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「Pixel 6」と「Pixel 6 Pro」が2021年秋に発売。Google初のモバイル向け独自SoC「Tensor」を採用
Google初のスマートフォン向け独自SoCであるTensorは,機械学習によるAI処理に最適化したプロセッサとなる。たとえば,撮影した写真に対する画像処理や音声認識,言語の翻訳といった既存の機能が大幅に強化されるだけでなく,AIを利用した新たな機能も提供するそうだ。また,Tensorには独立したセキュリティ用のコアを搭載しており,Googleのセキュリティ用プロセッサ「Titan M2」と組み合わせた高い堅牢性も特徴だという。
GoogleのCEOであるSundar Pichai(サンダー・ピチャイ)氏は,Tensorを「Pixelにおける最大のイノベーション」とアピールしている。
So excited to share our new custom Google Tensor chip, which has been 4 yrs in the making (? for scale)! Tensor builds off of our 2 decades of computing experience and it’s our biggest innovation in Pixel to date. Will be on Pixel 6 + Pixel 6 Pro in fall. https://t.co/N95X6gFxLf pic.twitter.com/wHiEJRHJwy
— Sundar Pichai (@sundarpichai) August 2, 2021
Tensor以外のスペックでは,筐体にアルミニウム合金を採用するのに加えて,背面のメインカメラにこれまでよりも大きな撮像センサーを採用することが明らかとなっている。Googleが公開した製品写真によると,Pixel 6は2眼式,Pixel 6 Proは3眼式のカメラユニットを搭載するようだ。
現時点では,Tensorの具体的なスペックが不明であり,AI処理に対する言及しかないため,ゲームをはじめとしたそのほかの用途で,Pixel 6とPixel 6 Proがどれだけの性能を発揮できるか分からない。ただ,NVIDIAがGeForce RTXシリーズで,機械学習ベースの技術をゲームグラフィックスの超解像&アンチエイリアシング技術「DLSS」として展開したように,Googleの取り組み次第では,ゲーム用途に応用することも可能であろう。秋の正式発表を楽しみに待ちたいところだ。
GoogleのPixel 6製品情報ページ
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