インタビュー
[TGS 2017]「真・三國無双8」プロデューサー鈴木亮浩氏インタビュー。オープンワールド化によって何が変化したのか
今回,東京ゲームショウ2017の会期中に,同作のプロデューサーを務める鈴木亮浩氏に,短い時間ながらもインタビューをする機会を得たので,その模様をお届けしよう。
4Gamer:
まずは,オープンワールドを採用することになった経緯を教えてください。
鈴木亮浩氏(以下,鈴木氏):
もともと,8作目は新しいことをしたいなと考えていました。ここ数年はオープンワールドを採用するゲーム増えてますし,三國無双を遊んでくれているファンのプレイスタイルも変化してきていますから。
4Gamer:
プレイスタイルというと?
鈴木氏:
毎日ちょっとだけやるという人もいれば,集中して何時間やるっていう人もいます。そういうプレイスタイルの違いもオープンワールドのシステムなら取り込めるんじゃないかなと。
4Gamer:
マップの密度はどうでしょうか。本作では,拠点と拠点の距離が離れているので,その道中で何が起きるのかが気になります。
鈴木氏:
拠点と拠点を結ぶ街道は,いずれかの勢力下にあるという設定になってます。その街道を押さえている勢力は,そこを使って別の戦場に援軍を出したり,パトロールしたりしています。なので,敵の勢力下にある街道を進行する場合は,いろいろな武力衝突が起きるでしょう。
4Gamer:
本作では自軍の拠点間をファストトラベルで移動できますが,襲撃を受けている拠点にも飛ぶことはできるのでしょうか。
鈴木氏:
現状は可能です。
4Gamer:
そうなると防衛が簡単になりませんか。
鈴木氏:
そこのバランス調整は一番の悩みどころです。利便性とゲーム性のどちらを取るかという話なのですが,毎回馬で移動するには広すぎますし,正直ゲームにならないところもあるので。ファストトラベルに時間の経過を絡めるという案もあるのですが,そこはこれから調整の中でやっていこうと思います。
4Gamer:
本作では狩りや釣りといったアクティビティもありますが,これをすることでどのようなメリットがあるのでしょうか。
鈴木氏:
どちらも素材が手に入ります。本作では,武器の製造やアイテムの作成など,素材を使う要素がいろいろありますよ。
4Gamer:
なるほど。ちなみに武器の強化はできますか。
鈴木氏:
武器の強化は本作でも可能です。武器には「宝玉」と呼ばれる強化アイテムを装着するためのスロットがあります。このスロットは,各種トリガー攻撃用に1つずつ,リアクター攻撃用に1つずつの計6つあります。これにより,特定のトリガー攻撃を自分の好きなように強化できる仕組みです。
また,これまでどおり装備品もありますので,それで体力を上げたりもできます。
4Gamer:
何人かの武将の武器が一新されていますが,その理由を教えてください。
鈴木氏:
本作では,いろいろなものをリッチに表現できるようになったので,武将が振るう武器もリアルに寄せようと考えました。そうなると,黄蓋の鉄舟とか,鍾会の飛翔剣とかは残しにくいかなと(笑)。アクションも同じで,中国の武術にある技などを参考しています。
4Gamer:
フリーモードはありますか。
鈴木氏:
いいえ,今回はストーリーモードだけです。ただ,本作はオープンワールドなので,歴史を動かすような戦地にプレイヤーが介入しない限り,ストーリーは進まないようになってます。なので,戦地は放っておいて,ほかで好きに遊ぶといったフリーモード的な要素は,ストーリーモードの中でカバーできています。
4Gamer:
最後に本作の発売を楽しみにしているファンに向けてひとことお願いします。
鈴木氏
今回はオープンワールドを採用したことで,ゲームシステムからアクションまで,すべてをいちから作り直しています。従来作どおり,アクションに不慣れな人でも簡単操作で一騎当千の爽快感を味わえますし,もっとアクションを濃くやりたい人にも,いろいろやりがいのあるシステムに仕上がっていると思います。今後も新しい情報を公開していくのでご期待ください。
4Gamer:
ありがとうございました。
「真・三國無双8」公式サイト
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