プレイレポート
異国の地でも異議あり! シリーズ最新作「逆転裁判6」のプレイレポートをお届け。弁護士不要の国で不利な裁判に挑もう
本作では,成歩堂龍一と王泥喜法介のW主人公が,神秘と信仰の国「クライン王国」と日本で,法廷バトルを繰り広げることになります。また今回は,成歩堂龍一のかつての助手である霊媒師の綾里真宵がナンバリングタイトルに久しぶりに登場するということで,シリーズファンにとっては,待ちに待った作品! といった感じではないでしょうか。
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本稿では,新たに登場したシステムを中心に,逆転裁判6の魅力をプレイレポートでお届けします。
真宵ちゃん……おかえり! |
トノサマンも登場!? |
弁護士がいない裁判で重視される「御魂の託宣(みたまのたくせん)」
クライン王国が舞台となる第1話「逆転の異邦人」では,成歩堂の観光ガイドである少年・ボクトが,国の秘宝「始祖の宝玉」を盗み,警備員を殺害したとして,国家反逆罪の容疑で逮捕されてしまいます。
ボクトの裁判に訪れた成歩堂は,そこでクライン王国で“弁護士は不要”とされていることを知ります。この国の法廷では,真実を映すとされている「御魂の託宣(みたまのたくせん)」を姫巫女が行うことにより,判決が下されているので,証人の証言を聞く……といったことも一切ない,そんな理不尽な裁判が行われていたのです。
それでも諦めないのが,成歩堂! ということで,被告人が有罪になれば弁護士も有罪になってしまうという無茶苦茶な状況でも,成歩堂は弁護士がいないなら……と自ら,クライン王国の裁判に挑むことになります。
御魂の託宣は,被害者が死の直前に見た記憶をクライン大法廷の水鏡に映し出し,それをレイファが読み解いたもの。普段は,この託宣によって犯罪者が割り出され,犯人とされた人物はそのまま有罪となってしまいます。
ところが今回は,成歩堂が弁護士として裁判に参加することになり,その託宣にムジュンがあることが徐々に明らかになっていきます。
新システム「霊媒ビジョン」では,水鏡に映しだされた被害者の記憶とレイファの託宣の間にあるムジュンを探しだして,指摘することが可能です。
ムジュンを指摘していくことで,託宣が更新され,新しい事実が明らかになっていきます。さらに,レイファがより感覚を研ぎ澄ました場合は,映像や文字に変化が! 更新されたことでムジュンが無くなったように感じますが,新たな情報が加わったことで別のムジュンが生まれているかもしれません。
ムジュンを指摘していくうちに,事件発生時の真実が徐々に明らかになっていき,被告人が犯人ではない可能性がでてきます。そこでやっと,証人が登場し,証言に対する尋問を行えるようになります。
日本での法廷は,カガクの力を駆使!
事件は,彼女が主役のマジックショー「ミヌキ・イン・アルマジカルランド」で起こったもので,状況的にはみぬき以外の犯行はありえない……そんな事件の裁判に,所長の成歩堂が不在という不利な状況で,挑むことに。
日本での裁判にも,新しいシステムが登場します。
今回新たに登場したカガク捜査「マルチアングル動画指摘」は,同じ場面を違うアングルで撮影した2つの映像を比べ,ムジュンを指摘するというものです。
今回比較することになる映像は,マジックショーの途中で被害者の遺体が見つかった瞬間が映ったもの。正面から撮られた映像と,別アングルの映像を見比べて,不自然な点を指摘しましょう。
第3話「逆転の儀式」では,再び舞台がクライン王国になり,主人公も成歩堂に。
ボクトの裁判を無事乗り越えた成歩堂は,長い修業を続けている真宵と再会します。ところが,最後の修行として挑むことになった「水清めの儀」の最中,祭司が殺され,その犯人として,真宵が逮捕されてしまいます。ま,またか!
果たして,成歩堂は真宵の無実を証明して,2人揃って日本に帰ることができるのでしょうか。
本作には,上記で紹介したような新システムはもちろんですが,ウソの発言をする証人のクセを見つけて,新証言を引き出す「みぬく」や読み取った感情と証言のムジュンを指摘する「ココロスコープ」,心の錠前を外してヒミツを聞き出す「サイコ・ロック(心理錠)」など,シリーズでお馴染みのシステムも登場します。
「逆転裁判4」で登場した“みぬく”は,ココロの動揺によって現れるクセを指摘するというもの。発言をしている相手の仕草を指摘して,相手のウソや隠し事を見抜くことができる |
前作から登場の“ココロスコープ”では,声のトーンから感情を聞き取ることができる心音の出番! 証言者の感情のなかにあるムジュンを指摘しよう |
新しい舞台やシステムが特徴的な逆転裁判6ですが,いままでの作品でもお馴染みのちょっと変わった登場人物達や,法廷でのコミカルなやり取りといった逆転裁判シリーズらしさは今作でも健在。
逆転裁判シリーズのファンなら,やはりナンバリングタイトルには「逆転裁判3」以来の登場となった真宵の成長した姿に注目してほしいですね! 発表されているイラストでは,大人っぽくなった見ためにドキッとしましたが,彼女の成長は……実際にプレイして,自分の目で確認してみてください。
もちろん,本作で初めて逆転裁判シリーズを遊ぶというひとにもおすすめです。
成歩堂や王泥喜といった主人公,穏やかな表情のまま,犯罪者や弁護士にちょっと過激な言葉をあびせる検事のナユタ,それぞれの裁判に登場する一癖も二癖もある被告人や証人,誰もが個性的で,表情や行動も必見です。
「逆転裁判6」公式サイト
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