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セガ・インタラクティブの「SEGA PRIVATE SHOW 2016 SUMMER」に,装いも新たになったシリーズ最新作「三国志大戦」が出展。そのプレイレポートをお届け
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印刷2016/06/02 21:28

プレイレポート

セガ・インタラクティブの「SEGA PRIVATE SHOW 2016 SUMMER」に,装いも新たになったシリーズ最新作「三国志大戦」が出展。そのプレイレポートをお届け

 セガ・インタラクティブは本日(2016年6月2日),メディアおよび業者向けのイベント「SEGA PRIVATE SHOW 2016 SUMMER」を開催した。イベントでは,開発中の新作アーケードゲーム「三国志大戦」がプレイアブル出展されていたので,そのプレイレポートをお届けしたい。

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「三国志大戦」公式サイト


 「三国志大戦」は,2015年1月にオンラインサービスが終了した「三国志大戦3 WAR BEGINS」に続く,シリーズ最新作だ。排出されるトレーディングカードを筐体盤面に置き,それを動かすことでゲーム画面の部隊を操作して,敵軍と戦っていくという、シリーズ従来作のシステムはそのままに,いくつかの新システムを加えたものになっている。

「三国志大戦」の筐体。高解像度のディスプレイを正面に,中央には盤面(フラットリーダー)が設置されている
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盤面の左右にAimeのリーダーやトラックボール,各種ボタンを設置。テンキーもある
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 本作の最大の注目点は,排出されるカードが「両面オンデマンド印刷」仕様になることだ。これまでのシリーズ同様,カードの表には武将名とイラスト,裏には各種データが印刷されるが,本作では,業界初となる「カード両面をその場で印刷したもの」が出てくるのだ。
 これにより,カードの補充や,アップデート時のカード内容の切り替えなどが容易になり,同じ武将のカードでも一部を書き換えることで,ダブったときでもコレクションに加えられる。さらに,ターミナル端末を使えば,持っているカードに有料でデコレーションを施し,自分だけのカードが作れるなど,プレイヤーに嬉しいサービスに対応している。

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オンデマンド印刷されたカード。写真では少し分かりにくいが,キラキラした輝きは見事だ
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こちらは裏面。同じカードでも,「将星スキル」の内容は変わるという

 排出されるカードは,稼働開始の段階で約150種類が用意される。同じ武将でも,能力の違いやホロの有無などを含めると,そのパターンは数万種類になる。また,オンデマンド印刷の特性を活かして,これまで以上の短いスパンで新カードが追加されていく予定だ。
 カードはプレイヤー各自のICカード「Aime」と紐付けられており,ほかのプレイヤーとトレードするときは,ターミナルを使ってカードデータの変更が必要になっている。

こちらは会場に展示された新カードの一部。ゲームのボイスは,豪華声優陣が担当
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 筐体は新たにデザインされたもので,高解像度のワイド画面を正面に装備している。さらに,上部には「ライブスクリーン」が設置され,ギャラリー向けにゲーム画面が表示されるほか,イベント情報や新カードの紹介など,販促情報の発信などにも使えるという,店舗にも嬉しい仕様となっている。

筐体の上部に設けられたライブスクリーン。店舗にいるプレイヤーのトレード情報なども表示されるそうだ
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 ゲームモードには「全国対戦」のほか,特定のフレンドと対戦できる「戦友対戦」,1人プレイ用の「義勇ロード」,イベントモード「天下統一大会」などが用意されている。
 1プレイは200円で,コンティニューには,カードが1枚排出される「ノーマルコンティニュー」(200円)と,2枚排出される「スペシャルコンティニュー」(300円)があり,さらに「全国対戦勝利ボーナス」として,カード排出なしの無料コンティニューなどもあるという。

こちらが武将カードの詳細。新たに「征圧力」(左上)と「将星スキル」(左下)が追加されている
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 さて,ここから出展された試遊機のプレイレポートをお届けしよう。今回プレイできたのは会場で対戦を行う「全国対戦」のみで,カードはあらかじめ用意されており,魏,蜀,呉の3勢力で騎兵,槍兵,弓兵が使えた。そのほかの勢力や兵種があるのかどうかは,今のところ不明だ。

 8コスト内でデッキを組んで登録するというルールは同じだが,このあと登録した武将3人に「将星」を与えられるのがポイント。将星を与えた武将は,「将星スキル」を発動し,普通よりも強い状態で出撃できるという。将星スキルには「主効果」と「副効果」があり,「復活減少」(復活にかかる時間が減少する),「速度上昇」(移動速度が上がる),「士気上昇」(戦闘開始時に士気が上がる)といったものが確認できた。同じ武将でもこの将星スキルが異なれば使い分けができる,というわけだ。

 プレイヤーは盤面に置いたカードを動かすことで,戦場にいる部隊を動かせる。自軍の部隊を敵部隊と戦わせながら,画面奥にある敵城を目指そう。「攻城」で城ゲージを削り,それをすべて削るか,制限時間終了時に相手よりも城ゲージを削っていれば勝利だ。このように,基本ルールはシリーズ従来作と変わらない。

戦場を模した盤面に置いたカードを動かすと,画面の部隊がその位置まで移動する
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プレイ後,筐体右側からカードが出てくる。印刷はゲーム中に行われているそうで,待たずに持ち帰れる
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 本作の新ルールとして導入されているのが,「征圧」「内乱」だ。これは,部隊を動かすと,画面右のミニマップの色が変わっていくというもので,これが両軍の「征圧領域」になる。自分の領域を広げると城ゲージの下にある「内乱ゲージ」が上昇し,それが最大に達すると「内乱」が発生。敵城にダメージを与えられるのだ。
 各武将にはそれぞれ「征圧力」というパラメータが新たに設定されており,これが大きい武将ほど戦場を広く「征圧」できる。つまり,攻城をしなくても,戦場を移動して領域を広げるだけで城にダメージを与えられるのは,なかなか新鮮なプレイ感覚だった。デッキ構築やカードの動かし方なども含め,戦術に新たな面白さを味わえてくれるだろう。

部隊が敵の領域を移動すると,画面右上にあるマップの征圧領域が広がる。もちろん敵が自分の領域を移動すれば,こちらの征圧領域は狭まる
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 兵種の三すくみや,武将ごとに違う必殺技「計略」などはもちろん健在だ。戦闘で1度だけ使える必殺の「奥義」は「法具」に名前が変わったが,使い方はほぼ同じだ。「三国志大戦」シリーズの面白さはそのままに,必要以上に複雑にならないような新ルールを加えたという印象で,シリーズファンはもちろん,新規プレイヤーや,筆者のように過去にプレイしたことがある「復帰組」にもプレイしやすい内容になっている。

ターミナルとその画面。データ確認やカスタマイズなどが行える
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「三国志大戦」公式サイト


 6月7日にはマイドームおおさかBホールで,また6月9日には福岡・スカラエスパシオで「三国志大戦 お披露目会」の開催が予定されているので,近くの人はぜひ会場に足を運び,新しくなった「三国志大戦」の姿を確認してほしい
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