プレイレポート
「GUILTY GEAR Xrd REV 2」プレイインプレッション。ナンバリングを新たに正統進化を遂げた「GUILTY GEAR」シリーズ最新作
「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」の正統続編となる今作は,チップの部下でありインテリ忍者の「アンサー」と,待望の復活となるジャパニーズ女剣士「梅喧」を新たに加えた総勢25キャラクターが参戦し,熱き戦いを繰り広げる。
4Gamerでは,発売に先駆けてPlayStation 4版をプレイできたので,格闘ゲーム初心者にもやさしい家庭用ならではのゲームモードの紹介や,新キャラクター2人のプレイインプレッションを中心にお届けしていこう。
充実の家庭用モードを紹介。ストーリーモードは「REVELATOR」のアフターストーリーが収録
家庭用「GUILTY GEAR Xrd REV 2」は,全国のゲームセンターや,アミューズメント施設で稼働中の同タイトルの移植版。1998年に登場した「GUILTY GEAR」を祖とする人気格闘ゲームシリーズの最新作となる。
長い歴史を持つシリーズのため,格闘ゲーム未経験者や,初心者には難しそうと思われがちだが,本作には,アクションゲーム感覚で本作の基礎を学べる「チュートリアルモード」,細かい状況などを変更しつつ,自由に練習できる「トレーニングモード」,格闘ゲームならではのテクニックやキャラクターごとの対策を練習できる「ミッションモード」など,楽しみながら上達を図れるモードが数多く用意されている。
キャラクターごとの連続技が覚えられる「コンボモード」や,実践テクニックを伝授してくれる「ミッションモード」は,新キャラクターの梅喧とアンサーにも対応している。発売からすぐに梅喧やアンサーを使いたい人や,新キャラクターの対策を練りたい人は,まずはここから試してみるのが勝利への近道となるだろう。
また,「GUILTY GEAR Xrd」シリーズで人気の高い「ストーリーモード」には,新しく「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」の後日談となるアフターストーリーが収録されている。冒頭には「GUILTY GEAR」シリーズの世界観の解説や過去シリーズのダイジェスト,用語集へのリンクもあるので,本作から「GUILTY GEAR」の世界に触れる人でも問題なく物語を楽しめるので安心してほしい。
2人の新規プレイアブルキャラクターに注目
続いて,本作より新たに参戦した「梅喧」と「アンサー」を紹介しよう。アーケード版「GUILTY GEAR Xrd REV 2」のロケーションテスト開催時にファーストインプレッション記事を作成したが,立ち回りや連続技について,より実践的なものを掲載する。家庭用から新キャラクター2人の使用を考えている人は,ぜひ参考にしてほしい。
隻腕の女剣士「梅喧」
梅喧は,初代「GUILTY GEAR」から「GUILTY GEAR XX Λ CORE PLUS R」まで登場していた女剣士。「GUILTY GEAR Xrd」シリーズでは初参戦となるが,刀と暗器を使ってさまざまな攻撃を仕掛けるスタイルは今作でも健在。地面を踏みつけて畳を跳ね上げる“畳返し(たたみがえし)”や,しゃがみガードができないことを利用したガード崩しが強力な“妖斬扇(ようざんせん)”などを軸にした戦い方はそのままに,各種新技を引っさげて帰ってきた。
以前までのシリーズからの大きな変更となるのが,梅喧の代名詞でもある「相手の攻撃をガード中に必殺技で反撃に転じる」いわゆる「ガードキャンセル」のシステムだ。
今作では“亞坐身(あざみ)”という特殊ガードの構えがあり,亞坐身中に相手の攻撃を受けてから追加ボタンを押すことで,ガードキャンセル技が発動し,反撃に転じられるようになっている。亞坐身は,相手の攻撃をガード中にも発動できるため,連係に対する割り込みに狙えるのが大きな強みとなるだろう。また,亞坐身は,空中でも構えられるため,相手の対空技を誘って,亞坐身でガードしつつ反撃,といったトリッキーな使い方もできる。
基本的な戦い方だが,中距離戦では蚊鉤や空中畳返しといった置き技として使いやすい必殺技が多いので,これらを主軸に立ち回ろう。
接近したい時は,立ちガード可能な技を受けつつ,一気に間合いを詰められる“爵走(すずらん)”がオススメとなる。爵走からは,弾速の速い飛び道具の“夜叉刀(やしゃがたな)”や,突進技として使える“六根削ぎ(ろっこんそぎ)”など,各種派生技を出せるので,相手の動きを確認しつつ,接近できるチャンスをうかがいたい。
リーチの長いしゃがみSなどの通常技をキャンセルして,爵走→通常投げ,または爵走→六根削ぎで,投げと暴れ潰しの2択を仕掛けるのも有効。六根削ぎは,ガードさせた後の反撃を受けにくいので,亞坐身を構えておけば,反撃を狙った相手の逆手を取ることも可能だ。
- しゃがみK→近距離S→足払い→キャンセル爵走〜口無
- (画面端)通常投げ→足払い→ジャンプ【S→D】→空中ダッシュ→ジャンプ【S→D】
- 亞坐身〜口無(カウンターヒット)→足払い→ジャンプ【S→D】
正統派忍者キャラクター「アンサー」
プレイアブルキャラとしては初参戦となるアンサー。常に携帯電話を片手に通話をしながら闘うという,同じ忍者であるチップとはまったく異なるスタイルを持つ。必殺技にも名刺を投げつける飛び道具や,稟議書を設置して相手の出方をうかがう技など,ビジネスマンには欠かせないスキルをすさまじいスピードで繰り出す様は,まさにインテリ忍者といえるだろう。
上記だけではイメージが湧きづらいと思うので,具体的な戦い方を紹介しよう。アンサーは,リーチの長い攻撃を多く持ち,その中でも特に強力なのが,距離を詰めつつ名刺で斬りつける立ちHS。ジャンプまたは必殺技でのキャンセルができるので,ヒット時のリターンが高く,ガードされても攻めを継続できる。
必殺技では,突進しつつ打開を放つ“冽掌(れっしょう)”,黄色ロマンキャンセルとの相性が良い飛び道具の“撒火紙(まきびし)”が使いやすい。これらの技で横押しを仕掛けつつ,ガードで固まった相手をダッシュからダストアタックや,コマンド投げの“螢灯落とし(けいひおとし)”で崩す,といった流れがアンサーの勝ちパターンのひとつとなるだろう。
横押しが強力なアンサーだが,“麟技の書(りんぎのしょ)”を設置することで機動力が爆発的に向上する。一度のコマンドで2つ,最大で4つまで設置できる麟技の書は,設置しただけでは何も起きないが,アンサー本体が接近することで,麟技の書に張り付く“凡虚待(はんこまち)”へと派生する。凡虚待からは,任意の方向に高速移動する“武者鎖火(むささび)”や真下に急降下する“雨降り(あまくだり)”,攻撃判定が広く,めくりにも使える“迦汰蛇滝(かたたたき)”などに派生が可能。
武者鎖火後はさらに各派生技を出すことができるほか,移動した先に麟技の書が設置してあれば,そこからさらに凡虚待状態に移行できるため,さまざまな攻めのパターンを構築できる。奇襲や連続技に使えるほか,逃げや緊急回避にも使えるため,スキあらば麟技の書を設置しておきたい。
- 【遠距離S→立ちHS】→キャンセル冽掌 or 撒火紙
- (立ちヒット時限定)【しゃがみK→近距離S→K】→キャンセルP麟技の書→ジャンプ【K→HS】→キャンセル凡虚待〜武者鎖火(方向)〜迦汰蛇滝
- ダストアタック()〜ジャンプHSx2→ジャンプS→ジャンプキャンセル【K→HS】→キャンセル空中婆羅撒
初心者でもゼロから始められる格闘ゲーム
「GUILTY GEAR Xrd REV 2」は,格闘ゲームとして楽しむ以外にも,大作映画を見ているかのような「ストーリーモード」や,コレクター魂が揺さぶられる「ギャラリーモード」「デジタルフィギュアモード」など1人用モードだけでも十分に楽しめるタイトルとなっている。
さらには,格闘ゲームの基礎を学べる「チュートリアルモード」や,実戦的な連続技が身につく「コンボモード」,類を見ないほどに充実している「ミッションモード」など,初心者でもゼロから始められるモードが多数備わっているので,「格闘ゲームは難しそうだし……」と物怖じしていたプレイヤーにも入門用の一本としてぜひオススメしたい。
「REVELATOR」から「REV2」へ,格闘ゲームの進化を体験しよう。
「GUILTY GEAR Xrd REV 2」公式サイト
- 関連タイトル:
GUILTY GEAR Xrd REV 2
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GUILTY GEAR Xrd REV 2
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