プレイレポート
ツミコミ麻雀ゲームの金字塔「スーチーパイ」シリーズの最新作「ブラウザ雀士スーチーパイ」。テストプレイで判明したゲームシステムを紹介していこう
本作のゲームジャンルは,公称“ツミコミ脱衣麻雀ゲーム”となっており,本格的な麻雀をプレイするというよりも,イカサマを活用しながら,いかに効率よく点を稼いで相手に勝つかに重点が置かれている。また,実際に麻雀を行う美少女雀士達を収集/育成する,今風のブラウザゲームらしいアレンジが加えられているのも大きな特徴だ。
過去作品のキャラクター達が集結するスーチーパイシリーズ最新作
1990年代に登場したスーチーパイシリーズは,可愛いイラストと女性声優陣によるキャラクターボイスにより,多くのファンを虜にした脱衣麻雀の金字塔だ。続編やスピンオフ作品が多数制作され,魅力的な登場人物達は,さまざまなプラットフォームで活躍することになる。
本作は,そうしたスーチーパイシリーズの流れを汲んだ最新作で,ゲームシステムこそブラウザゲームらしいものになっているが,グラフィックスは昔と変わらないテイストで描かれ(園田健一氏の新作絵もアリ),かないみかさんをはじめとするお馴染みの声優陣によるボイスも収録されている。
また,登場人物はカード化されてデッキを組むことができるのだが,そのカードの中には,過去作のイラストをそのまま使ったものも存在しており,シリーズファンなら,より一層楽しめること間違いなしのタイトルに仕上がっている。
本作のベースになっているのは,アーケード版の「アイドル雀士スーチーパイSpecial」とのこと。スーチーパイシリーズは,発売になったハードによって年齢制限が違っているのが特徴で,アーケード版は18禁となっていた。本作には特別な年齢制限はないようだが……ご褒美CGは一部のコンシューマ版であった程度の表現も含まれるようだ。3DOやセガサターンといったハードでプレイしていた人,子供の頃にゲームセンターでチラ見していた人にとっては,ノスタルジックな気分を味わえるタイトルとなるだろう。
脱衣麻雀ゲームではお馴染みの”イカサマ”が勝負の決め手
冒頭でも簡単に説明したが,本作は麻雀ゲームとはいえ,本格的な4人打ち麻雀ではない。一対一の二人麻雀で,どちらかがハコテン(得点が0以下)になるまで勝負が続く特別ルールが採用されている。ここでいう得点は,キャラクターのHPを意味しており,役を上がったときの得点に各キャラクターの攻撃力パラメータを加えた数値がダメージとして与えられ,HPが減っていくイメージだ。そして,相手のHPを0にできれば勝負に勝ったことになり,対象の女の子のムフフなご褒美画像を見られるという寸法だ。
基本的には普通の麻雀のルールに準じているが,美少女雀士達は必殺技(いわゆるイカサマ)が使えるので,これを駆使するのが勝負に勝つポイントとなる。この辺は,スーチーパイに限らず脱衣麻雀ゲームのお約束ともいえるものだろう。
また,ブラウザゲームということで,時間の経過で回復する「牌力(行動力)」が設定されていて,本作では,ツモをするたびにこの牌力が消費されていく。特別なアイテムを使えば牌力を回復することも可能だが,基本的にはできるだけ少ないツモ回数で上がれるよう,イカサマを考えて使っていくことになりそうだ。
なお,ツモをするたびプレイヤーに経験値が溜まっていき,一定以上になるとプレイヤーレベルが上がる。このとき,牌力の最大値が増え,さらに牌力は全回復する仕様となっている。
それでは,クエスト/特訓/パネルマッチという3種類のゲームモードをそれぞれ紹介していこう。
●クエスト
本作のメインモードで,街の中を歩いている登場人物から一人を選んで二人打ち麻雀で対決する。ここでは,会話形式でショートストーリーというか,ちょっとした小噺が聞けたりもする。対戦に勝利すると,デッキに入れたキャラクターは経験値を入手し,レベルアップしてパラメータが伸びていく。
また,各種アイテムを購入できるゲーム内マネーも入手可能だ。ちなみに,ゲーム内マネーを使って,マイルーム用の家具を買うこともできる。この家具には,牌力や雀力の回復速度を速める効果があるので,少々高いが早い段階で手に入れたい。
●特訓
時間の経過で回復する「雀力」を消費し,ほかのプレイヤーのデッキと戦える対戦モード。非同期タイプで,相手はCPUが担当する。ランキング機能も搭載されていて,成績がよいと豪華な景品がもらえるので,強化したデッキで挑もう。
●パネルマッチ
過去作では,対戦に勝利したあとで行われていたパネルマッチは,独立したコンテンツとなった。裏返しになったパネルをめくっていって,神経衰弱のように同じパネルを2枚1組で揃えると,そのパネルに書かれたアイテムがもらえる仕組みだ。キャラクターやツミコミなどのイカサマアイテムは,基本的にパネルマッチで入手することになる。
歴代キャラクターを収集/育成してデッキを強化せよ
各キャラクターは,パラメータとしてHPと攻撃力,そしてキャラクターごとに異なるスキルを所持している。パラメータはクエストで経験値を稼いでレベルアップして伸ばすことになるが,いらないカードを「合成」することでも経験値は稼げる。また,同じカード同士を組み合わせて「進化」させることも可能だ。
デッキには,3人まで入れることができる。コストのような概念は存在しないので,単純に強い3人,もしくは思い入れのある3人で自分好みのデッキを構築しよう。注意する点は,同じキャラクターを複数デッキに入れることはできないことと,何度も対戦をしていると疲労度がたまってしまうということ。一定時間「休憩」をしないと疲労度は回復しないので,牌力を無駄にしないためにも,複数のキャラクターを育てたほうがいいだろう。
脱衣モノのイカサマ麻雀というと,CPUの強さ(いきなり天和で上がられたり)で心が折れることもあるが,本作はそこまでの理不尽さは(少なくとも一時間程度のテストプレイ中は)感じなかった。ただ,あくまでもイカサマ麻雀なので,イカサマを使わずに普通にプレイしようとすると,牌力がどんどん減っていってしまう。麻雀として勝つのではなく,割り切って,今時のブラウザゲームライクに強化したデッキで勝つ,というのが本作の正しい楽しみ方かもしれない。
「ブラウザ雀士スーチーパイ」公式サイト
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ブラウザ雀士スーチーパイ
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