プレイレポート
これが第一次世界大戦だ:「バトルフィールド1」〜めざせ!ベテラン兵士〜第3回:兵科と武器編
日夜戦いに明け暮れている兵士諸君! 教練の時間である! 第3回となる「バトルフィールド1」(PC / PS4 / Xbox One)の新兵向け特別教練,今回は各兵科とその相棒となる武器をテーマに行おう。勇敢な兵士である諸君らは,すでに多くの戦闘経験を積み,自分の相棒となる銃を選んでいるかもしれないが,この教練でより一層の研鑽に励んでもらいたい。着剣! とつげーき! ばかもん! そっちは味方の塹壕だ! かえってこーい!
第一次世界大戦時,銃火器は大きく進化した。歩兵の火力向上を各国が腐心していたこともあり,新しい機構を備えた銃火器が次々と開発。現代ほど工作精度も技術もなかった当時,自動小銃など革新的でありながらも信頼性に難のある銃火器も生まれていった。「バトルフィールド1」ではそういった銃火器も多数登場している。
一方で,1911年に米軍が正式採用した「コルトM1911」のような,今なお現役で使われている傑作銃も誕生している。基本的な銃の構造は,この時代に完成を見たといっても過言ではないだろう。
というわけで,前半では本作の基本的な兵科,後半では兵科に縛られない武器とエリート兵科についてお届けする。しっかりとついてくるように。
これが第一次世界大戦だ:「バトルフィールド1」〜めざせ!ベテラン兵士〜 第1回:BF1入門編
これが第一次世界大戦だ:「バトルフィールド1」〜めざせ!ベテラン兵士〜 第2回:兵器編
近距離戦のエキスパートで頼れるタンクハンター「突撃兵」
本作での突撃兵は,メイン武器として「短機関銃(サブマシンガン)」か「散弾銃(ショットガン)」を装備する近距離戦のエキスパート。敵との距離を素早く詰め,弾を叩き込むのが突撃兵の真髄で,前線を押し上げ,拠点を制圧するときの主力兵科だ。
また,ガジェット類としては対ビークル用武器が充実しており,戦車や装甲車に対抗できる兵科でもある。特に「対戦車グレネード」は,通常のグレネードと比べて飛距離はないものの,敵ビークルに当たれば,着弾と同時に爆発して大ダメージを与えられる。対戦車戦闘は突撃兵の重要な役割の1つなので,敵戦車を見つけたら積極的に撃破を狙っていこう。ちなみに「対戦車グレネード」は敵ビークルに直撃しなければ,通常のグレネードのようにも扱えるため,対歩兵用としても有効だ。
Pick Up!「Automatico M1918(塹壕)」
銃を構えるとこんな感じ。マガジンが邪魔で敵が見えなくなることも |
イタリアで開発された短機関銃「Automatico M1918」の塹壕戦仕様は,多くの突撃兵が愛用していることだろう。装弾数は少ないが,RPM(1分間の射撃数,連射速度)が900と際立って高く,照準器を覗かなくても当てられる取り回しの良さで,至近距離から近中距離まで有効な,とてもパワフルな銃だ。
西部戦線で塹壕戦が本格化した後に開発されたため,塹壕内から射撃がしやすいようにマガジンが上部についているが,照準を利用して狙い撃つときに邪魔になる。
おすすめガジェット「対戦車地雷」
突撃兵で最も人気のあるガジェットの組み合わせは,おそらく「対戦車ロケットガン」と「対戦車グレネード」だろう。しかしながら,本官はそのどちらかの代わりに,「対戦車地雷」を持つことをおすすめしたい。
対戦車戦闘が苦手な新兵でも,乗り物が通りそうな場所に設置しておくだけの簡単作業で,うかつな敵戦車を破壊できる。また,装甲列車が出るマップでは線路に仕掛けておくだけで,装甲列車へのダメージが期待できる優れものだ。対戦車戦闘を積極的に行わないのであれば,「対戦車地雷」を適当に仕掛けておくほうが味方の役に立てるだろう。
仕掛けられた地雷は銃撃やグレネードで誘爆するので,ロックされた鉄扉に仕掛け,誘爆させてドアを破ることも可能だ。
オールラウンドに活躍できる「看護兵」
中遠距離で特に威力を発揮する自動小銃だが,その距離でばかり戦っていても戦争には勝てない。本作のコンクエストモードにおいて,「敵を倒すことは目的ではなく手段」に過ぎない。突撃兵と共に前進して味方を援護し,拠点を制圧してこそ優れた看護兵といえるだろう。
Pick Up!「Selbstlader M1916」
看護兵が扱う銃は,距離を選ばずに戦えるが,近距離戦に特化した「M1907 SL」,中遠距離戦が威力を発揮する「Mondragon」など,得意な距離がある。兵士諸君の戦闘スタイルに合わせたチョイスをしてほしい。ちなみに本官の愛銃は「Selbstalader M1916」だ。
Selbstalader M1916は,ほかの銃と比べて連射速度が若干遅い(RPM224,秒間3.7発)という欠点があるが,威力と精度が高いうえに,装弾数も多くマガジンチェンジ式の装填なのでリロード時間も短い。銃の弾倉に小分け弾を込めるために,リロード時間が長くなりがちな,クリップ給弾式が大半を占める自動小銃の中では,大きなアドバンテージとなる。
おすすめガジェット「医療注射器」
看護兵の基本であり,最も有用なガジェットである「医療注射器」。倒れた味方を蘇生でき,素早く戦力を回復できる。看護兵を選ぶプレイヤーならば,その使い方やメリットを理解しているだろう。
看護兵が蘇生できる瀕死状態に陥ってから,再出撃までの時間は一定で,瀕死状態を早々にスキップするメリットはない。蘇生を受けない兵士が多いと,看護兵の存在意義はなくなり,敵に勝利ポイントを与えてしまう。弾薬がなくなった,分隊員の援護に行きたい,武器を変更したい,といった特別な状況でない限り,蘇生を待つほうが戦いを有利に進めるだろう。
銃弾が飛び交う中で無茶な蘇生を受けて即死しても,すぐに再出撃できる。蘇生を受ける側にデメリットはないのだ。
味方の火力の生命線「援護兵」
弾幕による敵の制圧を目的とした軽機関銃は,撃てば撃つほど精度が上がるユニークな特徴を持っているが,連続で射撃しすぎると銃身がオーバーヒートして,冷却までの短い間,射撃が不可能になる。
突撃兵の短機関銃と比べて連射速度は低めだが,中距離での精度の高さで優位に立っており,比較的オールマイティに活躍できるだろう。
ガジェットには,味方の弾薬を補充する「弾薬ポーチ」と「弾薬箱」に加え,間接砲撃ができる「迫撃砲」を持っており,対歩兵に有効な空中炸裂弾と対車両向けの榴弾が発射できる(どちらか片方のみ)。また,時限式の吸着爆弾「リムペット爆弾」は,対戦車戦闘から鉄扉や建物の破壊までこなせる優れものだ。
Pick Up!「M1909 Benét-Mercié」
マガジンを持たない独特のストリップ給弾方式を採用した軽機関銃。「バトルフィールド1」に登場する銃火器の中でも特にユニークな銃だろう。ほかの軽機関銃と比べて抜群に精度がよく,低めの連射速度のおかげで反動制御が容易で,扱いやすい銃となっている。
射撃中,装弾ストリップが右から左に動いていくため,撃っていて楽しい。
おすすめガジェット「弾薬ポーチ」
弾薬やガジェットを補給する「弾薬ポーチ」。同じく補給品を提供する設置型の「弾薬箱」とは使い勝手が異なる。「弾薬箱」は地面に設置し,その周辺にいる複数人への補給が可能だが,補給に時間がかかるうえ,「弾薬箱」から離れると補給できない。
一方,「弾薬ポーチ」は使い切りタイプの補給物資で,1個につき歩兵1人しか補給できないという欠点はあるものの,移動中でも補給可能で補給スピードも早い。使い切ったグレネードやガジェットを迅速に補給できるため,突破口を切り開くときに大いに役立つだろう。
隠れた敵を見つけ出す「偵察兵」
また,対装甲目標にダメージを与えられる「K弾」というガジェットがあり,1人で戦車を破壊できるほどの威力はないが,弱点部位を狙いやすく,継続して当てることで,敵戦車の修理を妨害できる。「K弾」を撃っているほうからすれば,敵に対する効果を感じないかもしれないが,兵器の乗り手はボディブローのように効いてくる攻撃を非常に嫌うので,積極的に使ってみるといいだろう。
メイン武器の特性から,遠距離戦を得意とする兵科だが,最前線に立つことで偵察能力の高さをより生かすことができるだろう。
Pick Up!「Martini-Henry」
装弾数が1発で射撃ごとに弾を込める,まさに単発式の「Martini-Henry」。偵察兵のランクが10になると使用可能で,装弾数1発のためロマン武器のようなイメージがあるかもしれないが,意外と実用性は高い。狙撃銃はどんな距離でも頭に当てることでワンショットキルが可能だが,胴体を撃っても一撃で倒せる最適射程距離が存在する。「Martini-Henry」の最適射程は30〜80mで,狙撃銃の中では最も近距離かつ広い範囲で威力を発揮する。なお,光学照準器はなく,アイアンサイトで敵を狙うことになる。
使いこなせば強いと評判の銃だが,1発しか装填されていないので,素早く的確に狙える兵士でないと扱いは難しいだろう。
コッキングレバーを起こして排莢し,弾を装填してレバーを下げるリロードアクションはなかなかかっこいい。
おまけ「M1903(試作)」
偵察兵が持つ武器の中で唯一セミオート射撃が可能な「M1903(試作)」。機関部にピダーセンデバイスという特殊な装置を装着することで,拳銃弾の発射を可能にした。装弾数は41発と多く,RPMも450と高めなのだが,威力が低いため,少々扱いづらい。
ちなみに「K弾」使用時には,パーツを交換して弾を込めるという凝ったアニメーションが用意されている。
おすすめガジェット「フレアガン(スポット)」
ミニマップの白い円が表示範囲。画面で花火のように燃えているのがフレアだ。 |
弾は2発しか携行していないが,使用せずに倒されてしまっては元も子もないので,惜しまずジャンジャン撃とう。援護兵はフレアを発射している偵察兵を見かけたら積極的に弾薬ポーチを渡してあげるといいだろう。
また,フレア弾は触れると炎上する効果があるため,建物の入り口に発射しておくと侵入してきた敵にダメージを与えられる。しかし,撃った本人もフレア弾に触れると炎上するため,本官のように足元に撃って自分が燃えないように気をつけよう。
以上,ここまで各兵科の特徴を教練してきたが,しっかりとついてきているだろうか。ここからは兵科に縛られない武器やエリート兵科についての教練だ。
一撃必殺の「銃剣突撃」
銃剣を構え,雄たけびを上げながら突進していき,立ち塞がる敵を一突きで昇天させる必殺の「銃剣突撃」。走りながら格闘ボタンを押すことで発動する。敵の正面から突撃すると7割がたハチの巣にされてしまう。不意を突いたり,煙や霧などで視界が悪い時に使うと敵に突き刺さるかもしれないが,雄たけびで位置がばれてやっぱりハチの巣にされる。
それでも銃剣突撃にはロマンがあり,独特のかっこよさがある。リロード中の敵に銃剣突撃したのに,かわされて通り過ぎてしまい,拳銃で撃たれたとしてもだ。
耐久力が高いエリート兵科も一撃で沈む威力があり,銃剣突撃が成功したときは妙な達成感が得られる。分隊員全員で一斉に銃剣突撃すると強いんじゃないかと考えているのだが,なぜだか賛同を得られない。きっと敵は恐れおののき大混乱に陥ると思うのだが。
うまく銃剣突撃が決まった瞬間 |
銃剣は軽機関銃以外に装着できるが,精度が下がるといったデメリットもあるので,装着するかはプレイスタイルに合わせて決めるといい。言うまでもないが,本官は装着する派。
銃剣突撃時は,一時的に移動速度が上がるため,弾を避けながら遮蔽物に移動したり,敵との距離を詰めたり,逆に逃げるために使ったり,かわされたり,ハチの巣にされたり(?),何かと便利に使っている。
銃より強い…かも?「近接武器」
超至近距離での戦闘に役立つのが近接武器だ。第一次世界大戦中は塹壕の中で頻繁に超至近距離戦闘が起き,ナイフや手斧といった武器から,ツルハシやスコップといった作業用の道具までも戦いに使われたという。「バトルフィールド1」でもそれらが「近接武器」として登場する。
それぞれ振りの速さや威力に違いがあるが,やはりスコップで戦うのが塹壕戦の作法なんじゃないかなと本官は勝手に思っている。
後ろから忍び寄って近接攻撃をすると,フィニッシュムーブが発動して一撃で敵を仕留める。伏せている敵も問答無用で一撃必殺だ。なお,フィニッシュムーブ発動中は回避行動がとれず,無敵でも何でもないので,敵がもう1人いればほぼ確実に殺される。
敵の正面からでも,相手の体力が武器ダメージを下回っている場合にフィニッシュムーブが発動するため,近距離でとっさに近接武器を振れば反撃を受けずに倒せるだろう。攻撃範囲が意外と広く,混乱しやすい超至近距離では銃より効果的なこともある。
寝転んでいる敵は… |
転がして… |
ふんっ!! |
とっさに抜けるかが生死を分ける「拳銃」
「バトルフィールド1」の拳銃は,ユニークな見た目をしたものが多い。兵科専用拳銃もたくさん用意されている。本作ではリロード時間が長い銃火器が多く,銃撃戦の最中に拳銃を抜くことも多いだろう。
基本的には自分が使うメイン武器を補うものを選ぶのをおすすめするが,見た目で選んでも特に困ることはないので,好きな拳銃を使おう。本官は見た目が好きという理由だけでリボルバー系の銃を愛用している。特に偵察兵で使用した「Bodeo 1889」は狙撃銃より多く敵を倒しており,頼れる相棒になってしまった。
自動排莢機構を持たない「Bodeo 1889」のリロードモーションは非常に長いが,その長さがどこか癖になる魅力がある。
屈強なエリート兵科
エリート兵科キットが近くにあれば,ミニマップや画面にアイコンで表示される。 |
「警戒兵」「火炎放射器兵」「対戦車兵」のキットがあり,どれも強力だ。知らない新兵もいるかもしれないで補足すると,エリート兵科は通常兵科と同じ,歩兵扱いとなっており,看護兵の「包帯ポーチ」「医療箱」で回復できるので覚えておこう。
「警戒兵」はファリーナ・アーマーという分厚い鎧で全身を防御しており,銃弾を防ぐため,耐久力が非常に高い。普通の歩兵なら3回はあの世に送られるような銃撃に耐える。
装弾数200発の重機関銃「MG 08/15」か,驚異の連射性能を誇る「Villar Perosa」を装備しており,1度に2〜3人程度の歩兵であれば難なく排除できるだろう。
顔を覆うヘルムを装備しているので,ガスマスクを装着できず,毒ガス攻撃に弱い。
「Villar Perosa」を装備した警戒兵。尋常じゃない火力で敵を狩る。 |
「火炎放射器兵」は視界に入るすべてのものを燃やし尽くす。ガスマスクと耐火服を装着しており、焼夷グレネード,ガスグレネードはまったく効かない。近距離で猛威を振るう火炎放射器を持っているため,敵が銃剣突撃で迫ってきても灰にしてしまうだろう。しかし,射程が短いので距離を置かれて撃たれると苦戦する。
目の前にいる兵士を焼く。見通しのいい場所だったので,このあと集中攻撃を食らって昇天した。 |
「対戦車兵」は,対戦車ライフル「Tankgewehr M1918」を装備した対戦車特化のエリート兵科だ。対戦車ライフルは,バイポットを立てていなければ射撃できないが,遠距離から決して無視できないダメージを装甲車に与える。また,耐久力が高いため,戦車の攻撃にも耐えやすい。使い方次第で対戦車兵の名を知らしめるだろう。
一方,対歩兵用火器はソードオフショットガンしか持っていないため,対歩兵戦は苦戦を強いられることとなる。
敵の輸送車両を対戦車ライフルで吹き飛ばしたシーン。余談だが,戦闘中に味方がことごとく離脱し,気づいたら1vs19という状況になっていた。 |
特別教練第3回はここまで。各兵科の特徴や銃器の扱いをマスターして立派な熟練兵となってほしい。さて,第4回は,「マップ」についての教練を行うこととする。マップを知り,最適な戦術を組み立てることは勝利への近道だ。では次回まで解散!
「バトルフィールド1」公式サイト
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