連載
結のほえほえゲーム演説:第161回「『春ゆきてレトロチカ』の世界初実況プレイをするよ」
これまでこの連載をお読みいただいてきた方なら,ご存じのことと思いますが,何を隠そう私は無類の「ミステリーアドベンチャーゲーム」好き。きっかけは,中学生の頃に出会った「ダブルキャスト」と「かまいたちの夜」で,夜中にトイレへ行けなくなるくらいビビッても,プレイする手が止められず,物語に介入できることに夢中になったものです。
その後「逆転裁判」「ひぐらしのなく頃に」「ダンガンロンパ」にドハマりし,時代をさかのぼって「街」「ファミコン探偵倶楽部」や,「ディジャブ」「シャドウゲイト」「悪魔の招待状」のケムコ三部作など,名作を片っ端から遊んだものです。
ここ最近で印象に残っているのは「レイジングループ」(PC / PlayStation 4 / Nintendo Switch / PlayStation Vita / iOS / Android),「極限脱出」シリーズ,「AI:ソムニウム ファイル」(PC / PlayStation 4 / Nintendo Switch),「Return of the Obra Dinn」(PC / PlayStation 4 / Xbox One / Nintendo Switch)あたりでしょうか。
ちょいと系譜は異なりますが,「Detroit: Become Human」(PC / PlayStation 4),「ライフ イズ ストレンジ」(PC / PlayStation 4 / PlayStation 3 / iOS / Android),「十三機兵防衛圏」(PlayStation 4 / Nintendo Switch)などはやはり私にとって特別で,今でも繰り返しプレイしています。
いやはやしかし,ミステリーアドベンチャーゲームの新作ってなかなか出ないものなんですよ。できるなら殺人事件の犯人について,毎日推理して生きていたいんすよ。冗談じゃなくマジで。人狼ゲームやマーダーミステリーを日々遊んでいるのも,この推理したい欲求があふれてしまうからなんです。友人の「かまいたちの夜」初見プレイを後ろからニヤニヤ見守る遊びをするにも,最近では初見の友人を探すのにひと苦労。あぁ困った。
そんなときに,いきなり発表されたのがコレ。
「春ゆきてレトロチカ」(PC / PlayStation 5 / PlayStation 4 / Nintendo Switch)!
令和に実写ミステリー新作!? しかもスクウェア・エニックス!? どういうこと!? 気になるあらすじはコチラ。
100年にわたって不可解な死が続く四十間(しじま)一族。
この一族の元を訪れたミステリ作家の河々見(かがみ)はるかは、「不老の果実」をめぐり時を越えて起きた4つの殺人事件に挑むことになる。
こ,これよこれぇ!! 最近はやりのデスゲーム系も好きですが,日常で事件が起きる系のミステリーをずっと待っていたんです。しかも実写。最近,ドラマ版「金田一少年の事件簿」の初代を見返しているんですが,やはり実写ってイラストやCGには出せない独特の“不気味さ”があるんですよね。PVの映像はとても綺麗ですが,一変して不穏な空気になる瞬間が見られたらいいなぁと……。
さらに! アドベンチャーゲームの事前情報はあまり知りたくない派の私ながら,思わずテンションが爆上がりしてしまった情報がコチラ。
「プレイヤーが犯人の名前を入力する場面がある」!
これ,私がミステリーアドベンチャーゲームで最も好きな瞬間なんです。探偵が「犯人はお前だ!!」と宣言するシーンって,ミステリーの定番ですよね。でもあれって,実は探偵の心臓はバックバクかもしれないんですよ。当たってるかな? 違ったらどうしよう? 当たっててくれ! って。これを体感できるのがゲームの特権なんです。「かまいたちの夜」で,犯人入力画面になったときの胸の高鳴り,今も忘れられません。
例えば「逆転裁判」でも,トリックに気付いたときはちょっぴり怖くなりませんか? 未知の沼に手をつっこんで,真実に少し触れることができたとき,興奮よりも動揺が勝るんです。犯人入力画面では,動揺しつつも勇気を振り絞らなければいけないわけです。あぁたまらない。
そしてもう一つ気になるポイントは,「ヒントはすべてゲームの中にある」!
本作は「論理を構築して推理すれば,唯一の正解である“犯人”にたどりつける」そうです(関連記事)。これは要するに,ミステリーアドベンチャーゲームにおける「ノックスの十戒」的なものなんじゃないでしょうか。
突然オカルト展開になったりしない……ということは,プレイヤーにしてみれば「真剣に推理して良し!」と太鼓判を押されたようなもの。ミステリーアドベンチャーゲームって,ここの方針が買って遊ぶまで分からないので,どうしても賭けになっちゃうんですよね。蓋を開けてみたら「あれ? オカルトだった?」なんてことも少なくはないので,これはとても嬉しいです。
もちろん,SFやオカルトでも結局楽しめちゃうことのほうが多いんですが,真剣に推理をしていた身としては,メインディッシュを取り上げられてしまったような寂しさを感じることもあるので……。
これだけで「あぁ“本気(マジ)”のミステリーアドベンチャー好きが作っているな……」と思えるのが嬉しいです。普段ミステリーアドベンチャーをやらない人にとっては「それって重要なの……?」と疑問に思うところかもしれないですが,きっと同志達ならばうなずいてくれるはず。真っ向勝負の挑戦状,受けてやろうじゃないかッ!!
世界初の実況プレイ
なんと世界最速で本作の先行プレイをさせていただきました。わお。購入前にどんな雰囲気か見たいな〜という方はぜひ。アーカイブはいつでも視聴可能なので,ネタバレを避けたい方は,ご自身のプレイ後にご覧いただけたら嬉しいです(この記事は配信前に書いているので,いままさにドキドキしております……)。
この配信,ご縁があって決まったお話で,いわゆる“案件”配信じゃないんです。本作がニンテンドーダイレクトで発表されたときにTwitterでワーキャー騒いでいたら,知人からリプライが。なんと結チャンネル人狼にも何度も何度もご出演いただいている人狼仲間,スクウェア・エニックスの江原純一さんが開発プロデューサーだったことが判明。江原さんは生粋のアドベンチャーゲーマー&ミステリー好きなので,なるほど納得です。
そんなこんなで5月8日の夜には,同じくYouTubeチャンネル「結ちゅーぶ!」にて,江原さんとの対談企画も予定しております。発売後はしばらくネタバレを避けなければいけないので,好き放題に予想できる最後のタイミングになると思います。先行プレイをふまえてのインタビューや,アドベンチャー&ミステリー好き対談ができたらいいなぁと。まだURLがないので,ぜひチャンネル登録してお待ちくださいませ。お楽しみに。
YouTubeチャンネル「結ちゅーぶ!」
最近プレイしているゲーム(2022/4/30)
Steam:「NEEDY GIRL OVERDOSE」
Steam:「Among Us」
Nintendo Switch:「マリオカート8 デラックス」
PlayStation 4:「GUILTY GEAR -STRIVE-」「Return of the Obra Dinn」
PC:「インペリアル サガ エクリプス」
iOS:「ロマンシング サガ リ・ユニバース」
iOS:「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」
■■結(女優・タレント)■■
女優・タレントとして活動中。国内映画祭にて主演女優賞を多数受賞。幼少期からのゲーム好きが高じ,数多くのゲーム番組でMCを務め,イトキチ(糸吉)の愛称で親しまれている。
公式サイト:http://yui-monogatari.com/
公式Twitter:https://twitter.com/xxxjyururixxx
ニコニコチャンネル「結チャンネル」:http://ch.nicovideo.jp/yuichannel
YouTubeチャンネル「結ちゅーぶ!」:https://www.youtube.com/channel/UCNwmczTygyPzEnouz9tR_Fg/
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(C)2022 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Developed by h.a.n.d., Inc. Story by Nemeton
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