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ハロー!Steam広場 第176回:運をバトルで覆す,一風変わったボードゲーム「Hand Of Fate 2」
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印刷2017/11/14 12:00

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ハロー!Steam広場 第176回:運をバトルで覆す,一風変わったボードゲーム「Hand Of Fate 2」

画像集 No.008のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第176回:運をバトルで覆す,一風変わったボードゲーム「Hand Of Fate 2」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,「こんなクソゲー二度とやらんわ」と言ってアンイストールしたゲームを,5分後にまたインストールしている上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第176回は,デジタルボードゲーム「Hand Of Fate 2」を紹介しよう。本作は,テーブルの上に並べられたカードをマップに見立てて,冒険を繰り広げていくゲームだ。このゲームの面白いところは,戦闘をダイスの結果で解決するのではなく,実際にキャラを操作してバトルする部分にある。

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突然始まるバトルアクションもアツいデジタルボードゲーム「Hand Of Fate 2」


 今回はオーストラリアのインディーズ系デベロッパ,Defiant Developmentが手掛ける「Hand Of Fate 2」を紹介しよう。

 本作は,ハロー!Steam広場 第29回で紹介したデジタルボードゲーム「Hand Of Fate」の続編だ。前作はアーリーアクセスからのスタートだったが,今回ははじめから製品版としてリリースされ,嬉しいことに日本語インタフェースにも対応している(前作では,発売後のアップデートで追加)。

ゲームマスターは前作と同じこの人。ゲームの進行やコンポーネントの管理はすべて彼がやってくれる
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 Hand Of Fate 2では,テーブルの上に並べられたカードをマップに見立てて,冒険が繰り広げられる。プレイヤーは,カードの上にある自分のコマを移動させて,立ち止まったカードに書かれたイベントをこなしていく。イベントの解決には,ダイスやカードといったボードゲーム定番の手段のほかにルーレットも使われ,その成否によって展開が変わっていく仕組みだ。

カードで判定する場合は,成功カードと失敗カードは必ず入るが,イーブンというわけではなく,成功が3枚,あるいは失敗が3枚ということも
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ダイス判定では,いくつかのダイスを振って,その合計が目標値以上だったら成功となる。結果が出た後に好きな数のダイスを振り直せることがあるので,カード判定よりはコントロールが効く
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ゲームマスターが,何やら楽しげにカードを回し始めることがある。これはルーレット判定になっており,手前に来たカードの効果が発動する。ある程度目押しが効くので,こちらもコントロール可能だ
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 ただし,そのイベントが戦闘に発展した場合は,テーブルと切り離された場所で,ガチガチのアクションバトルをすることになる。
 戦闘では,通常攻撃ボタンを連打しつつ,攻撃してくる相手には防御や回避で対応していく。攻撃態勢に入った敵は,全身の輪郭が緑か赤に光るので,緑だったら防御を,赤だったら回避を合わせるといった感じだ。コンボが途切れないように攻撃を当て続ければ,武器スキルで強力な一撃を叩き込めるし,弱った敵はそのまま処刑できる。

最近,中つ国でオーク相手にブイブイいわせてた人なら,本作の戦闘にすぐ慣れるだろう
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 ボードゲームをしているところに,突然アクションが入るため,最初は戸惑うかもしれない。しかし,このようにプレイヤースキルが大きく介入できる要素が存在することで,ダイスを振ったりカードを選択したりという運要素をプレイヤー自身が覆せることは大きなポイントになるわけだ。
 なにより,カードテキストを熟考する合間に入るバトルアクション要素は,良い意味でゲームのアクセントとなっており,ボードゲーム的な時間の流れにメリハリをつけている。

コンボ,武器スキル,処刑システムによって,戦闘は前作よりも楽しい
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 最初にプレイするチュートリアルは,マップとして配置されるカードの内容が固定されているが,以降のゲームでは自分の手持ちのイベントカードを,いくつか混ぜられる。このカードは「エンカウンター」と呼ばれ,クリア報酬などで入手可能だ。
 一度プレイしたことあるエンカウンターは内容が分かっているので,例えばスタート時の所持金が少ないキャンペーンなら,お金がたくさんもらえるエンカウンターを混ぜておくといったこともできる。キャンペーンが進むほど混ぜられる数も増えていくので,後半になるほどデッキ構築的な戦略性も生まれてくる。

「装備」や「物資」といったカードも,キャンペーン開始前に混ぜられる。ここで混ぜた武器カードは,イベントの報酬やショップのラインナップとして登場し,物資は初期装備として用意される
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 一度クリアしたキャンペーンでも,自分で混ぜ込むエンカウンターによっては展開が変わるので,ゲームのリプレイ性は高めだ。メインコンテンツであるキャンペーンモードだけでもボリュームは十分にあるが,今後のアップデートで予定されている,エンドレスモードが実装されれば,延々と遊べてしまえそうな気配すらある。

 そんな本作は,“ボードゲーム好きにオススメのアクションゲーム”とも“アクションゲーム好きにオススメのボードゲーム”とも言えるくらい,どちらの要素もバランス良く盛り込まれているので,興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。


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