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ASUS,新型スマートフォン「ZenFone 6」を8月23日発売。180度回転するカメラ「Flip Camera」が見どころだ
ASUSの次期ハイエンドスマホ「ZenFone 6」は,前後に動くカメラ「Flip Camera」の搭載でノッチなし
COMPUTEX TAIPEI 2019開幕直前にASUSは,ZenFoneシリーズの新世代フラッグシップスマートフォン「ZenFone 6」
ZenFone 6の標準カメラアプリを起動すると,Flip Cameraは背面にあってアウトカメラとして機能する。その状態で,カメラアプリで自撮り用にカメラを切り替えると,Flip Cameraが自動で立ち上がって本体上部に現れ,インカメラとして使えるようになるという仕掛けだ。一般的なスマートフォンでは,レンズサイズの制限でインカメラのスペックはアウトカメラと比べて低くなりがちであるが,ZenFone 6のFlip Cameraなら,アウトカメラとインカメラが共通なので,高性能なカメラで自撮りができるのも利点と言えよう。
なお,Flip Cameraの角度は,本体右側面の音量調整ボタンで調整可能で,任意の角度で止めて撮影することも可能だ。さらに,回転しながら連続撮影することで,きれいにつながった横長のパノラマ写真を撮影するといった機能もある。
ZenFone 6は,ゲーム用途特化のスマートフォンである「ROG Phone II」ほどゲーマーに向けた製品ではないものの,2019年のハイエンド端末として相応のスペックを有しているので,ゲーム用途においても快適に利用できそうである。
●ZenFone 6(ZS630KL)の主なスペック
- メーカー:ASUSTeK Computer
- OS:Android 9.0(Pie)
- ディスプレイパネル:6.4インチ液晶,解像度1080×2340ドット,アスペクト比 9:19.5
- プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 855」
・CPUコア:Kryo 485(最大2.8GHz)×1+Kryo 485 (最大2.4GHz) ×3 +Kryo 485 (最大1.7GHz) ×4
・GPUコア:Adreno 640
・モデム:Snapdragon X24 LTE - メインメモリ容量:6GB,8GB
- ストレージ:内蔵128GB,256GB
- カメラ:2眼式Flip Camera
・標準:約4800万画素,F1.79,視野角79度,レーザーオートフォーカス対応
・広角:約1300万画素,開放F値未公開,視野角125度 - 対応LTEバンド:FDD LTE Band 1/2/3/4/5/7/8/18/19/26/28,
TDD LTE Band 38 /39 /41 /46 - 対応3Gバンド:WCDMA Band 1/2/3/4/5/6/8/19
- 最大通信速度:ダウンロード 最大1.2Gbps,アップロード 最大150Mbps
- 無線LAN対応:IEEE 802.11ac
- Bluetooth対応:5.0
- 防水防塵:未公開
- 待受時間:約789時間(LTE時)
- 連続通話時間:約2250分(VoLTE時)
- バッテリー容量:5000mAh
- USBポート:USB 2.0 Type-C
- 公称本体サイズ:75.4(W)×159.1(D)×9.1(H)mmm
- 公称本体重量:約190g
- 本体カラー:ミッドナイトブラック,トワイライトシルバー
2画面ノートPC「ZenBook Pro Duo」も国内発売
そのほかにもASUSは,COMPUTEX TAIPEI 2019で発表した異色の2画面ノートPC「ZenBook Pro Duo UX581GV」(以下,ZenBook Pro Duo)を8月23日に発売することも発表した。
搭載CPUと内蔵ストレージ容量の異なる2製品がラインナップされており,価格は,CPUにCore i9-9980HK,容量1TBのPCIe x4接続SSDを搭載する上位モデルが46万6500円(税込50万3820円),CPUにCore i7-9750H,容量512GBのSSDを搭載する下位モデルが36万1500円(税込39万420円)となっている。
ZenBook Pro Duoは,15.6インチサイズで解像度3840×2160ドットの有機ELパネルをメインディスプレイ,キーボードの奥側に解像度3840×1100ドットと横長の液晶パネル「ScreenPad Plus」をサブディスプレイの2画面を搭載するのが最大の特徴だ。
両画面ともタッチ操作対応で,2画面間でウインドウを移動したり,それぞれの画面に異なるアプリを表示したりできる。また,メイン側に表示したアプリのツールパレットをサブ側に表示することで,メイン画面を広く使うということも可能だ。
この非対称2画面ディスプレイは,ゲーム用途でどのように活用できるだろうか。ゲーム側が変則的な解像度に対応できるのであれば,上下の画面にまたがって1つのゲームを表示することも可能であろうが,画面の一部がベゼルで分断されてしまうので,あまり現実的ではない。
ASUSでは,メイン画面側でゲームを表示しつつ,サブ画面側にはゲームの情報を表示するサードパーティアプリを配置するといった使い方を提唱している。あるいは,メイン画面でゲームをプレイしつつ,サブ画面側に実況配信ソフトを表示するといった使い方も可能であるとアピールしていた。
ZenBook Pro Duoはゲーマー向けPCではない。しかし,GPUにGeForce RTX 2060を採用しているので,ゲーム用途にも対応可能なスペックを備えている。メインメモリ容量が標準で32GBという点も,複数のアプリを同時に使うのに適した2画面ノートPCとしては評価できるだろう。
高価なノートPCなので,誰にでも勧められるわけではないが,1台で2画面を備えるという他にない特徴に惹かれた人であれば,検討してみる価値はありそうだ。
●ZenBook Pro Duoの主なスペック
- CPU:
・Core i9-9980HK(8C16T,定格2.4GHz,最大5GHz,共有L3キャッシュ容量16MB)
・Core i7-9750H(6C12T,定格2.6GHz,最大4.5GHz,共有L3キャッシュ容量12MB) - チップセット:Intel HM370
- メインメモリ:PC3-21000 DDR4 SDRAM 32GB(接続チャネル数未公開)
- グラフィックス:GeForce RTX 2060(グラフィックスメモリ容量6GB)
- ストレージ:SSD PCIe x4 M.2接続,容量1TB,512GB
- パネル:
・メイン側:15.6インチ有機EL 解像度3840×2160ドット,グレア,タッチ対応
・サブ側:14インチ液晶 解像度3840×1100ドット,ノングレア,タッチ対応 - 無線LAN:IEEE 802.11ax+Bluetooth 5.0
- 有線LAN:なし
- 外部インタフェース:Thunderbolt 3×1,USB 3.1 Gen.2 Type-A×2,4極3.5mmミニピン×1
- キーボード:日本語配列
- スピーカー:内蔵2chステレオ
- マイク:内蔵(アレイマイク,詳細未公開)
- インカメラ:約92万画素
- バッテリー容量:未公開(8セル搭載)
- ACアダプター:230W ACアダプター
- 公称本体サイズ:359.5(W)×246(D)×24(H)mm
- 公称本体重量:2.5kg
- OS:64bit版Windows 10 Pro,Home
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