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「Insurgency: Sandstorm」がプレイアブル展示。7人でAI相手に戦うCo-opモード,「Checkpoint」を体験
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印刷2018/02/16 14:12

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「Insurgency: Sandstorm」がプレイアブル展示。7人でAI相手に戦うCo-opモード,「Checkpoint」を体験

 New World Interactiveが2018年内のリリースを目指して開発を進めるオンライン専用シューター「Insurgency: Sandstorm」PC/Mac/PlayStation 4/Xbox One)。パブリッシャのFocus Home Interactiveが現地時間の2月7日〜8日,パリで開催した自社イベント「Le What’s Next du Focus? 2018」にプレイアブル出展されたので,紹介したい。

「Insurgency: Sandstorm」公式サイト


 前作となる「Insurgency」は数人のMODクリエイターが「Source Engine」を使って開発したFPSで,2014年にリリースされると,シンプルなシステムと多彩なゲームモードが多くのファンを魅了し,現在までに360万本のセールスを記録するヒット作になった。
 しかし,開発の道のりは険しく,Kickstarterを使ったクラウドファンディングのキャンペーンには失敗している。アーリーアクセス版をリリースすることで開発費を得たものの,アメリカとオランダに分かれた開発メンバーはかろうじて生活できる状態だったという。

 その体験から,続編となる「Insurgency: Sandstorm」は早い段階でFocus Home Interactiveとパブリッシング契約を結び,2年ほどじっくり開発を続けてきた。もっとも,開発のためのリソースは豊富というわけではなく,2018年内のリリースに間に合わせるために,当初予定されていたシングルプレイ用キャンペーンは中止になった(関連記事)。

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 今回,5人のジャーナリストと2人の開発者でプレイしたのは,「Checkpoint」という前作のプレイヤーにはおなじみのゲームモードだ。これは,同じ数の敵AIと対戦するCo-opで,特定のポイントを占拠したり防衛したりしながら複数のチェックポイントを通過し,最終的に敵の物資を爆破することが目的となる。ミニマップなどは存在せず,リーダーの指示に従ったり,お互いに話し合ったりしながらゲームを進めていくことになる。
 画面に用意されていないのはミニマップだけではない。ヘルスバーや銃弾数などのユーザーインタフェース,誰に誰が殺されたのかを表示するキルフィード,そして,その様子を伝えるキルカムのようなものはないのだ。また,マップ中央にレティクルはなく,リロードはすべて手動だ。「ARMA」シリーズのようなリアル系のシミュレーションではないが,「Counter-Strike」のようなゲームとも違う,それらの中間を狙ったシステムになっている。

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 キャラクタークラスを選んだあと,戦いの舞台として登場したのは「Town」というマップ。タウンといっても,中東地方を思わせる二階建ての建物が建ち並んでいるだけだが,プレイを何度も繰り返さなければマップの重要なポイントが理解できないだろうという雰囲気だった。
 情報が乏しいための不安感が,「Insurgency: Sandstorm」のキモの1つだろう。今回は開発者が一緒にプレイしてくれたため,こちらは彼らに付いていくだけで良かったが,道路を渡るときにどこからともなく狙撃されたり,障害物から頭を出したと途端にヘッドショットを食らってしまったりなど,AIはかなり手強い。

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 敵の位置も確認しづらく,倒されてからリスポーンするまでの間に何が起きているのかも分からないので,2度目に同じ場所を通るのを本能的に避けてしまう。誰がどの位置から銃撃を受けているとか,どこで相手を始末したといった細かいコミュニケーションが必須なのだ。
 製品版では方位を示すコンパスが実装されるとのことだが,味方が「敵は北にいる」と言っても,自分の位置からは北北西だったりするわけで,プレイヤーがお互いに位置を把握していることも重要だろう。一度キルされると簡単にはリスポーンさせてもらえず,生き残った仲間がチェックポイントの1つをクリアするのを待つしかない。

 サウンドのリアルさは,グラフィックス以上に最新の「Unreal Engine」の恩恵を受けているかもしれない。ライフルマンやスナイパーなどに加え,「Insurgency: Sandstorm」ではコマンダーオペレーターという2つのクラスが追加される予定だが,彼らは空爆を要請したり,カメラ搭載のドローンを使って一帯に潜む敵の場所を確認することができる。ドローンの羽音は繊細で,デベロッパに「しっ,ドローンが来たぞ」と言われてこちらが口をつむぐまで,まったく気がつかなかった。
 プレイでは味方のコマンダーが空爆を要請したが,降り注ぐ爆弾は落下位置を把握できないため,大音響に怯えながら建物の一階に避難することしかできなかった。

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 仲間とコミュニケーションを取りながら,ハードでストラテジックな戦いが楽しめる本作。Checkpointモードでは,個人の成績よりもチームワークが重視されるという本作のゲーム性を端的に示されており,プレイが終わっても誰がどれだけの経験値を獲得したかといった情報が表示されないなど,ある種の潔ささえ感じられる。
 PCだけでなくPlayStation 4とXbox One向けにもリリースが予定されており,すでに800人ほどの規模でクローズドβテストが行われているという。最終的にどのようなゲームになるのか,今後の情報を楽しみにしたいところだ。

今回,筆者らと一緒にプレイしたNew World Interactiveのメンバー
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