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「モンスターハンター ストーリーズ」の体験会が開催。「ライダーの集い モンハン部プレミアム体験会」の模様をレポート
「モンスターハンター ストーリーズ」公式サイト
その名のとおり,モンスターハンターシリーズ(以下,MHシリーズ)の公式ファンクラブ「モンハン部」の会員を対象にした今回の体験会では,製品版とほぼ同じ内容となるストーリーの序盤をプレイすることができた。本稿ではイベントの模様と合わせて,試遊バージョンの簡単なプレイレポートをお伝えしよう。
ステージイベントでは,MHシリーズプロデューサーの辻本良三氏が「モンスターハンター ストーリーズ」についてプレゼンテーションを行った。
モンスターを狩る「ハンター」とは異なり,モンスター達と共存する「ライダー」の物語を描くRPGとして開発が進められている本作。若き主人公とその幼馴染みは,それぞれの思いを胸に,ライダーとなって仲間モンスター「オトモン」とともに冒険へと旅立っていく。会場で流された最新PVは本作のストーリーを前面に押し出したもので,従来のシリーズ作品以上に物語性の強い内容となっている。
実機によるデモプレイでは,ハンター達がいる町「ギルデカラン」が登場。ここには,主人公に協力的なハンター「リヴェルト」の家や,プレイヤーの拠点となる「マイハウス」が存在している。このマイハウスは世界中の村や町などにあり,主人公やナビルーの着替えも可能だ。
マイハウスでは,現在の主人公とナビルーの姿を反映させて,特定のムービーシーンをプレイバック再生することもできる。主人公の装備やナビルーの衣装,髪型や防具の色などを変えると,その姿がムービーに反映されるので,初見のときとは異なる印象で楽しめるというわけだ。
主人公の装備は従来のMHシリーズと同じく,入手した素材で作ることになる。これらは「加工屋」の「生産クエスト」にて,素材を納品することでも入手できるという。
クエストによっては複数の装備を作れるお得な「素材セット」も手に入り,バリエーションは豊富。もちろんそれぞれの強化も可能だ。
ちなみに,防具は全身装備を一式としていて,部位ごとに用意する必要はない。また,頭部の装備はプレイヤーの顔が見えるように,表示のオン/オフが設定できる。
フィールドのシーンでは,初公開となった「クバ砂漠」をオトモンのセルレギオスとともに旅する様子が確認できた。巨大モンスターのものらしき骨が転がっているこの砂漠には,サブクエストの目標となるディアブロス亜種がうろついている。
バトルではライダーとオトモンが共闘するのだが,通常,プレイヤーはライダーのコマンド入力のみを行う。オトモンは自らの判断で攻撃を行い,このときにライダーと同じ種類の基本攻撃が選ばれると「ダブルアクション」という連携攻撃になったり,オトモンと野生モンスターによる「力比べ」が発生したりと,バラエティに富んだバトルが展開していく。なお,バトル中に溜まった「絆ゲージ」を消費して,モンスターに直接指示を出すことも可能だ。
辻本氏は,バトルのコツについて「モンスターのクセを覚えること」と説明する。MHシリーズにおける各モンスターの特徴などから仕掛けてくる攻撃を予測して,それに相性のいい攻撃(「パワー」「スピード」「テクニック」の3すくみ)をぶつけることで有利になるというわけだ。
たとえば,ディアブロス亜種なら「パワー」タイプの攻撃を主に仕掛けてくるので,有利な「スピード」タイプの攻撃を選ぶと,大ダメージを与える可能性が高いという具合。もちろん,必ずしもその攻撃を仕掛けてくるということはないので,その駆け引きもバトルの面白さとなっている。
なお,モンスターのクセはオトモンにも言えることで,行動を任せているときはクセに準じた攻撃を行う傾向にある。相手によっては不利になってしまうこともあるので,状況に応じて別のオトモンと交代するといった戦略も必要となる。
辻本氏と来場者による通信対戦も行われた。本作の対戦モードは,互いのライダーが入れ替え可能な複数のオトモンを率いてバトルを行うというものだ。対戦中に使用できるアイテムは用意されたセットの中から選ぶので,シングルプレイ用のアイテムを消費してしまうことはない。
対戦時に考えるべきことは,基本的に通常のバトルと一緒。3すくみとオトモンのクセを考えた読み合い,そしてどのタイミングでライドオン状態になって一発逆転できる「絆技」を使うか。こうした駆け引きが醍醐味となっている。
対戦中,ライダーは必ず相手のモンスターを攻撃する形になり,ライダー同士が直接戦うのは,互いにライドオン状態になったときのみとなる。
当日,初めて対戦プレイをする来場者相手に辻本氏がどのように戦うか。その点が注目されたものの,勝負はほぼ互角か来場者が若干押し気味という展開に。結果,ステージで行われた2戦ともに来場者が勝利し,記念品を手にしていた。
ここからは,会場でプレイできた試遊バージョンのプレイレポートをお届けしよう。今回用意されたものは,製品版とほぼ同じ内容とのことで,ゲームの序盤をそのまま体験することができた。
リリアとシュヴァル,2人の幼馴染みと一緒にライダーになるための「絆あわせ」ごっこに興じる主人公の姿を描いた導入部から,彼らが育つ村に災厄が降りかかり,その1年後に晴れてライダーとなった主人公達が旅立つ様子がプロローグとなっている。
その過程でキャラクターメイキングが行われるのだが,これまでのMHシリーズとは少し趣が異なり,顔をしっかりと作り込めるようになっていた。キリッとした顔つきはもちろん,モブキャラのような地味目の顔やコミカルな顔も作れるので,プレイヤーの個性を表現できそうだ。
「絆あわせ」の儀式ではナビルーが登場。この出会いをきっかけに,オトモンとは別の相棒として,主人公とともに旅をすることになるわけだが,彼のエピソードも本編ではしっかりと描かれているという。なぜアイルーなのに見た目が違うのか,その理由もゲームを進めることで明らかになるそうだ。
最初のオトモンとしてドスランポスを連れた主人公は,ライダーの象徴である「絆石」を清めるために「ボルデ山の洞窟」へと向かうことになる。そこに1年前の災厄の原因となったナルガクルガが現れ,初めての強大な相手とのバトルで試遊は終了となった。
今回の体験会では,1人につき約30分という長めの試遊時間が設けられた。体験できたのがゲーム序盤ということもあり,ストーリーや世界設定,そして従来のMHシリーズとの違いをしっかりと味わえたはずだ。Twitterのハッシュタグ「#MHSTライダーの集い」でも,多数の参加者が好意的な感想をつぶやいており,MHシリーズファンが違和感なく楽しめたことがうかがえる。
現在,全国各地で店頭体験会が行われている。今回参加できなかった人は,最寄りの会場に足を運んで,モンスターハンターの新たな挑戦を味わってみてほしい。
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