「WORLD OF FINAL FANTASY」，竹達彩奈さんや石川英郎氏が出演した「ジャンプフェスタ2016」ステージイベントをレポート。実機プレイが世界初公開

　スクウェア・エニックスは2015年12月20日，千葉・幕張メッセで開催された「ジャンプフェスタ2016」内の同社ブースにおいて，「WORLD OF FINAL FANTASY」（PS4 / PS Vita）のステージイベントを実施した。

　ステージには，本作のディレクターである千葉広樹氏と，FFシリーズにスコールやアーロンなどの役で出演している石川英郎氏，本作にマスコット的なキャラクターのタマ役で出演している竹達彩奈さんが登壇。橋本氏から開発経緯が語られたほか，石川氏からは“収録が同時期だったので，台本をもらったときにアーケード版のディシディアFFの物だと勘違いした”，竹達さんからは“FFに出演できるということで喜んだが，演じるのがキツネで驚いた”など，収録に関するエピソードも明かされた。

左から石川英郎氏，竹達彩奈さん，千葉広樹氏

　本作で特徴的なのが，今までのFFシリーズには見られなかった，極端にデフォルメされた非常にかわいらしいキャラクターたちだ。これは千葉氏いわく，FFプレイヤーの年齢層が上がっている中で，若年の新規プレイヤーを呼びこむべく取り入れた要素だという。このプリメロ（低頭身）キャラクターをデザインしたのは，「ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル」などでアートを担当した泉沢康久氏だ。

　一方で往年のFFプレイヤーに向けた要素も多々あり，旧作キャラクターの登場はもちろん，オオビト（5頭身）キャラクターのデザインはおなじみの野村哲也氏が担当している。なお，フィールド上では主人公をプリメロ/オオビトを任意に切り替えられるのだが，このシステムも野村氏の発案とのことだ。

　本作にはユウナやライトニングなどがオリジナルCVで登場するほか，これまでボイスがなかったキャラクターもボイス付きで登場する。新規CVは，既存ボイスとのバランスを考えたうえでキャスティングされているという。

ユウナやライトニングなどは，味方になると“セイヴァー召喚”で戦闘に参加してくれる。セーラ姫やファリスなどは，戦闘には参加しないもののストーリー的に重要なキャラクターとして登場するとのことだ

　ステージ後半には，千葉氏による実機プレイが披露された。なお，実機プレイが一般に公開されるのは今回が初だ。

　戦闘システムのベースは，メインのFFシリーズを踏襲してアクティブタイムバトルが採用されている。そのうえに搭載されている本作特有のシステムが，キャラクターを縦に積み重ねる「ノセノセ」だ。「ノセノセ」状態になったキャラクターたちは1体のユニットとしてHPが合算され，場合によっては技の強化（例：ファイヤを使えるキャラクター2体，ファイラを使えるキャラクター1体をノセノセさせると，ファイガを使用できる）も発動する。

プリメロ状態だと大型の魔物に乗ったうえで頭に1体の魔物を乗せられ，オオビト状態だと頭に2体の魔物を乗せられる

　一方，ノセノセを解除した「バラバラ」状態では，個々のキャラクターが独自に行動できるため，機動力を発揮した戦法が可能となる。戦況に応じたノセノセとバラバラの使い分けが重要なようだ。また，特定の攻撃で敵のノセノセ状態を崩したり，逆に崩されたりといったこともあるようだ。

　戦闘中，特定の条件を満たすとモンスターが光を発した状態でダウンする。このモンスターは，“ジェム”の使用によって捕獲（ジェム化）できる。各モンスターは捕獲可能状態にするための条件が異なるので，それを探すのも楽しみのひとつだという。

捕まえた魔物は任意に名前を付けられる。解説文はメタ視点で，同ジャンルのゲームの中でも珍しい。ヘンシンカという要素も気になるところだ

　千葉氏が先へ進んでいくと，その最奥にはFFXのユウナがいた。ユウナはヴァルファーレを召喚し，問答無用で主人公たちに襲い掛かってくる。

いきなり襲い掛かってくるユウナ。その理由とは……？

　この強敵に対し，千葉氏はセイヴァー召喚でスコールを呼び出して一気に撃破。今回はデモプレイ用にステータスが調整されていたとはいえ，歴代FFキャラの力を借りるセイヴァー召喚は非常に強力なようだ。

スコールが登場！　見た目は可愛らしいが，ガンブレードの連撃でヴァルファーレを仕留める

　「WORLD OF FINAL FANTASY」は，詳細は未定なものの2016年内の発売が予定されている。これまでFFをプレイしたことがないという人も，本作からFFの世界に飛び込んでみるというのもいいかもしれない。

「WORLD OF FINAL FANTASY」公式サイト