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「Horizon Zero Dawn」,自然と機械が共存するオープンワールドで,思う存分狩りを楽しもう。メディア先行体験会をレポート
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印刷2017/02/20 16:42

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「Horizon Zero Dawn」,自然と機械が共存するオープンワールドで,思う存分狩りを楽しもう。メディア先行体験会をレポート

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアより,2017年3月2日に発売が予定されているPlayStation 4専用アクションRPG「Horizon Zero Dawn」のメディア向け体験会が,2月16日に開催された。
 当日は本作の開発を手掛けたGuerrilla GamesのゲームディレクターMathijs de Jonge氏が来日し,ゲームについての解説を行うとともに,国内ローカライズ済みの本編のチュートリアル的な序盤と,中盤以降のオープンワールドでプレイを楽しめた。

Guerrilla GamesゲームディレクターMathijs de Jonge氏(右)と,当日通訳をつとめたローカライズプロデューサー浦野 圭氏(左)
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体験会で用意された時間は2時間半。大画面で時間いっぱいまでプレイができた
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 4Gamerでは,Guerrilla Gamesのお膝元であるオランダで開催されたハンズオンでのプレイレポートをお届けしているが,本稿では当日のde Jonge氏の解説などを含めたプレイレポートを,国内版のスクリーンショットとともにお届けしていこう。

 de Jonge氏は,過去に「KILLZONE 2」「KILLZONE 3」などを手掛けていて,今回はそれらとは真逆の世界観やテイストを持った本作の開発にチャレンジしている。
 「これまで誰も体験したことがない世界を作る」というコンセプトのもと,現代文明が滅び1000年が経過した大自然を,機械が支配するという独特の世界観を構築。プレイヤーは主人公の「アーロイ」となって「機械獣」達と戦いながら,この世界に残された古代文明の遺跡に隠された秘密や自身の生い立ちの謎を解き明かすために,冒険へと旅立っていくのだ。先日公開されたシネマティックトレーラーでは,その旅立ちや機械獣とはまた別の脅威が登場する様子も描かれている。


 本作の主役ともいえる機械獣達は,人間にとっては非常に危険な存在だが,アーロイはたくましさと素早さを備えた女性のハンターであり,彼らと戦える力を備えている。チュートリアルでは,彼女が幼少の頃に育ての親ロストから教え込まれる狩りとサバイバルの特訓を追体験する形で,ゲームの基本操作を学べるようになっていた。

 ゲームをプレイしてまず感じるのは,アーロイが旅するフィールドの雄大さだ。緑と木々と雪山に囲まれたこの地は,見えるところはすべて行けるとのことで,今現在いる場所を,遥か遠くに見えている場所へ行ったときに眺められることを想像すると,何だかワクワクしてしまうほどのスケール感だ。de Jonge氏はジブリアニメの「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」などからも本作のインスピレーションを受けたそうだ。

主人公のアーロイ。身が軽く,さまざまな狩りのスキルを持つ。下に見えるのは会話の選択肢のアイコンだ
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 幼い頃の面影を残しつつも,たくましく美しく成長したアーロイは,弓矢をはじめとするさまざまな道具を使って旅を進めていくことになる。
 本作の操作は非常に軽快だ。走って機械獣のそばに潜み,狙いをつけて黄色く光る弱点に向けて矢を射る。撃ち損じた場合でも,2本3本と続けて撃ち,あるいは近寄って手持ちの槍で直接攻撃を行う。こういった一連のアクションがコントローラの操作で素早く行えるのだ。またアーロイの使っている矢や爆弾などの消耗品の武器はフィールドや狩った機械獣の残骸から素材を集めることで,自給自足が可能だ。[L1]ボタンを押して開く武器メニューから素早く作れるので,狩りをしている最中に手持ちがなくなっても,落ち着いて作るようにすれば引き続き使える。

アーロイの主な武器は弓。難易度NORMALの設定では,オートエイムはなかった
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武器メニューでは,設定した武器を素早く切り替えられるほか,矢などもこの画面で作れる
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武器の種類もかなりあるようだ。「トラップキャスター」はロープの端を固定して機械獣を拘束する
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 狩りのためには,敵に気付かれないように動くステルスアクションも重要となる。[□]ボタンで行えるしゃがみ歩きで音を立てずに移動し,背の高い草に隠れて獲物を待つといったアクションを行うことで,機械獣に気付かれずに対象に近寄れる。画面上側中央には目玉マークのアイコンが表示されていて,これが開いているときは敵から自分が見える状態で,閉じているときは自分が見えていない状態を表している。その左右に表示されるマークは,今自分が音を立てているかどうかを表していて,これらを常に意識しておくことで有利な状況を作れるのだ。

しゃがんで背の高い草に隠れれば気付かれることはない。画面上の目のアイコンは閉じている
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敵に表示されたアイコンが黄色い「?」から赤い「!」に変わったら気付かれた証拠だ。BGMも変わる
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 またアーロイは,ほかの狩人が持たない特別な能力を持っている。幼い頃に迷い込んだ洞窟で発見した髪留めを使うことで,周囲のさまざまな情報をARによって得られるのだ。この「フォーカスモード」による情報は,障害物の向こう側にいる機械獣の居場所や,その弱点,また移動をしている足跡なども確認できる。フォーカスモード中は,あまり激しく動けない制約があるのだが,足跡などの情報をハイライトしておけば,フォーカスを切ってもそれを見られるようになるので,発見されないように移動したり,罠を仕掛けたりするときに大いに役立つというわけである。

フォーカスモードでは中央のエイムで対象を捉えると情報が表示される。地面の矢印がハイライト対象の移動ルートだ
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 そしてもう1つ重要なのが,機械獣に対して行う「オーバーライド」だ。これは,前述のステルスアクションを駆使して対象に気付かれないように近づいてハッキングを成功させると,機械獣を味方に付けられるというもの。その効果は機械獣の種類によって変わり,「ストライダー」なら騎乗して移動ができ,「ウォッチャー」なら強烈なフラッシュで敵の目をくらまし,「トールネック」なら周囲のマップを把握できるといった具合だ。

対象に気付かれないように接近し[△]ボタンでオーバーライドを実行する
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成功すると対象の機械獣がアーロイの味方となって行動する。ストライダーは騎乗でき,遠くにいるときは呼び寄せられる
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 de Jonge氏は体験会後の質疑応答で,オーバーライドは一部を除いてほぼすべての機械獣にできるが,遭遇した対象にすぐできるわけではないと答えていた。筆者が遭遇した一部の機械獣はオーバーライドのコマンドが出なかったため,何らかの条件が必要となるのだろう。
 なおオーバーライドで騎乗できるようになったストライダーにはHPが設定されていて,ほかの機械獣に襲われてそれが減っていくという様子も見られた。また,ウォッチャーはオーバーライド可能な時間がタイマーで表示されていて,一定時間が過ぎると再びこちらを敵として認識する凶悪な機械獣に戻ってしまう。オーバーライド後も,対象の挙動のには注意しておく必要がありそうだ。

オーバーライドが成功したウォッチャー。顔にある目の色が黄色から青に変わっている
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トールネックは頭頂に上がってオーバーライドする。成功するとマップが解放された
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 今回のプレイでは,こちらを警戒する偵察タイプのウォッチャーのほか,馬のような挙動をするストライダー,建造物のように巨大で特定のルートを巡回しているトールネック,牡鹿ようなツノを持ち,群れで行動する「グレイザー」,攻撃的な小型の機械獣「スクラッパー」,「怒れる機械」と恐れられる「ソウトゥース」といった機械獣の存在を確認している。同じ機械獣であっても,個体によって攻撃手段が違うものなども存在しているとのことで,狩る場合はそのつどフォーカスモードで確認してみるといいかもしれない。

グレイザーは黄色いエネルギータンクのような部分が弱点のようで,矢を当てると大きなダメージを与えられる
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倒した機械獣からは「シャード」というこの世界の通貨のほか,武器などの素材が手に入る
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 アクションRPGである本作は,アーロイが機械獣を倒すことで経験値を獲得し,成長するシステムが用意されている。ステータスの上昇とともに「スキルポイント(SP)」が手に入り,これを消費することでアーロイはさまざまなスキルを身に付けられるのだ。スキルには大まかに「狩人」「義勇」「知識」の3種類があり,それぞれをツリー形式で取得できる。機械獣に静かに近づいて倒す「サイレントストライク」(狩人),狙いをつけるときに[R3]で時間の流れを遅くする「精神統一」(義勇),アーロイの一番近い敵をおびき寄せる「ルアーコール」(知識)などを筆頭に,画面で確認した限りは36種類が用意されているようだ。これらを身に付けることで,より戦略性の高い狩りを楽しめるのではないだろうか。

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左下に見える数字がSP。これを消費してスキルを得られる
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遭遇した機械獣のデータはメニュー画面の「ノート」からチェックできる

 今回の体験会でプレイできたのは国内版で,ゲーム中のメッセージの日本語化のほか,吹き替えも実装されていた。アーロイ役には高垣彩陽さん,ロスト役には立木文彦さんが起用されている。それぞれの起用について,本作のローカライズスペシャリスト谷口新菜氏は,強さや荒々しさを備えながらも,その中に弱さを見せられる女性という役柄で選ばれたのが高垣さん,厳しさの中にかすかな親心を感じさせる役として立木さんが選ばれたと話していた。

 試遊に用意された2時間半は本当にあっという間で,筆者も含め会場でプレイをした取材陣ももっと遊んでいたいという気分になったはずだ。アーロイの爽快なアクションを実際に体験し,本作への期待が大いに高まった。
 de Jonge氏は最後に「本作のストーリーは多くの謎に包まれています。プレイするユーザーの皆さんはぜひこの謎を自ら解き明かしてください」とコメントし,体験会は終了となった。

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