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[E3 2017]「FFXIV:紅蓮のリベレーター」に登場する新蛮神「豪神スサノオ」が実機で初公開。「出張PLL in E3」をレポート
この配信では,プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏が新拡張パッケージ「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」(PC / PS4 / Mac。以下,紅蓮のリベレーター,またはパッチ4.0)の紹介や北米コミュニティから寄せられた質問への回答が行われたので,その模様をお届けしよう。
新蛮神「豪神スサノオ」を実機で紹介。水中アクションについても詳しい内容が公開
最初に紹介されたのは,新たなる蛮神「豪神スサノオ」だ。スサノオとの戦闘フィールドは円形で,周囲には壁があり落ちることはないとのこと。コンテンツの必要レベルは63で,プレイヤーは比較的早い段階でスサノオと戦うことになるようだ。
吉田氏は「スサノオは戦闘の途中,変わった行動をするので,攻略の際はそのことを忘れないように」とアーリーアクセスを待つファンにアドバイスを贈った。
なお,E3 2017会場では「豪神スサノオ討滅戦」のバトルチャレンジが実施されており,クリア率は50%ほどとのこと。
蛮神の紹介のあとは,実機による水中アクションが紹介された。パッチ4.0実装後は,メインシナリオの進行に関わりなく,どこでも泳げるようになる。
ここで吉田氏から「多くのプレイヤーさんは,もう操作ガイドの『HowTo』を閉じて(表示しない設定で)プレイしていると思いますが,“泳ぐ”や“潜る”のほか,パッチ4.0ではいろいろな変更が入っているので,オンにしておいたほうがいいです」とアドバイス。さらに「HowTo」のテキストは,すべて吉田氏が書いていることも明かされた。
水中に入ると,頭上に輪のようなものが表示される。これは潜っている深さを表しているそうだ。水中では地上の移動とそう変わりなく動けるが,歩くよりもゆっくりめの速度に設定されているという。
水中には都市もある。街の外周にいくつかある丸いゲートに飛び込めば,中に入ることができる。街から出るときも同様だ。
ただし,水中に潜れるようになるには,メインシナリオをある程度進める必要がある。どれぐらいまで進める必要があるのかは不明だが,シナリオを楽しみながらその瞬間を待ちたいところ。
なお,水中のグラフィックスはゆらめく水を表現するディストーション効果がかかっているが,これはオプションで強弱を変更したり,オン/オフを切り替えたりできる。デフォルトではオンで強めの設定になっているので,酔ってしまう人は変更してほしいとのことだ。
ミニオンやマウントを紹介していた吉田氏は,ここで久しぶりにパッチ4.0で実装される装備品をまとめた「エオルゼアコレクション2017」を公開した。
エオルゼアコレクション公開後,パッチ4.0でドマを奪還するために東方へ行くという話をしたときに,日本の甲冑はあるのかとよく質問されていたというエピソードを明かした吉田氏は,レイド報酬として源氏シリーズの防具を全ロール分用意したと発表した。ちなみに「源氏シリーズはいつ実装?」という名指しでの質問もよく受けていたそうだ。
続いてのコーナーは,北米コミュニティから寄せられた質問に,吉田氏が答えるQ&Aコーナー。
最初の質問は「白魔道士がピュアヒーラーとしてしか行動できず,レイドでDPSへの貢献ができなくなるのではないか」など,パッチ4.0で大きく変わる各ジョブについての懸念だ。
吉田氏は「メディアツアーでいろいろな情報が公開されましたが,あの記事で使われているのは4月末のバージョンで,そこから多数の調整が入っています。あの情報がすべてではないので,まず落ち着いてください」と自制を求めた。
そして,「ここで特定のジョブやアクションの話をしても,次々と質問が出るだけになってしまうと思います。アーリーアクセス(6月16日)まであと3日ですから待ちましょう」と回答しながら,「レベル70に到達し,アイテムレベルがそろってレイドに挑戦したときに初めて分かるようなものもあると思います。まずプレイをしてから,フィードバックをもらうのが一番かなと思います」と続けた。
次の質問は,「奇数パッチでは新規インスタンスダンジョン(以下,ID)1つと,新規コンテンツ1つが追加されるとメディアツアーのインタビュー記事で見たが,もう少し詳しく教えてほしい」という内容だ。吉田氏は,「まず4.0や4.2の偶数パッチは,大きくアイテムレベルが更新されるタイミングなので新IDを2つ追加します。パッチ4.1や4.3といったアイテムレベルのキャップが変わらない奇数パッチでは,今後,新IDを1つだけ実装する予定です」と明かした。
その理由について「そもそもFFXIVはIDが多すぎる(現在49個)し,今後も増えていくことを考えると十分な数がある」ことと,「アラガントームストーンを入手する方法がたくさんある」ことを理由に挙げた。そして,「新IDを増やすよりも,そのコストを使って新しいコンテンツを作ることのほうが,開発のモチベーションも上がるし,みんなもハッピーなんじゃないかな」と回答した。必ずしも奇数パッチでIDが1つ,新コンテンツが1つ実装されるわけではないようだが,新コンテンツへの開発に注力していくことは確かなようだ。
パッチ4.0で失われるアクションについて,「そのアクションのモーションやエフェクトを流用する予定はないのか」という質問については,「それぞれのアクションのイメージを元に作られているので,仮に別のアクションを作ることになっても,それに合ったモーションを作ることになります。ですから,なくなったアクションのモーションを流用することはありません」と回答。ただ,リクエストが多いようなら,パッチ4.xのシリーズの中でエモートとして復活させることもやぶさかではないとし,ぜひフィードバックが欲しいと述べた。
「特定のワールドを公式ロールプレイワールドにする予定はありますか」という内容には,「現在ワールドリストに『このワールドはロールプレイ推奨です』という表記を付けるのは一瞬です」と回答した吉田氏。しかし,それをやっていいか悩んでいるという。それというのも「そのワールドの多くのプレイヤーが『このワールドはロールプレイワールドでいい』と考えていたとしても,そのつもりでワールドを選んでいないプレイヤーもいる。『ロールプレイしないなら,このワールドから出て行け』といったプレイヤーの間トラブルも起こりえるのではないかという怖さがある」からだそうだ。前向きに考えてはいるが,どのタイミングで決断したらいいのか,まだ悩んでいるとのことだった。
新レイド「次元の狭間オメガ」は7月4日,オメガ零式は7月18日にオープン
最後のコーナーでは,紅蓮のリベレーターリリース後のロードマップが公開された。
発表されているとおり,紅蓮のリベレーターは2017年6月16日よりアーリーアクセスが始まり,6月20日より正式スタートとなる。
その2週間後,7月2日のパッチ4.01で新レイド「次元の狭間オメガ(ノーマル)」がオープン,さらにその2週間後のパッチ4.05で「次元の狭間オメガ:零式」がオープンするとのこと。
「次元の狭間オメガ:零式」実装と同時に,週制限のある「アラガントームストーン:万物」も排出されるようになる。パッチ4.0実装時に「アラガントームストーン:真理」も排出されるようになるが,こちらには週制限はない。
7月18日には,レベル70から参加できる「宝物庫 ウズネアカナル」も実装される。これはアクアポリスの上位版にあたるコンテンツのようだ。
ロードマップに続いて吉田氏は,オメガ零式4層で入手できる武器について,新しいロットのシステムを追加したと明かした。これにより,運が良ければ参加した8人のうち,2人が新武器を手に入れられるチャンスがあるらしく,これまで以上に手に入りやすくなるという。この新システムについては,実装直前に予定している次回のプロデューサーレターLIVEで,スクリーンショットを交えて紹介する予定だと述べた。
最後に吉田氏は,アーリーアクセスまであと3日ということに現実感がないと語りつつ「皆さんがバトルチャレンジを楽しんでる姿を見て,アーリーアクセスを心待ちにしてくださっているのを肌で感じることができました。僕らはホテルで皆さんのサーバーの安全を祈りつつ,陣頭指揮をとります。皆さんが思いきってアーリーアクセスを楽しんでくださるのが,なにより嬉しいです。2年に1度のお祭ですので,楽しむことを忘れずに盛り上がってください」と,アーリーアクセスの開始を心待ちにしているファンに向けてメッセージを送り,出張版PLLを締めくくった。
「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」公式サイト
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