プレイレポート
ブラウザカードゲーム「ランブルバースト」OBT先行レポート。「戦術カード」を組み合わせたデッキで独自の戦略を編みだし,相手プレイヤーを出し抜こう
今回4Gamerでは,OBTの開始に先駆けて本作に触れる機会を得られたので,さっそくその内容を紹介していこう。
「ランブルバースト 」公式サイト
デッキ編成の最重要ポイントは,
多彩な戦術カードの効果をいかにして発揮させるか
ランブルバーストは,20〜80枚のカードでデッキを組み,相手プレイヤーまたはNPCと対戦するカードゲームである。ゲームの進行はターン制となっており,手持ちのカードを駆使して互いにHPを削り合い,先に相手のHPまたは相手の手札をゼロにした側の勝利となる。
対戦モード以外にもシナリオモードが用意されており,三国志演義をベースとしたストーリーを,NPCとのバトルを交えて楽しめるようになっている。NPCはそれぞれコンセプトを持ったデッキで挑んでくるので,単調なバトルに陥ることはないようだ。
カードは「キャラカード」と「戦術カード」の2種類に大きく分類され,後者はさらに緑枠の「スキルカード」と赤枠の「トラップカード」が存在する。
また戦術カードはキャラカードと異なり,CP(コストポイント)を消費することなく効果を発動させたり,場に仕掛けたりできる。
本作のキモは,この戦術カードをうまくデッキに組み込んで独自の戦略やプレイスタイルを構築していくことにある。
キャラカード固有のスキルや,戦術カードの効果/発動条件などは,そのカードをマウスオーバーすると画面左側に表示される。自分のカードだけでなく,相手のカードの内容もチェックできる |
CPは各ターン1ずつ溜まっていく。強力なキャラクターは基本的にCPが高いので,場に出すためにはその分ターンの経過を待たなければならないが,戦術カードならすぐに使えるのでバトルは戦術の応酬になりやすい |
また,本作は三国志演義をモチーフとしているため,各カードは魏,呉,蜀などの陣営に属しており,それぞれキャラスキルや戦術カードの傾向が異なる。
例えば魏は,トークンを用いて自分の手札を場に出したり相手のカードを墓場に送ったりといった,トリッキーな戦術カードが多い。呉は,バトル全体に影響を及ぼす地形効果を発動させて戦況を有利に運ぶ戦術カードが特徴的で,逆に言うとそのカードを場に出せないと不利になりやすい。そして蜀は,キャラクターの攻撃力を上昇させたり,複数のキャラクターの攻撃力を1体に集中させる一点突破タイプの戦術カードが多数そろっている。
ほかにも董卓陣営には,相手キャラを破壊すると,相手のデッキからカード3枚を墓場送りにするという凶悪なスキルを持ったキャラカードもあり,どんな戦略とデッキ構成ならもっとも効果を発揮するかなどを考えるのは非常に面白そうだ。
多彩なカードを組み合わせることで実現できる,
尖った戦略用デッキ2種類を紹介
今回の先行プレイでは,ベクターのスタッフがサンプルとして用意した2種類のデッキを使った対戦を体験できた。
対戦には,「フリー戦」と「通常戦」の2種類がある。フリー戦はゲーム内にルームを作成する形式で,どのプレイヤーとも対戦可能だが,経験値や報酬は得られない。
通常戦は,戦績の近いプレイヤー同士がランダムマッチングし,バトルの勝敗に応じて経験値とゲーム内通貨を獲得できる。さらに1週間,1か月,3か月それぞれのスパンの戦績上位者には,別途報酬が用意されている。
なお,通常戦では一定時間内に戦績の近いプレイヤーが見つからなかった場合,NPCがマッチングする。
一つめのサンプルデッキは,スキルを持たない弱めのキャラカード(銀枠のカード)を最大限に活用するというコンセプトで編成されたもの。戦術カードには,自分のカード1枚を犠牲にして相手のカード2枚を墓場送りにするものと,墓場に送られた自分のカードを復活させるものを組み込んでおくことで,自分のCP消費を抑えつつ,相手のCPを無駄に使わせることが狙いである。
さらに,場に出ている銀枠のキャラカードの数だけ,銀枠のキャラカードを大幅強化する戦術カードを組み込んでおけば,圧倒的なパワーで相手のカードを駆逐し直接HPを削ることも可能だ。
もう一つのサンプルデッキは,場に出ているカードを無視して,相手のHPを直接攻撃する戦術カードを多数そろえたもの。同時に戦術カードの中から相手のカードを破壊するもの,そして自分のHPを消費する代わりに相手に攻撃させない効果を持続させるものを組み込んでおくことで,防御面にも抜かりがない。イメージ的には,防壁を築いて相手の攻撃を防ぎ,遠距離から相手本体を狙撃するといったところだろうか。
繰り返しとなるが,ランブルバーストの醍醐味は,紹介してきたように戦術カードをうまく組み合わせて自分なりの戦略を編み出し,相手の戦略を打ち負かすという“知恵と知恵の勝負”,すなわち三国志でいうところの“計略の勝負”にある。
ベクターのスタッフによると,本作の開発チームは「マジック:ザ・ギャザリング」をはじめとした著名なカードゲームを研究し,ある意味“いいとこ取り”をして本作を作り上げたとのこと。そのため,カードゲーム経験者には非常にとっつきやすく,また遊び込んでいくと,かゆいところに手が届く感覚で細部まで作り込まれていることが分かるという。
本作が気になった人は,現在実施中のOBTに参加して,その本格度を確認してみてほしい。
「ランブルバースト 」公式サイト
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