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[E3 2015]シリーズ第1弾の発売から21年目の“原点回帰”。「ニード・フォー・スピード」プレゼンテーション&試遊レポート
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印刷2015/06/17 21:17

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[E3 2015]シリーズ第1弾の発売から21年目の“原点回帰”。「ニード・フォー・スピード」プレゼンテーション&試遊レポート

画像集 No.001のサムネイル画像 / [E3 2015]シリーズ第1弾の発売から21年目の“原点回帰”。「ニード・フォー・スピード」プレゼンテーション&試遊レポート
 全世界で累計1億5000万本を売り,数々の賞を獲得してきたレースゲームのご長寿シリーズといえば,もちろん「ニード・フォー・スピード」(Need for Speed)だ。シリーズ第1作は1994年にリリースされており,20周年を迎える2014年には当然,「20周年記念」エディションがバーン! と発売されるかと思いきや,その年にはリリースしないという驚きの発表をElecrtonic Artsが行い,ファンをがっかりさせたのも記憶に新しい。

 1997年以降,毎年のようにリリースされてきたニード・フォー・スピードは,もともとは北米の自動車カルチャーを盛り込んだ公道レースものだったが,リリースを重ねるにつれて,サーキットレースになったり,大陸を横断したり,主人公が車を降りて移動できたりなど,さまざまな新機軸が盛り込まれてきた。

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 そして,「それが悪いとは言わないけど,広がりすぎたフランチャイズをいったん収束させ,心機一転して次なる20年に向かおう」というのが,E3 2015のEAカンファレンス(関連記事)で発表された,サブタイトルなしの「ニード・フォー・スピード」PC / PS4 / Xbox One)なのだ。開発は,同シリーズを制作するために設立されたスウェーデンのGhost Gamesが,前作「ニード・フォー・スピード ライバルズ」に続いて担当している。

本作のリードデザイナーを務めるJames Mouat氏
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 E3 2015会場のEAブースでは,そんなニード・フォー・スピードが来場者向けにプレイアブル出展されているのだが,あらかじめ申し込んでいたメディアや関係者に対しては,奥の部屋でプレゼンテーションが実施された。

 プレゼンテーションではまず,本作のリードデザイナーを務めるJames Mouat氏が,なぜサブタイトルなしの新作になったかを説明。氏によると本作は“原点回帰”を掲げたタイトルで,自分の車にさまざまなカスタマイズを施し,スタイリッシュに街を駆け抜けるタイプのゲームを目指していると述べた。

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 続いて,昨日のプレスカンファレンスで初公開された,車のカスタマイズ要素を紹介するムービーが流された。残念ながらこのムービーは,今のところオフィシャルではアップされていないようだが,実写からインゲームシーンに続く場面は,Mouat氏さえ「今日は何十回もこのムービーを流しているが,この場面を見るたびに驚く」と述べるほど実写とCGが見事に融合したものだ。グラフィックスエンジンとしては,こちらも前作と同様に「Frostbite 3」が使われている。
 レースゲームはFPSと同じくルールがシンプルなので,グラフィックスに力が入りやすいゲームジャンルでもある。個人的にはかなりすごいと思ったが,最近はグラフィックスのリアリティを謳ったレースゲームがいくつも登場しており,ライバルは多そうだ。

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 続いてカスタマイズの説明が行われた。北米のカーカルチャーには欠かせないマシンカスタマイズだが,ボンネットやフェンダー,ヘッドライト,サイドミラー,タイヤのサイズ,リムやホイールなど,カスタマイズできる範囲はきわめて広範囲。しかも交換できるアフターパーツの中には,実在のものも少なくない。もちろん,塗色も自由に塗り替えが可能で,ステッカーなども貼れる。なんだか,やりすぎると元の車種が分からなくなりそうなほどの自由度の高さだ。

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 デモプレイ時,ガレージには5台の車があり,そこから好きなものを選んでカスタマイズできるようになっていたのだが,Fordやスバル,ニッサンなどの車種が用意されていることを確認できた。
 さらに,上記したカスタマイズ内容に加えて,ハンドルさばきのスタイル(ドリフトか,グリップか)や,ハンドルの効き(ルーズか,タイトか),サスペンションの硬さなどさまざまな設定項目があり,どこのレースシミュレーションだ,という雰囲気。しかし実際にプレイしたところ,ガチガチのシミュレーションというよりは,気持ちよくレースを楽しめるアーケード寄りの調整という印象を受けた。

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 その後,プレゼンテーションに参加した筆者を含めて8人によるレースが行われた。車ゲーは走ってなんぼというわけだ。本作の舞台となるのは,Ventura Bayという架空の都市で,シリーズ史上,かつてないほどの広大さを誇っているという。この街の夜を舞台に,プレイヤーはさまざまなアクティビティを楽しむわけだ。公道レースに参加してもいいし,ドリフトターンを決めたりしてもいい。これらをクリアすることで,自分の名声が上がっていくという,シリーズではおなじみのシステムになっているようだ。レースの途中でパトカーが出現すれば,当然のように追いかけっこになる。

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 試遊のために用意されたのはPlayStation 4版で,カスタマイズでびしっと決めた自分の車がそのまま道を走る場面は見ているだけでも興奮してくる。ただ,先ほど紹介したカスタマイズ画面に比べて,グラフィックスのレベルが多少下げられているような印象を受けた。レースの途中でパトカーに捕まり,そこからレースへどうやって復帰していいのか分からなかった筆者のレース結果についてはあまり言いたくないが,かなりエキサイトしたのは事実。背後でレース実況っぽいことをやってくれたMouat氏の存在も大きかったのかも知れないが。

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 そんなシリーズ最新作ニード・フォー・スピードは,北米では2015年11月3日の発売が予定されている。時間をかけてしっかりと開発された本作に注目しているという人は,ぜひ続報に期待してほしい。

「ニード・フォー・スピード」公式サイト

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