必殺技を駆使し，仲間と協力しながら異星人を地球上でブッ飛ばす。超前のめりな爽快ロボットアクション「メガトン級ムサシ」プレイレポート

　2019年12月21日と22日に，幕張メッセで開催された大型イベント「ジャンプフェスタ2020」のレベルファイブブースに，新作アクションRPG「メガトン級ムサシ」（PlayStation 4 / Nintendo Switch iOS / Android）がプレイアブル出展されていた。


　本作は，2016年7月に開催された新作発表会で制作が明らかにされた作品だ。それから長らく新情報のない時間が続いたが，今年12月に入ってプロモーション映像が公開され，そのジャンルが“協力プレイ型ロボットアクションRPG”であることが判明した。


　そんな作品の初のプレイアブル出展ということで，さっそく触れてみることにした。本稿では，レベルファイブブースの様子と合わせて，実際に遊んで分かった本作のプレイフィールをお届けしよう。

「メガトン級ムサシ」公式サイト

　まずは簡単に本作の基本情報をおさらいしておこう。本作の舞台となるのは，謎の異星人「ドラクター」の襲来により制圧されてしまった未来の地球だ。シェルターに逃げ延びた人々は最後の力を振り絞り，ドラクターに対抗するための“メガトン級巨大ロボット”である「ムサシ」を建造。圧倒的な破壊力を持つロボットを背景にした，人類の逆転劇が描かれる。

現場には，ムサシとスカイビルドのコンセプトモデルも展示されていた

試遊台を見守る，圧倒的迫力のムサシバルーン。大きすぎて近くで撮影すると顔が見えない

　試遊台は3つのNintendo Switchが連結された形で配置されており，3人のプレイヤーが別の機体に乗り込んで戦う協力プレイを体験できた。なお，プレイヤーたちが戦う相手は，ドラクターの巨大エネミー「ハイドスパイダー」だ。


　主な攻撃手段は，ボタン押しっぱなしで連射できる射撃攻撃と，ボタン連打で使用できる格闘攻撃の2つ。アクションはかなり軽快で，細かいことは考えずにドカドカと強力な技が発動し，爽快感はバツグンだ。どんな場合も［ZL］ボタンを押し続けていれば自動で敵の方向を向いてくれるので，細かな調整も不要だった。

射撃は各ロボットが持つ武器によって変化する。弾薬を使い切るとリロードが必要だが，リロードボタンは射撃ボタンと同じなので，押しっぱなしを止めて押し直せばすぐ使用可能になる

　注目すべきは，それぞれのロボットが持つ「3つの必殺技」だ。必殺技は，個別に用意されたゲージが溜まった状態で，［R］ボタンと3つのボタンを組み合わせることで発動する。簡単にド派手＆超威力の必殺技がどっかんどっかん発動し，巨大なボスも景気よく吹っ飛んでくれるのは中々に爽快だ。

今回の試遊台では，必殺技のゲージは時間経過で累積していた

　とはいえ，敵もさるもの。攻撃は結構痛く，真正面からダメージを受けているとすぐに体力ゲージを削られてしまう。では防御でもするかと操作一覧を見たのだが，どうやらこのゲームに単体で「防御」というコマンドは存在しないらしい（回避や必殺技としての防御はある）。なんと前のめりなゲームだろうか。

　限定的な防御手段でどうするかというと，仲間同士で協力して突破するのだ。3つの必殺技の中には仲間を支援するための技が含まれており，それを活用することで攻撃の姿勢を維持したままダメージから身を守ることが可能になる。

　試遊台では各機体を1回ずつ遊ぶことができたので，その詳細を以下にまとめてみた。必殺技を確認して，それぞれの役割を想像してみてほしい。

ムサシ
ド派手＆大火力の必殺と，味方を守る能力を持つ。機動力も平均的なので，どんな場面でも安定して戦える戦闘の要となる機体だ。今回の試遊台では，一大寺 大和が搭乗していた。
R+Y	メガトンパンチ
巨大な拳のオーラを放つ。正面に凄まじいスピードで飛んでいくので，離れた距離でも攻撃が当れば敵はぶっ飛ぶ，強力な技だ。
R+X	シールドドーム
周囲の味方を守るシールドを展開する。シールドに入っている味方は完全無敵なので，敵が強力な攻撃を放とうとするタイミングを見計らって発動しよう。
R+A	デフュージョンブラスター
ムサシの胸部から放つ超威力の射撃技。発動すると味方全員がボタンを連打することでエネルギーをチャージし，威力を上げられる。発射までに時間がかかるので，相手が倒れたタイミングなどを見計らって発動すべし。

ガウディア
重量級の巨大ロボットで，やや動作は鈍重だがパワーと射撃能力はピカイチ。味方を回復する必殺技も持っているので，射撃で遠くから味方の様子を確認しつつ，ピンチに陥ったら助けてあげよう。見た目に反して戦場全体を俯瞰して適切に行動する支援役に近い機体だ。今回の試遊台では，土方龍吾が搭乗していた。
R+Y	グレネードスルー
巨大な爆弾を相手に投げつける必殺技。ボスにももちろん有効だが，爆風は広範囲にダメージを与えるので，多数の小型機をまとめて処理したいときにも有効。
R+X	リペアファクター
自身の装甲やエネルギーを全回復。周囲の味方も全回復する，恐るべき回復スキル。スキルの回転率は高くないので，使い所を見極めるのも大切だ。
R+A	バーストシューティング
発動後は一定時間，弾薬が無限になる。延々と射撃を続けられるので，遠距離から格闘攻撃以上のダメージを与えられる。

スパークマン
格闘攻撃に特化した高機動型巨大ロボット。必殺技には仲間の攻撃力をアップするバフ技も存在するが，自分が一番最初に接敵するので使用タイミングはよく考えよう。今回の試遊台では，浅海 輝が搭乗していた。
R+Y	スパーキングタックル
スパークマンの主力となる技。発動時には対象に向けて長距離をダッシュし，その線上にいる敵にダメージを与える。スキルの回転率が極めて良く，敵が逃げ出しても即座に格闘攻撃が届く距離まで肉薄できる。
R+X	パワーブースト
味方の攻撃力を大幅に向上させる必殺技。ムサシの「デフュージョンブラスター」や，ガウディアの「バーストシューティング」に合わせて発動すると効果大だ。
R+A	スパーキングスラム
空中に向けてアッパーを繰り出し，その後拳を地面に叩きつける必殺技。最後は広範囲にダメージを与えるので，雑魚を蹴散らしたいときにも有効。

　体験プレイで出現したハイドスパイダーとの戦いでは，バトル中に味方の1人が檻に入れられて全員でそれを助けたり，敵の小型機が多数出現したりと，味方と協調して戦いを進めるためのギミックが用意されているのが印象的だった。今回は最初ということで難度も低めだったが，製品版ではよりプレイヤー同士の協力が重要になることだろう。

敵がダウンしたタイミングに合わせて，全員が息を合わせて攻撃するのも協力型ゲームの醍醐味だ

　以上が今回のプレイレポートとなる。登場人物からロボット，そしてゲームシステムまで“超”が付くほど前のめりな印象で，なんだか往年の3機合体系熱血ロボットアニメに近い雰囲気を感じ取ることができた。ゲーム内容も，プレイヤー同士の協力を促す方向性で味付けされており，友達同士でワイワイと攻略するのも中々楽しそうだ。


　今回は触れられなかったものの，本作には機体のパーツを組み替えてカスタマイズする要素も用意されているという。まだまだ全容は不明なので，本作の情報が気になる人は，本作の公式サイトなどの更新情報を見逃さないようにしておこう。

ブースの裏手には等身大のムサシを描いた巨大ボードも登場

「メガトン級ムサシ」公式サイト