プレイレポート
[gamescom]「バイオハザード7」の最新デモ「ランタン」プレイレポート。今度は,狂気に満ちた謎の女にひたすら追われる恐怖が待つ
発表直後にはPS4向けの体験版「バイオハザード7 ティザー〜ビギニングアワー〜」が配信されているものの,その全容はほとんど明らかになっていないというのが現状だ。
今回,そんなバイオハザード7の最新デモ「ランタン」をプレイする機会を得た。このバージョンは,現地時間8月17日にドイツ・ケルンで開幕したgamescom 2016にて,特定のメディア限定で公開されるものだ。プレイ時間としては15〜20分の短いボリュームではあるが,「ビギニングアワー」とはまったく違う内容であり,本作の新たな一面を垣間見ることができた。
なお,今回プレイしたのは,PlayStation 4版(PS VRの環境ではない)である。
「バイオハザード7 レジデント イービル」公式サイト
「ランタン」では,とある女性キャラクターを操作して,執拗に追ってくる謎の女から逃げることが目的となる。「ビギニングアワー」と同様,プレイヤーに攻撃の術はない。
スタートすると,すぐに水上コテージらしき建物が目の前に現れる。舞台や設定に関する説明はほとんどないが,ランタンを持った女が背後から迫っていることは分かるので,当然ながらコテージに侵入するしかない。
建物の内部はかなり寂れた様子で,人の気配はない。そこで身を潜めていると,先ほどの謎の女が姿を現す。一見すると普通の中年女性,しかしその素振りは常人のものとは思えず,ただごとではない。殺意なのか,愛憎なのか,得も知れぬ感情に支配されているようで,血眼になって主人公の女性を探している。
その口ぶりから主人公と無関係ではないことがうかがえるが,発言の内容が断片的であるため,詳細は不明。「ビギニングアワー」と同じく,プレイヤーが受け取れる情報はかなり限られており,あれこれ想像するのが精一杯だ。何も分からないことで,不安や恐怖が増幅されていく……。
謎の女から逃れる方法は,隠れることしかないようだ。一度見つかってしまうと,逃げ切れる可能性は極めて低く,そのまま「THE END」。つまり,見つからないようにすることが重要となる。
幸い,コテージにはさまざまな物が溢れているので,謎の女が迫ってきたら,それらに身を隠してやり過ごすことになる。ステルスアクションゲームのように,彼女の注意が逸れた瞬間に移動する場面もある。
ただし,謎の女は非常に執念深く,至るところに目を配るため,少しでも目立つ行動は厳禁だ。そのため,隠れているときの恐怖と緊張感が高く,思わずプレイヤーも身を小さくして静かになる。彼女がジロッとこちらを見ようものなら「やばい! 見つかったか?」とヒヤヒヤ。「早く向こうに行ってくれ!」と口走ってしまいそうだ。
プレイレポートは以上だ。主人公は謎の女から,逃げ切れるのか。それとも……。ここで結末を明かしてしまうのは,野暮というものだろう。
今回,「ランタン」をプレイして実感したのは,追われる立場の恐ろしさだ。プレイヤーが非力であることや,謎の女の生々しい異常性,ひたすら不気味なコテージという舞台が相まって,恐怖に拍車をかけている。
これは「ビギニングアワー」でも感じたことだが,システムがとにかくシンプルで,贅肉を削ぎ落としたようなスリムさがある。実際,「ランタン」にはチュートリアルらしいチュートリアルは存在せず,いきなり劇中に放り込まれたが,システムや操作がシンプルなので,つまずくことはなかった。
「バイオハザード7」では,シリーズの原点である“恐怖”が強調されがちだが,こうした点も注目したいところだ。発売は2017年1月26日に予定されているが,今回のデモをプレイして,本作への期待がさらに膨らむ。1日も早く,この身を恐怖という沼に沈めてみたい。
なお,現時点では「ランタン」の配信や一般展示の予定はないとのことだが,今後の展開に期待したい。
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