連載
「そうだ アニメ,見よう」第54回はSAOの新シリーズ「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」
バーチャルリアリティ(以下,VR)ゲームをテーマにした,川原 礫氏の小説「ソードアート・オンライン」(以下,SAO)。その作中にはさまざまなVRゲームが登場するが,そのひとつであるVRMMO《ガンゲイル・オンライン》(以下,GGO)を舞台とした,もうひとつの物語が「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」だ。
「そうだ アニメ,見よう」第54回のタイトルとなる本作は,時雨沢恵一氏の小説(電撃文庫刊)をアニメ化したもので,《GGO》プレイヤーである少女・レンの活躍を描いたガンアクションストーリーだ。
制作はStudio 3Hz,シリーズ構成・脚本は黒田洋介氏,監督は「装神少女まとい」や「天体のメソッド」を手がけた迫井政行氏が務めている。
「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」
「わたし,かわいくて小っちゃいんだ……わたし,レンなんだ!」
そして,とあることからPK(プレイヤー狩り)の面白さに目覚めた香蓮はPKにのめり込み,「ピンクの悪魔」と呼ばれるまでに成長していた。
そんなある日,香蓮は美人でミステリアスなプレイヤー・ピトフーイ(CV:日笠陽子)と出会い,意気投合。彼女に言われるがまま,チーム戦イベント《スクワッド・ジャム》に参加することになる。
しかし,言い出したピトフーイは参加せず,代わりに謎の大男・エム(CV:興津和幸)が相棒となり,たった2人で出場することに。戸惑いながらも強敵ひしめく《スクワッド・ジャム》に参加した香蓮を待っていたのは,職業軍人と思われるチームだった。
本作は,小説「SAO」の第5,6巻に収録されている《ファントム・バレット》編の舞台となる《GGO》をモチーフとした作品だ。バンダイナムコエンターテインメントから発売された「ソードアート・オンライン フェイタル・バレット」(PC/PS4/Xbox One)の舞台にもなっている作品なので,知っている読者も多いのではないだろうか。
《GGO》の設定を元に,「キノの旅」(同刊)などで著名な作家・時雨沢氏がオリジナルストーリーを書き起こし,現在既刊6巻が発売されている。もともと銃器マニアでもあった時雨沢氏が,SAOのテレビアニメ第2期で,銃器のアドバイザーとして参加していたことがきっかけで,企画がスタートしたという。そのためか,作品中にはP90やM14といった銃器が数多く登場。戦闘も,今流行の「PUBG」をはじめとした“生き残り”ゲームに近い形式が採用されているので,サバイバルゲーム好きやガンマニアには堪らない作品となっている。
しかし,本作の魅力は,そうした銃器によるガンアクションだけでなく,小柄なアバターを駆使するヒロイン・レン=香蓮の奮闘振りにある。素早さを武器に《GGO》内で暴れ回る彼女のプレイスタイルは,見ていてスカッとした爽快感を味あわせてくれるのだ。マッチョな男達を相手に,彼女の愛銃・ピーちゃんを乱射するレンの魅力に,筆者はハートを撃ち抜かれてしまったのである。
リアルとゲーム内とのギャップが魅力
リアルでは内向的な大学生,《GGO》では「ピンクの悪魔」と恐れられるプレイヤーという,二面性を持つヒロイン・香蓮。ゲーム内でのはじけっぷりと,大人しい現実の彼女のギャップが別人のようで,本作の見どころのひとつとなっている。
また,見かけはクールな香蓮の行動原理のほとんどが,“かわいいから”に集約されているのもミスマッチで笑いを誘う。服装はピンクがかわいい,武器もピンクがかわいい,すばっしこいのがかわいいからアジリティ(素早さ)をガン上げする,といった具合だ。
実はリアルの彼女が注目を集めてしまうのは,背が高いからではなく,香蓮が美人だからなのだが,それに気づくのがいつになるのか。今後の展開が楽しみである。
ピトフーイとエムは何者?
MMOなどネットワークを題材にした物語のお約束として,プレイヤーの中身が何者か? という部分がクローズアップされるが,本作でもピトフーイとエムという2人の人物の“中の人”が気になるところ。かなりのお金持ちで,エキセントリックな性格のピトフーイ。彼女にまったく頭が上がらないが,卓越した戦術眼を持つエム。2人はどうやらリアルでも知り合いのよう。
物語の随所にピトフーイが何者かが示唆されているので,勘のいい人はすでに気づいているかもしれないが,第2話でピトフーイが香蓮に「自分を倒せたらリアルを教える」と告げたことから,2人の対決シーンが今後描かれることになりそうだ。
現在第5話までストーリーは進行し,《スクワッド・ジャム》もクライマックスを迎えた。レンとエムのコンビは優勝を飾ったものの,ピトフーイはなぜレンを参加させたのか,そのピトフーイに過剰に怯えていたエムなど,残された謎は多い。このあたりが今後の見どころとなりそうだ。
余談となるが,第3話で登場した《スクワッド・ジャム》のスポンサーである,ガンマニアの小説家とは,やはり時雨沢氏本人がモチーフの模様(第3話クレジット参照)。今後も登場するのか気になるところ。
ちなみに,レンとピトフーイ,エム,レンの友人のフカ次郎(CV:赤﨑千夏)は,前出の「ソードアート・オンライン フェイタル・バレット」に追加キャラクターとして登場している。アニメだけでは物足りないという人は,そちらもプレイしてみてはいかがだろう。
「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」公式サイト
「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」公式ツイッター
放映データ |
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2018年4月〜 |
キャスト | |
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レン:楠木ともり | |
ピトフーイ:日笠陽子 | |
エム:興津和幸 | |
フカ次郎:赤﨑千夏 |
スタッフ |
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原作:時雨沢恵一(電撃文庫刊) |
原作イラスト・キャラクターデザイン原案:黒星紅白 |
監督:迫井政行 |
シリーズ構成・脚本:黒田洋介 |
キャラクターデザイン・総作画監督:小堺能夫 |
アニメーション制作:Studio 3Hz |
オープニングテーマ:「流星」 藍井エイル |
エンディングテーマ:「To see the future」 レン(楠木ともり) |
Blu-ray&DVD情報
「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」第1巻
2018.6.22(金)発売
価格
Blu-ray完全生産限定版 \6,800 + 税
DVD完全生産限定版 \5,800 + 税
収録話数
第1話“スクワッド・ジャム”
第2話“GGO”
完全生産
限定版特典[本編ディスク + 特典ディスク 2枚組]
原作イラスト・キャラクターデザイン原案 黒星紅白描き下ろし全巻収納BOX
特典CD = キャラクターソング
アニメ描き下ろしジャケット仕様
特製ブックレット
特典映像 = ノンクレジットオープニング & エンディング映像
※商品の特典および仕様は予告なく変更になる場合がございます。
“ソードアート・オンライン オルタナティブ
ガンゲイル・オンライン”
Blu-ray & DVD第1巻 発売記念イベント開催決定!
参加方法各対象店舗にて、2018.6.22発売 “ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン”Blu-ray & DVD第1巻をご予約(全額内金)・ご購入されたお客様に、先着でイベント参加券をお渡しいたします。
※参加券の配布は各対象店舗の4.8(日)営業時間より先着配券とさせていただきます。
会場
とらのあな名古屋
日程 2018.6.30(土)
開場 14:30 開演 15:00
出演 楠木ともり(レン役)
参加券配布対象店舗
とらのあな名古屋店
とらのあな静岡店
とらのあな京都店
とらのあななんば店B
とらのあな梅田店
アニメイト大阪日本橋
日程 2018.7.1(日)
開場 14:30 開演 15:00
出演 楠木ともり(レン役)
赤﨑千夏(フカ次郎役)
参加券配布対象店舗
アニメイト大阪日本橋
アニメイト天王寺
アニメイト梅田
アニメイト三宮
アニメイト札幌
日程 2018.7.14(土)
開場 14:30 開演 15:00
出演 楠木ともり(レン役)
参加券配布対象店舗
アニメイト札幌
アニメイト函館
AKIHABARAゲーマーズ本店
日程 2018.7.22(日)
開場 14:30 開演 15:00
出演 楠木ともり(レン役)
赤﨑千夏(フカ次郎役)
参加券配布対象店舗
AKIHABARAゲーマーズ本店
ゲーマーズ新宿店
ゲーマーズ池袋店
ゲーマーズ立川店
ゲーマーズ津田沼店
ゲーマー大宮店
対象商品
2018.6.22(金)発売“ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン” Blu-ray & DVD 第1巻
注意事項
イベント参加券はお一人様につき、各会場1枚をお渡しの上限とさせて頂きます。
イベント参加券は各対象店舗の規定枚数に達し次第、配布終了となります。
イベント当日は入場に際し、座席抽選を行わせていただきます。
イベント当日はスタッフの指示に従ってください。
イベント当日の写真撮影、動画撮影、録音行為は禁止とさせて頂きます。
主催者側の諸事情により内容等の変更及びイベント中止の場合がございます。予めご了承ください。
- 関連タイトル:
ソードアート・オンライン フェイタル・バレット
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ソードアート・オンライン フェイタル・バレット
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ソードアート・オンライン フェイタル・バレット
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©2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project
©KEIICHI SIGSAWA/REKI KAWAHARA
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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