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実在の戦車と擬女化された英雄達による本格ストラテジー,「クラッシュ・オブ・パンツァー」の発表会をレポート
「クラッシュ・オブ・パンツァー」公式サイト
※掲載した画面はすべて開発中のものです。発表会では,本作の概要が紹介されると共に,メディア向けの先行体験会も実施された。本稿では,発表会の内容に加えて,先行体験会のインプレッションをお届けしたい。
クラッシュ・オブ・パンツァーは,第二次世界大戦中に起きた「何か」によって崩壊した世界を舞台とした,本格ストラテジーゲームだ。プレイヤーは,わずかに生き残った人類の1人として,研究開発した戦車と,それに搭乗する美少女になった英雄達と共に,新たな侵略戦争に挑むことになる。
サービス形態は,基本無料でゲーム内の課金要素があるというもの。対応機種はPCのブラウザとiOS/Androidで,配信はDMM GAMESとGoogle Play,App Storeで行われる。なお,発表会のあった2月22日に事前登録がスタートしたので(関連記事),本作が気になる人は,チェックしておこう。
メインテーマを始めとする全楽曲を下村陽子氏が担当しているが,梨木氏は,「重厚で迫力のある,世界観にマッチしたかっこいい曲が揃っている」と絶賛。また,擬女化された英雄達は,すべて豪華声優によるフルボイスとなり,イラストも,toi8氏やるろお氏などのイラストレーター陣によって描かれるとのことだ。
リリース時には50種類以上の戦車が用意される予定で,それぞれの戦車は,「研究」で設計図を入手し,それを工場で「製造」することで手に入るという。戦車には,軽戦車や重戦車,自走砲,装甲車などさまざまなタイプがあり,用途によって使い分けることになる。
戦車に搭乗する60人以上の英雄達は,各々が固有の戦闘スキルを持っており,それをどう使うかが戦闘のポイントだ。英雄達は全員,50以上のセリフを収録したとのことなので,かなり賑やかなゲームになりそうだ。
プレイヤーはまず,自分の基地に施設を建てて強化,発展させる。施設の種類は,製造や備蓄に役立つものや,攻めてくる敵を迎撃するものなど,種類はさまざまだ。
次に,上記のように研究を行って戦車の設計図を手に入れる。それを元に戦車を製造し,スカウトで手に入れた英雄を搭乗させて,部隊を編成する。
部隊を編成したら,さっそく戦闘に突入しよう。基本的には戦車の性能がモノをいうが,英雄のアクティブスキルも大切だ。敵施設や戦車を攻撃したり,性能をダウンさせたりするほか,味方戦車のHPを回復するなど,その効果はさまざま。
オンライン対戦では,ほかのプレイヤーの基地に攻め込み,資材や勲章などを奪うこともできるという。戦いの結果,得られた勲章の数により階級が与えられ,ボーナスやランキング報酬などがもらえる。
スマホでの操作は快適
画面上をチマチマ動く戦車が愛らしい
梨木氏の紹介が終了したあと,試遊会が行われた。まだ開発段階で不具合があるとのことだったが,現段階でもプレイするのに十分なクオリティに仕上がっていた。ここで,スマホ版とブラウザ版を実際にプレイした筆者の印象をお伝えしたい。
スマホ版のポイントは,ピンチ操作によるフィールドの拡大縮小のやりやすさだ。自軍の戦車の位置を的確かつ素早くチェックできて非常に遊びやすい。
PCブラウザ版は,なんといっても画面の大きさが嬉しい。しかし,画面の拡大縮小は右にあるアイコンで行わなければならず,試遊機がノートPCでタッチパネルでの操作だったため,少々手間取ってしまった。マウスなら操作しやすいと思うが,画面の大きさを活かして,常にマップ拡大の状態でプレイするのもアリだろう。
試遊会のあと,梨木氏は「実在の戦車をモチーフとしており,開発スタッフも細かいリテイクを繰り返すなど非常にこだわっています。ただ,こだわりすぎてゲームのバランスが崩れてしまうと,軽い気持ちで遊びたい人にとって難しくなるので,そのあたりに気を付けています。一般的な箱庭攻防戦タイプのゲームとの差別化をはかり,戦車をテーマにしたゲームらしさを出そうと開発を進め,スタッフ総出でデバッグしている最中です。リリースまで今しばらくかかりますが,ぜひ期待してください」と,発表会を締めくくった。
発表会後,梨木氏にミニインタビューを行ったので,最後に,その模様をお伝えしよう。
4Gamer:
よろしくお願いします。まず,「クラッシュ・オブ・パンツァー」を制作したきっかけや,コンセプトを教えてください。
梨木勇介氏(以下,梨木氏):
私はストラテジーゲームが好きだったので,自分でどうしても作ってみたかったというのがまずあります。また,当社のPCプラットフォームでは「艦隊これくしょん -艦これ-」など,ミリタリーものが人気で,ミリタリーファンが多いということもありました。
4Gamer:
そこで戦車を選んだ理由はなんでしょうか。
梨木氏:
私は第二次世界大戦(以下,WWII)の戦車が好きだったので,それをモチーフにしたゲームを作りたかったんです。
4Gamer:
本作には,女の子になったWWIIの軍人が登場しますが,ゲームの世界観的にはWWII後の世界でよろしいんでしょうか。
梨木氏:
WWII中に何かが起こって,現実とは違う世界に歴史が流れた,という感じです。また,なぜ軍人が女の子かというと,実際の戦車をリアルに,なおかつゲームとして迫力のあるものとして描きたかったからです。戦車そのものの擬人化はありえませんでした。
4Gamer:
なぜ擬人化はありえなかったんでしょうか。
梨木氏:
乗組員は女の子にしたかったんですが,ただの乗組員では面白くないと思ったので,WWIIで活躍した軍人を擬女化して乗せる,というコンセプトに落ち着きました。
4Gamer:
先ほど試遊させてもらいましたが,アメリカ,ソ連,日本など,さまざまな国の戦車や英雄が登場しますよね。あのチョイスは梨木さんですか。
梨木氏:
基本的に,第二次大戦に登場した,有名だったり活躍したりした戦車を実装しており,チョイスはスタッフと一緒にやっています。
4Gamer:
あの戦車を入れたい! とか,楽しそうですね。
梨木氏:
はい。それ以外にも,「これを先に出しちゃったら,そのあとで,こっちを追加してもプレイヤーは嬉しくないよね」という感じで,実装する順番にも一苦労しています。追加戦車は,リリース後の反応を見ながら決めていきたいですね。
4Gamer:
戦車の建造にあたって,研究で設計図を入手してから工場で製造するという2つのステップを踏んでいます。これには何か理由があるんですか。
梨木氏:
4Gamer:
大量生産品ということは,戦車は壊れたら戻ってこないんですね。
梨木氏:
ええ,大量にストックしておいて消費していくものですね。
4Gamer:
ちなみに戦車が破壊されると,搭乗員はどうなりますか。まさか,彼女たちも……。
梨木氏:
戦車が撃破されても,女の子は消えないので安心してください。ただ,撃破されると調子が下がりますので,できるだけやられないようにしてあげてください。
また,ゲームに登場するすべての女の子は,戦車に乗って戦うだけじゃなくて,「研究」に配属させて設計図を作らせたり,「スカウト」に配属させて新しい女の子をスカウトしたりと,いろいろな役割を果たしてくれます。レア度が高い女の子を配属させると,いい戦車の設計図やいい搭乗員が手に入りやすくなります。
4Gamer:
壇上で,PC版の開発がちょっと難航気味だと言われてましたが,リリースはPC版もスマホ版も同時ですか。
梨木氏:
はい。2017年春の,早いうちの同時リリースを目指しています。
4Gamer:
期待してます。それでは最後に,ファンに向けてのメッセージをお願いします。
梨木氏:
本作は,かなりシリアスな重い世界観で,なおかつ実際にWWIIに登場した戦車をテーマにしたゲームです。ミリタリーファンに中途半端な戦車を出すわけにはいかないということもあり,ちょっとハードな,ゲーム好きの人ほど楽しめる作品になりました。
もちろん,ゲームが初めてという人でも楽しく遊べる工夫は入っていますので,戦車という,まさに重い題材ですが,気軽に遊んでほしいと思います。
4Gamer:
本日はどうもありがとうございました。
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