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[COMPUTEX]PowerColorが外付けグラフィックスボックス「DEVIL BOX」を公開。「Polaris」向けのGPUクーラー単体も
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印刷2016/06/01 16:39

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[COMPUTEX]PowerColorが外付けグラフィックスボックス「DEVIL BOX」を公開。「Polaris」向けのGPUクーラー単体も

 COMPUTEX TAIPEI 2016のメイン会場となるTaipei Nangang Exhibition Center,Hall 1。その6Fで,例年同様,メイン会場ではなく特別室へ出展しているTulは,PowerColorブランドの興味深い製品をいくつか展示していたので,それらを紹介してみたい。

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基本的には商談スペースといった趣のPowerColor特別室


Thunderbolt 3接続のGPUボックス「DEVIL BOX」登場。Razer Core互換?


 COMPUTEX TAIPEI 2016では,複数のPCメーカーが,Thunderbolt 3端子を搭載するゲーマー向け,あるいは一般ユーザー向けノートPCの展示を行っている。

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Thunderbolt 3に対応するノートPCがCOMPUTEX TAIPEI 2016におけるトレンドの1つだ
 Thunderbolt 3は,最大データ伝送速度40Gbpsを誇る高速データリンクであり,接続端子はUSB Type-Cを採用する。USBの場合,最大転送速度はUSB 3.1(Super Speed Plus Gen.2)だが,Thunderbolt 3は,USB 3.1との物理的な互換性を確保しつつ,より高速なデータ転送を実現するのだ。
 40Gbps伝送が可能なのは,データ伝送支援用プロセッサチップ内蔵の接続端子を搭載した「アクティブケーブル」を用いた時だけで,そうした構造を持たない従来型の「パッシブケーブル」を用いた時は,20Gbps伝送となるなど,分かりづらい部分もあるのだが,業界全体のトレンドとしては,ハイスペックなノートPCやタブレット,2-in-1でThunderbolt 3をサポートする方向へ進んでいる印象を受ける。

 その流れのなかで,Razerが「Razer Core」の市場投入を行い,ASUSTeK Computerも年内の「ROG XG Station 2」投入を目指しているわけだが,TulはPowerColorブランドで,グラフィックスカードメーカー側からの提案となるThunderbolt 3接続のグラフィックスボックス「DEVIL BOX」を出してきた。

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DEVIL BOX

 DEVIL BOXは,310mmのカード長で2スロット仕様のグラフィックスカードに対応する外付けグラフィックスボックスだ。グラフィックスカードへの電力供給を行うための電源ユニットも搭載するため,その筐体サイズはかなり大きい。ちょっとしたキューブ型PC並みである。

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見た目はほとんどキューブ型PC。差さっているグラフィックスカードは空気孔から覗き込める

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反対側から。外部出力インタフェースはグラフィックスカードのそれを利用するが,それとは別にUSB,Serial ATA,LAN端子を備える

 PCとの接続はUSB Type-Cケーブル1本のみ。PowerColorは,Razer Coreに対応するUltrabook「Razer Blade Stealth」,そしてRazer Core対応を謳うIntel製NUC「NUC6i7KYK」と接続した状態で動作検証結果を公開しているのだが,そこにはPowerColorで扱うRadeonだけでなく,GeForceの名もあるのが興味深い。

Razer Blade Stealthと接続した動作デモ
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DEVIL BOXで動作が確認できたGPUリスト

 なお,ブースには,NUC6i7KYKにDEVIL BOXを接続し,グラフィックスカードの先にVR(Virtual Reality,仮想現実)対応ヘッドマウントディスプレイ(以下,HMD)を接続したデモ機もあった。最近はこうした,グラフィックスカードの拡張が不可能な小型PCも流行しているが,それら拡張性の乏しいPCをVR対応させるのにも外付けグラフィックスボックスとしてのDEVIL BOXは有望だと,PowerColorはアピールしているわけだ。

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NUCと比べるとDEVIL BOXの大きさが際だって見える

NUC+DEVIL BOXのVRシステムを体験。デモ機ではDEVIL BOX側のGPUが「Radeon R9 390」,HMDはHTC製の「Vive」だが,フレームレート落ちのような現象は体験した限り皆無で,スムーズなVR体験を楽しめた
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「Polaris」世代のRadeonを採用するOCモデルを発売(予定)


 PowerColorブースには,発表予定となっているグラフィックスカードの予告的な展示もあった。
 それは,液冷対応のクーラーを搭載する製品シリーズ「LCS」(Liquid Cooling Solution)に追加される予定となっている製品で,1つはクロックアップ仕様のシングルGPU構成,もう1つは内部でCrossFire動作するデュアルGPU構成になるという。

LCSシリーズの新型で採用するクーラーの概要説明ポップ。左がシングルGPUモデル,右がデュアルGPUモデルのものだ
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 展示はグラフィックスカード本体を取り外した状態で行われていたため,単体で見ると何が何やらという感じなのだが,担当者に確認したところ,展示されているクーラーの取り付け対象は「次世代Radeonになる予定だ」という返答が得られた。
 現時点では,「Polaris」(ポラリス)コアを採用する次世代Radeonが発表されていないため,グラフィックスカード基板とセットでの展示はできないということなのだろう。

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次世代のLCSシリーズではこんな感じの液冷対応クーラーを採用する予定だ,という展示。写真で右に見える大型ラジエータは製品に含まれない。簡易液冷仕様ではないため,ユーザーは自分で液冷システムへ組み込む必要がある

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デュアルGPUモデル用クーラーの静態展示

PowerColor公式Webサイト(英語)

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  • 関連タイトル:

    Radeon RX 400

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