連載
マフィア梶田の二次元が来い!:第331回「この世界の片隅で高画質化の波に乗るマフィアたち」
どうせなら奮発してグレードの高いやつを買おうと,いろいろと評判を調べたうえで,ゲーマーからの支持も厚いREGZAのZ20Xに決めました。近所のビックカメラへ向かい,フリーランスで培ってきた交渉術を駆使したところ,7万円ほど安くなったところで店員さんが「もう勘弁してください」とギブアップ。店員さん,とても誠実な対応をありがとうございました。みなさん,電化製品をお買い求めの際は,他店よりも必ず安くしてくれるビックカメラにぜひ(媚を売る)。
また,その後になんとなくゲームコーナーを覗いたら,ずっと売り切れ状態だったPS4 Proの在庫が復活しておりまして。コチラも同時に購入できたのはラッキーでした。テレビがまだ届いていないもんで,おあずけを食らっておりますが……。その間にPS4 ProのHDDを2TBのSSDに換装する作業を済ませ,準備は万全整っております。いやぁ,楽しみ楽しみ。……あとは,この調子でPlayStation VRも手に入れば言うことないんですけどね。早く十分な数を出荷してくださいよ!
4GamerSPチャンネルにて好評配信中の「マフィア梶田のYouTuber始めました(仮)」。直近の更新では,ガンホー・オンライン・エンターテイメントが配信しているスマートフォン向けRPG「セブンス・リバース」(iOS / Android)を,ディレクターの廣瀬髙志氏に紹介してもらった模様をお届けします。
PC向けMMORPGなどに通じるコミュニケーションの面白さを,スマホで手軽に味わえる本作。非同期のマルチプレイは,実際にほかのプレイヤーとその場で遊んでいるような不思議な感覚です。
また,豪華な制作陣にも目を引かれました。エグゼクティブ・プロデューサーにガンホー 代表取締役兼CEO 森下一喜氏,プロデューサーに田中弘道氏,音楽に光田康典氏など,そうそうたる顔ぶれです。少しでも気になった人はさっそく動画をチェックしてみてくださいね。
「セブンス・リバース」公式サイト
「セブンス・リバース」ダウンロードページ
「セブンス・リバース」ダウンロードページ
「この世界の片隅に」を観に行ってきましたよ。自分はこうの史代先生の原作が大好きでして,しかも「名犬ラッシー」や「BLACK LAGOON」の片渕須直氏が監督ということで「これは必ず劇場で観よう」と決めていた映画です。
「この世界の片隅に」公式サイト
ちょっとこの作品,響きすぎちゃって……久しぶりに「あんま語りたくない」ラインまで入ってしまいました。前にも言ったかもしれませんが,俺ってホントに好きになっちゃうと冷静に考察とかするのが嫌になっちゃうんですよ。自分だけのモノにしておきたいというか……ハッキリ言い表すのが難しい気持ちなんですけれども。
とはいえ,この作品はぜひもっと多くの人々に観て欲しい。なので微力ながらも宣伝の助けになるのであれば,書かないわけにはイカンだろうと。こうして書き始めたものの,どこをどう褒めればいいのか……。褒めどころが多すぎて,まとまらないんですわ。
コレ,戦時中の話なんですよ。まぁ第2次世界大戦といえば,みなさんも知ってのとおり日本が完膚なきまでにボロッボロになった戦争です。実際に戦っていた軍人だけでなく,本土に住んでいた一般市民までワリを食ってそりゃもう酷い目に合った時代ですよ。だからこそ,日本で「戦時下の生活を描いた作品」といえば,当たり前ですが悲惨な部分をクローズアップした作品が多いんです。
もちろん,それが悪いってわけじゃありません。当時の人々が味わった苦痛を,後の世の我々が知ることで「同じ過ちは繰り返すまい」という気持ちを持てますし,大事なことだとは思います。ただ,そうやって悲惨な印象ばかりが焼き付いてしまうと,いつしか「不幸な世界に生きた,不幸な存在」として,当時の人々を「同じ人間」としての目線で見られなくなってしまう。自分の日常から遠く離れた存在になりすぎちゃうんです。これは先人に対して失礼な話ですし,実際に自分もそういう思い上がった思考になりかけていたということを,この作品は気付かせてくれました。
戦時下の人々だって,現代の我々と同じように日常生活の中で小さな幸せや喜びを味わいながら生きていたんですよ。そりゃ,生活水準で言えば多大な苦労をしていた当時の人々と現代の我々では比べようもないですけど,そういう話ではなくて。「人間としての本質」みたいな。むやみやたらに悲劇をクローズアップして「遠い昔のお話」にするのではなく,主人公である「すず」さんや周囲の人々を,日常の中で当たり前に泣いたり笑ったりしている身近な人間として,見事に描き切っている。戦時下という異常な環境が,我々にとってはもはやファンタジーになりかけている昨今,これほどまでに本当の意味で“人間として共感”できる作品に仕上げたのは,とてもスゴいことです。
我々にとっても肉親や友人の死といった不幸は耐えがたいものですが,それでもいきなり悲しみで心臓が止まったりはせずに,こうして今でも日常を生きている。それと同じなんです。本当に。悲劇を単なる舞台装置にするのではなく「起こってしまったこと,起こりうること」として,本当の意味で観る者の心に響かせてくれます。
……もうね,今日ほど自分の文章力がまだまだ未熟なことを悔いたことはないですよ。この作品の魅力を伝えるには,俺では力不足です。なので,ぜひとも劇場で観てください。すずさんたちの生き様を,その身で感じてみてください。きっと「観て良かった」と思えるはずです。
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