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ハロー!Steam広場 第268回:剣豪ムサシを操作してクトゥルフの軍勢を斬り捨てるアクションゲーム「Musashi vs Cthulhu」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,Cthulhuを本来の名で発音できる上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第268回は,伝説の剣豪である「ムサシ」が異界でクトゥルフの軍勢と戦う2Dアクションゲーム「Musashi vs Cthulhu」を紹介しよう。「深きものども」や「カルト信者」を刀でばっさばっさと斬り捨てるという,ちょっと意味不明な爽快感と,カーソルキーだけで遊べるシンプルさがポイントだ。
4Gamer公式キュレーター
剣豪ムサシを操作してクトゥルフの軍勢を斬り捨てるアクションゲーム「Musashi vs Cthulhu」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,ブラジルのインディーズ系デベロッパCyber Rhino Studiosが手掛ける「Musashi vs Cthulhu」を紹介しよう。
本作は,伝説の剣豪である「ムサシ」が異界でクトゥルフの軍勢と戦うという,タイトルそのまんまの2Dアクションゲームだ。宮本武蔵は江戸時代に名をはせた二刀流の剣豪。一方のクトゥルフ神話はH・P・ラヴクラフトが残した小説が体系化された神話群で,これを組み合わせるという発想がへんてこでとにかく面白い。どうしてブラジルのインディーズでこんなものが作られたのか気になっていろいろと調べていたところ,ブラジルの首都がサンパウロでもリオデジャネイロでもなくブラジリアだったと知ってビックリした。ブラジルはいろいろと侮れない。
ゲームをスタートすると,「深きものども」や「カルト信者」達が画面の左右から次々に現れるのだが,ムサシは基本的に画面の中央から一歩も動かない。あちらから近寄ってくるのをじっと待ち,間合いに入ったら弱点である腫瘍を狙って斬り捨てていくのだ。
弱点は「頭部」「腹部」「足部」のいずれかにあり,例えば頭部に腫瘍があるカルト信者が左から来たら[←↑]キーを押して斬りつける。深きものどもは腫瘍を2回攻撃しないと倒れず,より高位なカルト信者は複数の腫瘍を持って現れる。このように,敵に応じて対処の仕方も変わるため,アクション性は保たれている。
もう一つのポイントがスキの大きさだ。ムサシの一太刀は強力だが,弱点を外すと大きなスキを生む。ムサシの“残機”は3つしかないので,一回のミスがかなりの痛手となる。後半になればなるほど敵の勢いも増してくるので,ちょっとしたパニックが死につながりかねない。ピンチのときこそ精神を落ち着かせて,攻撃する場所をしっかりと見極めていきたい。
現時点で実装されているのは,ひたすら敵を倒してそのスコアを世界中のプレイヤーと競う「エンドレスモード」のみで,今後のアップデートでは成長要素を含む「ストーリー」モードが追加される予定だ。正直なところ,何時間も続けてプレイできるようなゲームではないが,そのぶんサクッと遊べるのがウリだと思う。
半ば見つけた勢いで紹介してしまったものの,シンプルなアクションゲームを求めている人には刺さりそうなので,興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。
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