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「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」発売記念イベントをレポート。開発陣へのミニインタビューもお届け
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印刷2019/01/18 13:43

イベント

「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」発売記念イベントをレポート。開発陣へのミニインタビューもお届け

 バンダイナムコエンターテインメントは,2019年1月17日に東京都のソフマップAKIBA4号店において「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」PS4 / Xbox One / ※PC版はSteamにて2月1日発売)の発売イベントを開催した。
 会場には多くのファンが訪れ,開発スタッフによるトークショーやサイン会を楽しんでいた。本稿ではイベントとミニインタビューの様子をお伝えしよう。

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 「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」は,戦闘機が激しく戦うフライトシューティング「エースコンバット」シリーズの最新作。根強いファンを持つシリーズの発売記念イベントだけあり,平日にも関わらず多くの人が訪れていた。

発売記念イベントに先立って,VRモードのデモ版を試遊できた。試遊した人にはステッカーのプレゼントも
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会場には多くのファンが駆けつけた
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 トークショーでは,ブランドディレクターの河野一聡氏,プロデューサーの下元 学氏,VRプロデューサーの玉置 絢氏が登壇。「空の革新」「魅力的な物語」「VRモード」という3つのテーマに関して語った。

左から,玉置 絢氏(VRプロデューサー),河野一聡氏(ブランドディレクター),下元 学氏(プロデューサー)
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 本作はおよそ12年ぶりとなるナンバリング新作。ダウンロード版が1月17日の0時からプレイが可能になっていることもあり,既にプレイしたファンから好意的な反応が多く寄せられているという。河野氏は午前4時頃までユーザーの反応をチェックし続けていたそう。
 また,歴史の長いシリーズだけにファンからの期待も大きく,開発中には新しい動画を出すたびにファンからさまざまな指摘があったという。河野氏は,そうした声を作品にフィードバックすることを繰り返していたそうで「ファンの皆様とともに開発してきた作品ですね」と語った。

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 本作のテーマとなる「空の革新」とは,空の雲や気流が空戦に大きな影響を与えるという新基軸のこと。開発にあたっては,自衛隊のパイロットに「戦闘機が雲に入ったときはどうなるのか」という点をヒアリングするなど,リアリティにこだわったという。
 こうした姿勢はプレイヤーが操作する戦闘機にも及んでおり,実在機については,戦闘機メーカーからライセンスを受けたうえで3Dモデルやコクピットを制作したのだそう。いかに本格的であるかが分かる。

 また,本作を彩る物語については,片渕須直氏が脚本を手がけている。片渕氏は,さまざまなアニメ作品に参加した脚本家であると同時に「エースコンバット04 シャッタードスカイ」や「エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー」を手がけた人物。つまり,脚本作りのベテランであり,「エースコンバット」シリーズを深く知る,得難い才能であるというわけだ。
 しかしながら,本作の開発がスタートしたころ,片渕氏はアニメ映画「この世界の片隅に」の監督・脚本として忙しい日々を送っていた。状況が状況だけに,河野氏も直接参加をお願いしたわけではなく「片渕氏と同程度のミリタリー知識を持ち,『エースコンバット』シリーズを理解している人はいないか」と片渕氏に相談を持ち掛けただけだったのだという。
 ただ,片渕氏の中には「『エースコンバット』シリーズの脚本をほかの人にはやらせたくない」という思いがあったそうで,「そうした人物は思い当たらないので,自分がやる」と宣言するメールが返ってきたのだと語られた。シリーズに携わる人々の熱意が伝わってくるようなエピソードだ。

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 VRモードについて玉置氏は「英雄となって映画的な体験をするのがこれまでの「エースコンバット」シリーズでしたが,それ以外の未来像を提示したかった」と語る。
 「パイロット以外の視点を入れないでほしい」という河野氏の注文を踏まえて開発を進めていった結果,VRモードは戦闘機で戦うことの恐怖を体感できる仕上がりになったのだという。実際に操縦席に座っているような感覚のなかで戦うだけに,敵機がミサイルを撃ってくる様子もより恐ろしく感じるというわけだ。玉置氏は「やられて死ぬかも知れないという恐怖を,ぜひ体感してほしい」とVRモードの魅力を改めて強調した。

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 会場では,一足先にシーズンパスのティザー映像も公開された。残念ながら内容については書けないが,後日改めて情報が公開されるとのことなので,楽しみに待ってほしい。河野氏,下元氏,玉置氏に短い時間ながらお話を伺うことができたので,その様子をお伝えして本稿の締めくくりとしたい。

4Gamer:
 よろしくお願いします。本作のテーマとして「空の革新」を掲げた理由と経緯をお聞かせください。

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下元 学氏(以下,下元氏):
 「空の革新」というテーマの中核となっているのは“ボリュームのある雲”と“気流”で,現行機の性能と開発技術で,立体的なフィールドとしての空が作れることが分かったことが本作のスタート地点です。「これを中心にすれば『エースコンバット』シリーズの正統進化としていける」という確信がありました。


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河野一聡氏(以下,河野氏):
 「ナンバリングとしてどこを革新するのか」ということを考えると,原点となる空を革新できるんじゃないかと思ったんです。大がかりにシステムを変更したときのような華はないのですが,実際に遊んでいただくと,段違いに良くなっているのがお分かりいただけると思います。

4Gamer:
 革新された空はプレイにも影響を与えるのでしょうか。

下元氏:
 はい。至る所で雲や気流がプレイに影響を及ぼします。雲は地形のような役割を果たしていますし,ミッションでは気流や自然現象が牙を剥くこともあります。

玉置 絢氏(以下,玉置氏):
 雲や気流が組み合わさることで,プレイフィールは「空のジャングルジム」とでも言えるようなものになっています。

下元氏:
 雲の存在で,駆け引きがより深くなりました。雲に入ると視界が遮られたり,ミサイルの追尾性能が落ちたりしますから。また,切り立った地形の周囲では激しい気流があるので,攻撃目標になかなか近づけないというようなことも起こります。シリーズでお馴染みの“レーダーの探知範囲を避けて飛ぶ”シチュエーションも,気流のおかげで新しい体験をもたらすものになっています。

4Gamer:
 VRモードにおける見所を教えてください。

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玉置氏:
 シリーズにおけるVRを使った未来像を提示し,自分がパイロットになりきって遊べるというところにこだわりました。「ハンガーで大きな戦闘機を眺める」「ハシゴを登って操縦席に座る」など,飛び立つ前のパイロット的な体験もできますよ。

4Gamer:
 では,今後もシリーズが続くうえでVRモードも発展していくと。

玉置氏:
 今後,シリーズのVR体験がどのように発展していくかは,我々がお客様といっしょに考えていくテーマだと思います。ある意味,皆さんの反応を見たかったので作ったモードとも言えるかもしれませんね。

4Gamer:
 本作のマルチプレイにおける見所はどこですか。

下元氏:
 革新された空のボリュームある雲と気流,そしてポストストールマニューバ(失速した状態で機体を操縦する特殊な空戦機動)が新たな駆け引きを生み出しています。また,活躍しているプレイヤーには★印が付くのもポイントです。★が付いたプレイヤーは周囲から狙われやすくなります。ある意味.戦場をコントロールできる立場にもなるので,戦いがより盛り上がると思います。

4Gamer:
 最後に読者にメッセージをお願いします。

玉置氏:
 VRモードは体験版も配信していますので,ぜひチャレンジしてください。

下元氏:
 本作で初めてエースコンバットを遊ぶ方も沢山おられますし,ここまでこられたのは,ひとえにこれまで支えてきてくださったファンの皆様のおかげです。これはブランドとしても良いことですので,引き続きさまざまな意見を発信していただき,我々と一緒にゲームを盛りあげてくださればと思います。

河野氏:
 ゲームをプレイして喜んでいただくことは我々の喜びでもあります。これからも全世界にこうした喜びが広がっていくことを期待しています。

4Gamer:
 ありがとうございました。

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発売記念イベントの後には,抽選会とサイン会が行われた。抽選会の景品には,サイン入りのフライトスティックやプラモデルなどが用意されていた
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サイン会では,自作したガルム隊の革ジャンにサインを求める強者も登場
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「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」公式サイト

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