イベント
東プレが「アナログ入力に対応するキーボード」と「約1677万色で光る静電容量スイッチ採用キーボード」の最新版を披露。何が新しくなったのか見てきた
そこに出ていたのは,2015年6月のCOMPUTEX TAIPEI 2015で披露された「アナログ入力に対応するキーボード」と「約1677万色で光る静電容量スイッチ採用のゲーマー向けキーボード」だったが,いずれもアップデートが入っていたので,今回は「何が新しくなったのか」と「いつ出そうか」の話を中心に,要点をまとめてみたい。
- MOUSE:キーボードの一部を使ってマウス操作が可能になるモード
- MIDI:キーボード全体をMIDI鍵盤として利用できるモード
- gameD:DirectInputに対応する古いタイプのゲームでアナログ入力付きゲームパッドとして利用できるモード
- gameX:XInputに対応する最近のゲームでアナログ入力付きゲームパッドとして利用できるモード
という「デバイス動作モード」を切り換えて使えるというのが最大の特徴である。
このとき,マウスカーソルの操作や,鍵盤を押し込む強さ,ゲームパッドのアナログ操作といった部分を,従来よりも圧倒的に細かく静電容量を取得できるようになったスイッチで実現できるというのが,このキーボード――名前はまだない――のキモである。
と,ここまでが復習。
今回披露されたバージョンでは,まず,キーキャップの手前側にある「対応する機能の表示」が色分けされて分かりやすくなった。マウスは朱,MIDI鍵盤は青,ゲームパッドは緑といった具合だ。また,「REALStation Tool」という設定用ソフトが初公開となり,標準のキーボードモードでいかにしてアクチュエーションポイントを変更できるのかが明らかになった。
さらに,標準で選択できる3つのアクチュエーションポイント設定とは別に,「ユーザーがキーごとにカスタマイズしたアクチュエーションポイント設定」をキーボード本体側のフラッシュメモリへ保存して,それを一発で読み出せる機能も,REALStation Toolから利用可能だ。
また,MIDI鍵盤モードではキーボードショートカットから行えるカスタマイズの幅が当初よりも広がっており,鍵盤の並びを少しずらしたりできるようになっているとのことだった。
いわく「キーボード本体も含め,まだいろいろやろうと思えばできるが,キリがない。ひとまずこれで形にして(出して),反応を見たい」とのことだ。
なので,東プレとしては,本製品を「3万円以下で,なるべく早く」(峯崎氏)出すべく,準備中とのこと。会場にいたほかの東プレ関係者の話も総合すると,年内,しかも年末ギリギリになったりはしないタイミングで登場しそうな気配である。
初の「約1677万色で光る東プレキーボード」は,製品名未定に!?
こちらも見た目は“2015年モデル”とあまり変わらず,詳細未公開のLED周りも従来同様だそうだが,内部的には,従来[Fn]+[F9/F10/F11/F12]キーで1/1.5/2/3mmと変更できたアクチュエーションポイントが,1.5/2/3mmに変わっており,そこが今回の展示バージョンにおける新要素とのことだった。
これは,スイッチの公差(※機械加工の工作物で許容される誤差の最大値と最小値の間にある違い)が抱える事情がゆえだそうだ。1mm設定時は軽く触れただけで入力がオンになってしまう可能性があるため,安全をとって仕様変更したという。
よく見ると,1つ大きな違いがあった。COMPUTEX TAIPEI 2015の時点であったType Heavenのロゴが,今回のバージョンでは消えていたのである。
この点について東プレに確認したところ,製品名としてType Heavenを使うのを止めたための措置だという返事だった。「なら何になるのか」の回答は得られなかったが,ゲーマー向けモデルにして,東プレ初のいわゆるRGBキーボードが何という名称になるのか,続報に期待したいところだ。
なお,東プレによると,こちらも発売は2016年内を目指しているとのこと。価格は2万5000円前後になる見込みという。
東プレ公式Webサイト
- 関連タイトル:
REALFORCE
- この記事のURL: