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印刷2017/09/22 02:57

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[TGS 2017]「巨影都市」ゲーム序盤に触れられる体験版プレイレポート。ウルトラマンとザラブ星人の足元に多数の寄り道要素あり

 千葉・幕張メッセで開催中(一般公開日は9月23,24日)の東京ゲームショウ2017。そのバンダイナムコエンターテインメントブースに出展されている「巨影都市」特別体験版のプレイレポートをお届けする。

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「巨影都市」公式サイト


 体験版を始めると,まずは「巨影ニ沈ム都市」(大塚秀靖著)という書籍から引用された序文が表示される。と言っても,大塚秀靖とは本作に登場するキャラクターの1人。ゲーム本編での大塚はWebニュースのライターという肩書きだが,どうやら巨影による一連の災害を生き延び,のちに回顧録かドキュメンタリー小説のようなものを出版するらしい。

冒頭で流れる序文。主人公は,序盤で逃げ込む雑居ビルで大塚と出会う
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 プレイヤーは最初に,主人公の性別と名前,素性を選択する。どのような設定にしてもゲームシステムや大まかなシナリオは共通しているようで,例えば男性主人公で女性用の衣類を着用したり,女性主人公なのにヒロインと恋人関係になったりできる。

主人公が若者であるという点は固定されているが,ほかはかなり融通が利く
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 雨の降る中,待ち合わせをしているヒロインのもとへ向かおうとする主人公。だが,その上空が怪しい紫色に輝き,眼前に最初の巨影が現れる。にせウルトラマンと,それに対峙する本家ウルトラマンだ。

 操作はキャラクターの移動や体勢の変更,人物やオブジェクトへのインタラクトを行うものとなっていて,基本的に攻撃手段は存在しない。巨影はもとより,ひょんなことから主人公の命を狙ってくる裏社会の人間などに対しても,立ち向かわずに逃げる必要がある。

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偶然にも裏社会の取引を目撃してしまう主人公。巨影は怖いが,人間も怖い
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 主人公が逃げ惑ったり自撮りしたりしていると,にせウルトラマンは投げ飛ばされた衝撃で,ザラブ星人としての本来の姿を現す。
 ザラブ星人は主人公に何かを見出したようで,光線を飛ばして攻撃してくる。当然ながら,ザラブ星人の光線を受けると瞬殺され,巨影の足に踏まれても即死する。爆発に巻き込まれたり,落下してきた瓦礫を浴びたりして体力が尽きても死んでしまうが,巨影の行動に絡んだ現象はとくにダメージが大きいようだ。

歩道橋の上で,巨影をバックに自撮り。その直後,にせウルトラマンが歩道橋に叩きつけられるのだが……
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 街の火災から逃れて雑居ビルに逃げ込んだ主人公は,煙を避けるためにほかの生存者達と共に上階へ向かう。戻る道もないので雑居ビルの奥へと進むと,不自然な電光がほとばしるフロアに行き着き,さらにザラブ星人が手を突っ込んでくる。絶体絶命かと思われたそのとき,主人公の手に紫色の光が灯り,ザラブ星人を遠ざける。何やら主人公には不思議な力が宿っているようだが,主人公自身,その力が何なのかは分からない。

紫色の超常的な光が発せられる。第2弾PVで示唆された“宇宙線”と関係があるのだろうか……
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 今回の体験版は10分の制限時間が設けられており,ある程度の急ぎ足でシナリオを進めれば,主人公が謎の力を発揮するところまでたどり着ける。ただ,街中にはさまざまな寄り道要素があり,交番に忍び込んで婦人警官の制服を拝借したり,コンビニのバックヤードに潜り込んだりと,この体験版の中だけでもいろいろな遊びが用意されている。

 また,街中には「巨影コイン」というアイテムが落ちている。体験版ではその要素を確かめられないと思うが,これは集めることで新たな髪型やコスチュームと引き換えられるものだ。
 そのほか,街中には接触するとサイドストーリーが始まる生存者も存在し,そういった生存者でなくても,一部の生存者は話しかけると簡単なセリフを発する。本編に用意されている寄り道要素が全体でどれほどのボリュームになるのかは見当もつかない。


 さまざまな特撮の怪獣や,アニメのロボットが巨影として登場する本作だが,出典作品の異なるキャラクターがクロスオーバーを行うようなことはなく,ステージ1には「ウルトラマン」のキャラクター,ステージ2には「ガメラ」のキャラクターといったように,各ステージに特定のシリーズを出典元とした巨影が登場するとのこと。「ゴジラ対ウルトラマン」のような構図が見られないのは少し残念だが,シーンによって登場する巨影が限られるということには,本作の根幹に関わる何らかの秘密があるのではないだろうか。

 非常にボリュームがありそうな寄り道要素と,謎に満ちたシナリオ。すべてを体験できるようになる製品版が今から楽しみだ。
  • 関連タイトル:

    巨影都市

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