プレイレポート
セガ・インタラクティブの「SEGA PRIVATE SHOW 2016 SUMMER」に,装いも新たになったシリーズ最新作「三国志大戦」が出展。そのプレイレポートをお届け
「三国志大戦」公式サイト
「三国志大戦」は,2015年1月にオンラインサービスが終了した「三国志大戦3 WAR BEGINS」に続く,シリーズ最新作だ。排出されるトレーディングカードを筐体盤面に置き,それを動かすことでゲーム画面の部隊を操作して,敵軍と戦っていくという、シリーズ従来作のシステムはそのままに,いくつかの新システムを加えたものになっている。
本作の最大の注目点は,排出されるカードが「両面オンデマンド印刷」仕様になることだ。これまでのシリーズ同様,カードの表には武将名とイラスト,裏には各種データが印刷されるが,本作では,業界初となる「カード両面をその場で印刷したもの」が出てくるのだ。
これにより,カードの補充や,アップデート時のカード内容の切り替えなどが容易になり,同じ武将のカードでも一部を書き換えることで,ダブったときでもコレクションに加えられる。さらに,ターミナル端末を使えば,持っているカードに有料でデコレーションを施し,自分だけのカードが作れるなど,プレイヤーに嬉しいサービスに対応している。
オンデマンド印刷されたカード。写真では少し分かりにくいが,キラキラした輝きは見事だ |
こちらは裏面。同じカードでも,「将星スキル」の内容は変わるという |
排出されるカードは,稼働開始の段階で約150種類が用意される。同じ武将でも,能力の違いやホロの有無などを含めると,そのパターンは数万種類になる。また,オンデマンド印刷の特性を活かして,これまで以上の短いスパンで新カードが追加されていく予定だ。
カードはプレイヤー各自のICカード「Aime」と紐付けられており,ほかのプレイヤーとトレードするときは,ターミナルを使ってカードデータの変更が必要になっている。
筐体は新たにデザインされたもので,高解像度のワイド画面を正面に装備している。さらに,上部には「ライブスクリーン」が設置され,ギャラリー向けにゲーム画面が表示されるほか,イベント情報や新カードの紹介など,販促情報の発信などにも使えるという,店舗にも嬉しい仕様となっている。
ゲームモードには「全国対戦」のほか,特定のフレンドと対戦できる「戦友対戦」,1人プレイ用の「義勇ロード」,イベントモード「天下統一大会」などが用意されている。
1プレイは200円で,コンティニューには,カードが1枚排出される「ノーマルコンティニュー」(200円)と,2枚排出される「スペシャルコンティニュー」(300円)があり,さらに「全国対戦勝利ボーナス」として,カード排出なしの無料コンティニューなどもあるという。
8コスト内でデッキを組んで登録するというルールは同じだが,このあと登録した武将3人に「将星」を与えられるのがポイント。将星を与えた武将は,「将星スキル」を発動し,普通よりも強い状態で出撃できるという。将星スキルには「主効果」と「副効果」があり,「復活減少」(復活にかかる時間が減少する),「速度上昇」(移動速度が上がる),「士気上昇」(戦闘開始時に士気が上がる)といったものが確認できた。同じ武将でもこの将星スキルが異なれば使い分けができる,というわけだ。
プレイヤーは盤面に置いたカードを動かすことで,戦場にいる部隊を動かせる。自軍の部隊を敵部隊と戦わせながら,画面奥にある敵城を目指そう。「攻城」で城ゲージを削り,それをすべて削るか,制限時間終了時に相手よりも城ゲージを削っていれば勝利だ。このように,基本ルールはシリーズ従来作と変わらない。
各武将にはそれぞれ「征圧力」というパラメータが新たに設定されており,これが大きい武将ほど戦場を広く「征圧」できる。つまり,攻城をしなくても,戦場を移動して領域を広げるだけで城にダメージを与えられるのは,なかなか新鮮なプレイ感覚だった。デッキ構築やカードの動かし方なども含め,戦術に新たな面白さを味わえてくれるだろう。
兵種の三すくみや,武将ごとに違う必殺技「計略」などはもちろん健在だ。戦闘で1度だけ使える必殺の「奥義」は「法具」に名前が変わったが,使い方はほぼ同じだ。「三国志大戦」シリーズの面白さはそのままに,必要以上に複雑にならないような新ルールを加えたという印象で,シリーズファンはもちろん,新規プレイヤーや,筆者のように過去にプレイしたことがある「復帰組」にもプレイしやすい内容になっている。
「三国志大戦」公式サイト
6月7日にはマイドームおおさかBホールで,また6月9日には福岡・スカラエスパシオで「三国志大戦 お披露目会」の開催が予定されているので,近くの人はぜひ会場に足を運び,新しくなった「三国志大戦」の姿を確認してほしい
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