐する。このうち邪神編,魔神編の2本が,本作における追加シナリオだ。
ネタバレを避けるために詳細はあえて伏せるが,新作シナリオでは“敵味方の逆転”が発生するなど,女神編とは大きく異なるストーリーが展開される。
ルート選択次第では,フェアリーFでは仲間にならなかったマリアノがパーティに加入するほか,隠しキャラクターだったロロが無条件で加入するなど,キャラクターの参戦状況が大きく変化する。自分の使いたいキャラクターに合わせて,ルートを選択するのも良いかもしれない。
さらに,ゲーム序盤の共通シナリオや,前作シナリオにあたる女神編にも,さまざまな追加イベントが用意されている。開発陣によると「前作で説明不足を指摘されていた部分に詳細な描写を加えるなど,より深くシナリオを楽しめるようになった」とのこと。そうした要素も含めると,フェアリーFADFのボリュームはフェアリーFの2倍以上に達しているという。
難度調整でゲームバランスを一新
新システムが戦略性を向上させる
フェアリーFADFではストーリー要素だけでなく,バトルを中心とした各種ゲームシステムにも大きな調整が加えられている。ここからは,その詳細をお伝えしていこう。
バトルシステムの基本は,同社が展開する「ネプテューヌ」シリーズでお馴染みの“ユニットターン制”。フィールド上に配置された各種ユニットの間には距離の概念が存在し,移動で敵との位置取りを調整しながら戦うことになる。
本作ではそこに,キャラクター固有のアビリティや装備のカスタマイズ要素といったシステムを加え,より爽快感ある戦闘を実現しているのが特徴だ。
フェアリーFのゲーム難度は比較的低めに抑えられていたが,フェアリーFADFでは3段階の難度(EASY,NORMAL,HARD)の中から選択できるように変更された。
開発陣いわく「前作のバランスはEASYに位置付け,難度NORMAL以上ではゲームバランスを完全に一新している」とのこと。NORMALモードでも,フェアリーF以上の手ごわいバトルが楽しめるのだが,さらに歯応えのあるバトルを求める人は,HARDモードに挑戦してみよう。
最大パーティ人数が3人から6人に増加しているのも重要な変更ポイントだ。同時に出現する敵の最大数も増加し,仲間キャラクターのステータスにも大幅に調整が加えられているので,高難度ではフェアリーFとは異なる戦略を考える必要がある。
また,新たに登場したバトルシステム「ガードブレイク」も,ゲームの深みを増すのに一役買う要素となっている。ガードブレイクは,敵キャラクターが持つ“ガードゲージ”を削り切ることで発生するアクションだ。
ゲージは弱点武器で敵を攻撃することで減少し,ガードブレイクすることで耐性が大幅に低下する。耐久力の高い敵に対しては,ガードブレイク時を狙って一気に大ダメージを叩き込もう。
こうした新要素によって,高威力の単体必殺技を持っているキャラクターや,ガードゲージを多く削れるキャラクターといった具合に,それぞれの特徴が明確化し,バトルの戦略性が飛躍的に向上している。
逆に言えば,フェアリーFと同じような感覚でキャラクターを使っていると,雑魚敵にアッサリとやられてしまう場面もあるだろう。少なくとも高難度においては,フェアリーFとはまったく違うゲームだと考えたほうがよさそうだ。
なお,各キャラクターの持つ固有能力の強化や,武器にセットすることで特殊なアビリティを付与したり,女神や邪神の剣を抜いたりできる「妖聖」など,既存の要素にも追加や調整が加えられている。前作を遊んだプレイヤーも既存要素を見直してみることで,いろいろな発見ができるはずだ。
あらゆるシーンがスキップ可能
ショートカット機能で快適プレイ
シナリオがボリュームアップし,全体的なゲーム難度が上がったフェアリーFADFだが,周回プレイを快適に進めるための“ショートカット機能”も搭載されている。これは,さまざまな演出をスキップできる機能を拡張したものだ。
フェアリーFでも一部シーンはスキップ可能だったが,フェアリーFADFではあらゆる場面でショートカット機能を発動できる。会話シーンのスキップはもちろん,各種戦闘演出のカット(ダメージのみ表示)も可能で,実力差のある場面での戦闘や,複数ルートのシナリオを遊ぶ際に役立ってくれるだろう。このほかに,ロード時間の短縮なども行われており,プレイの快適性が大幅に向上している。
各種フィールドの改良やアレンジBGMの追加など,ここで紹介し切れなかった追加要素も多数存在するので,気になる人はそれらを探しながら遊んでみよう。フェアリーFADFは“ガラパゴスRPG”を冠するタイトルではあるものの,幅広いプレイヤーが楽しめるゲームに仕上がっていると感じられた。同社の作品に触れたことのない人も,この機会にぜひ手に取ってみてほしい。
「フェアリーフェンサー エフ ADVENT DARK FORCE」公式サイト
- 関連タイトル:
フェアリーフェンサー エフ ADVENT DARK FORCE
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(C)2015 IDEA FACTORY
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