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「The Last of Us Part II」の主人公は19歳になったエリー。「PlayStation Experience 2016」のパネルディスカッションで明らかになった情報を紹介
「Naughty Dog」公式サイト
2013年に「The Last of Us」が,2014年にはその前章譚となる「Left Behind」がリリースされた本シリーズだが,物語は本編で完結しているため,ドラックマン氏は以前,「開発チームが語るに足る,良い“物語の続き”を見つけ出さないといけない」と述べるなど,続編制作には消極的だった。
しかし,今回のパネルディスカッションでは,アナウンストレイラーで使われたエリ―の弾き語りの歌詞を2年前に渡されていたとジョンソンさんは述べており,実際の制作は「Left Behind」のリリース直後から行われていた様子だ。トレイラーに登場したシーンがパフォーマンスキャプチャで「撮影」されたのも,1年半ほど前のことになるという。
「The Last of Us Part II」のトレイラーでは,成長したエリーの姿がファンにとっては衝撃的だったはずだ。ドラックマン氏によると,「エリ―は19歳になり,最新作の主人公」とのこと。前作のスタート時点では13歳だったので,ゲームの終わりからおよそ5年が経過した時間軸ということになる。
何があったのかは分からないが,家の中には血だらけで倒れている人間がいて,エリ―自身も額に傷を負っているが,それにもかかわらず,平然とギターの弾き語りを始める。なかなか奇妙な雰囲気だ。
家にやってきたジョエルが,「本当にやり遂げるつもりでいるのか?」とエリ―に問いただすと,彼女は鋭い目つきになり「最後の1人まで,必ず探し出して,殺してやるのよ」(I’m gonna find, and I’m gonna kill every last one of them)と語る。つまり本作では,エリ―の復讐劇が描かれることになる様子だ。ドラックマン氏は,前作が「親子の絆のない2人の”家族愛“」をテーマにしていたのに対して,今回は”憎しみ“がテーマになると話す。
前作のプレイヤーなら,トレイラー冒頭の道路標識にファイアフライのロゴがペンキで描かれていたことに気づいたはずで,つまり,ファイアフライが殲滅させられたか,もしくはエリ―とジョエルが組織と反目するようになったことが想像できる。
トレイラーの映像からは,ゲームエンジンがさらにチューンナップされたことが感じられるが,ドラックマン氏によれば「パフォーマンスキャプチャについては,SIEの中でも最高レベルのものを使っている」とのこと。ちなみにパフォーマンスキャプチャとは,キャラクターを演じる役者の演技と顔の表情,そして声までをすべて同時に撮影するという手法で,現在の大作ソフトでは標準的な技術だ。
まだすべての撮影が終わったわけではないようだが,プレイヤーが「The Last of Us」の登場人物に感情移入できるのも,役者達の迫真の演技がパフォーマンスキャプチャによってゲーム内に再現されているからだろう。ドラックマン氏は「自分は映像監督としては素人」と述べるが,ジョンソンさんやベイカーさんは「Naughty Dogは私達の家族」と言うほどで,こうした信頼感も演技のレベルを上げているはずだ。
ちなみに,トレイラーの冒頭でギターを弾き出す前にエリーの手が微妙に震えていたことは,彼女の現在について,何らかの意味を持っているとジョンソンさんは話していた。
また,ゲームのBGMについての言及もあり,本作では前作と同様にアルゼンチンのギタリストでありアカデミー作曲賞の受賞者としても著名な,グスターボ・サンタオラヤさんが担当しているとのこと。パネルディスカッションでは,新曲の一部が公表された。
人間をゾンビ化してしまう病原菌の蔓延により,狂暴な“インフェクテッド”が文明を崩壊させた世界。最後にドラックマン氏は「インフェクテッドがおり,さまざまな勢力がサバイバルをかけて戦っていますが,ジョエルとエリーはストーリーの中心であって,それ以外は考えられない」とした。
最新作では,どのような物語が描かれることになるのか,続報に期待したい。
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