プレイレポート
「超銀河船団∞ -INFINITY-」の宇宙探索が大幅進化。新隊員も登場の大型アップデート先行インプレッション
美少女隊員の乗った艦隊を率い,宇宙を探索するシミュレーションゲームの本作。広大な宇宙空間を進んで惑星を見つけ出し,さまざまな資源を集めて都市を築いていくという流れは変わらずに,アップデート後は探索がよりスピーディになり,遊びやすくなるという。
今回4Gamerでは,エイシスの協力で同作のテストサーバにお邪魔し,実装が待たれる大型アップデート後の世界を一足先に体験してきたので,そのインプレッションをお届けする。アップデートの内容が気になっている読者は,ぜひチェックしてほしい。
※2017年4月17日:メーカーからの指摘により,記事中の表現を一部変更しました。
「超銀河船団∞ -INFINITY-」公式サイト
「エクスワープ」に伴う大型アップデートとは
苦難に満ちた艦隊の旅路と同様に,本作が辿ってきた歴史も波瀾万丈だ。2015年5月に前身となる作品「超銀河船団」がスタートしたが,同年10月にサービスを一時休止。10か月後の2016年8月に「超銀河船団∞ -INFINITY-」としてリニューアルし,エグゼクティブディレクターである岡本吉起氏の厳しいダメ出しを経て,2016年11月に正式サービスを開始した……という経緯がある。このリニューアルにあたってはゲーム内容も大きく変化,当初タワーディフェンスに近かった戦闘は,今では母艦と隊員達がセミオートで戦う,RPGライクなものとなっている。
今回の大型アップデートは,ゲーム内での出来事である「エクスワープ」に合わせて行われるもので,再びゲームシステムへの大幅な改修が入り,とくに本作のキモの部分である宇宙探索に大きく手が加えられる。ちなみに「エクスワープ」とは,プレイヤーが所属している宇宙移民船団が実施する大規模ワープのこと。このワープを経ることで,プレイヤー達は新しい宙域に移動。それにともない,これまでに開拓してきた惑星やその上の施設,入手済みの資材などにはリセットがかけられ,既存のプレイヤーを含めたすべてのプレイヤーが,同じスタートラインから再スタートとなる。
とはいえ,これまで育ててきたキャラクターは引き継ぐことが可能で(上限あり),またこれまでの活躍に応じた報酬がプレゼントされるといった既存プレイヤー向けの施策も用意されているとのこと。
ともあれ,本作に触れてみようという人には絶好の機会となるこのアップデート。具体的にどのように変化したのかを紹介していこう。
「全宙域マップ」が追加され,未開拓領域へのアクセスが容易に
無限に広がる大宇宙。これまではゲームを開始すると,プレイヤーの目の前にはまさにこの大宇宙が,マス目で区切られて果てしなく広がっている状態だった。この広大な世界をすべてのプレイヤーが共有し,自由に探索できるのが本作の大きな魅力だったわけだが,その一方で宇宙空間のマス目を移動するのには,リアルで数分から十数分の待ち時間――ダウンタイムが発生していたため,ゲームのテンポはあまり良いとは言えなかった。
今回メスが入れられたのは,この部分だ。マップの構造が大きく変化し,これまでどおりの「星系内マップ」と,各星系がすごろく状につながった「全宙域マップ」に分化した。マップが全プレイヤーで共有される点は変わらないが,「星系内マップ」は各星系ごとに独立して存在しており,隣の星系に移動するためには,「全宙域マップ」を経由しなくてはならない。古典的なRPGにおける,ワールドマップとダンジョンの関係……といえば分かりやすいだろうか。
そして「星系内マップ」では,移動に際しての待ち時間が撤廃され,惑星を探していくらでも動き回れるようになった。その代わりに,「全宙域マップ」で星系を渡る場合には,これまでどおり待ち時間が発生する,というわけである。
旧システムでは,艦隊を移動させると数分〜十数分の待ち時間が発生していた |
「エクスワープ」実装後は,艦隊移動の待ち時間が撤廃される |
なお,今回筆者が実装直前のテストサーバーで遊んでみたところ,星系間の移動にかかる時間は長くても2分程度。数個の星系を跨ぐような移動でも数分で終わったので,移動で待たされるストレスは,大幅に軽減されていると感じられた。また,いわゆるギルドに相当する「連盟」を組んでいれば,連盟メンバーがいる星系になら「ワープ」を使って一瞬で移動することも可能。また,例え一つの部隊が移動中であっても,移動していない別の部隊があれば,星系内マップを探索し続けられるため,手持ち無沙汰になることもない。
そうして星系内マップを探索し,あらかじめ設定されていた条件――「敵を一定数倒す」「惑星を何個か発見する」などを満たせば,新たな星系が出現する。新たな星系はもちろん手つかずの状態なので,新天地を求めてどんどん世界を広げていくこともできる。本作の一番の醍醐味であるところの開拓はエクスワープ後も健在というわけだ。
ダウンタイムが減少し,遊びやすくなった「超銀河船団∞ -INFINITY-」
総じてダウンタイムが削減されたことにより,遊びやすくなった今回のアップデートは,本作の楽しさの根幹といえる宇宙探索にスポットを当てたものといえる。例えば,これまでならば後発のプレイヤーは,冒険の舞台たる未開拓領域に到達するには,かなりの時間をかけて航海を続けなければならなかった。先に紹介した新発見の小惑星に命名するようなチャンスも,なかなか訪れなかったわけだ。
しかしアップデート後であれば,腕試しに未開拓領域に挑みたいなら,新たな星系にすぐに向かうことができる。反対に安全に隊員達を鍛えたいならば,ある程度探索の進んだ星系に留まることもできる。まあ,実際にどうなるかは蓋を開けてみなければ分からない面もあるが,よく考えられたアップデートといえるのではないだろうか。
隊員同士の組み合わせによっては,強力な合体技が発動 |
戦闘やプレゼントで「信頼度」を上げると,隊員ごとに用意されたエピソードを閲覧できる |
そのほかにも,「移動先を決める際に,予想される燃料消費量が表示される」「クエストの受注が手動になり,目標を確認しつつプレイできるようになる」など,細かな改良も随所に加わっている。星系ごとの特徴も,かなり幅(広さや敵の強さ,惑星の数や特徴)がある様子。オープン後は,全員が未開拓の星系からの再スタートとなるそうなので,ぜひ皆で新星系の攻略に取り組んでみてはいかがだろうか。
「超銀河船団∞ -INFINITY-」公式サイト
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超銀河船団∞ -INFINITY-
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