【PR】ヨコオタロウ氏による“最悪の物語”がついに開幕。「SINoALICE」の魅力とゲーム序盤の攻略アドバイスをお届け

　ポケラボとスクウェア・エニックスが共同開発したスマートフォン向けRPG「SINoALICE」（iOS / Android）が2017年6月6日にリリースされた。
　本作は，「ドラッグ オン ドラグーン」「NieR」シリーズで知られる奇才ヨコオタロウ氏が原作/クリエイティブディレクターを務めた初のスマホ向けゲーム，それも完全オリジナルタイトルということで，制作発表からこのときを待ちわびていたファンも多いことと思われる。その期待どおりに“ヨコオ節”が横溢する本作のプレイインプレッションとシステム概要，さらに序盤の攻略アドバイスをお届けする。

音楽を手がけるのは，「NieR：Automata」（PS4 / PC）でもヨコオ氏とタッグを組んだ岡部啓一氏・MONACA。ときに儚く，ときに劇的な調べが，唯一無二のヨコオワールドを妖しく演出する。ヘッドホン推奨！

「SINoALICE」公式サイト

「SINoALICE」ダウンロードページ

「SINoALICE」ダウンロードページ

あの童話の主人公たちが殺シアウ

スマホで炸裂するヨコオ節を堪能せよ

　ゲームを始め，ヨクボウのダウンロードを終えると“ヨコオ節”の怒濤の奔流が始まる。ゲームの進行役をつとめるマリオネット“ギシン”と“アンキ”が登場し，いきなり10連ガチャを引かせてくれる。

ヨコオ氏の化身のようなこの2人（2体？）の奇妙な語り口，ブラックな掛け合いも見所の1つだ

あらゆる場所が本で埋め尽くされた，現実と妄想の狭間にある空間“ライブラリ”が本作の舞台。数多の欲望が集うというこの場所でくり広げられる“最悪の物語”とは？

プレイヤーキャラクターは，赤ずきんやシンデレラ，アリスにキノピオなどの“少女”たち。誰もが馴染みのある物語の主人公が，暴力，卑劣，束縛といった不穏なキーワードとともに紹介される。イ，イメージが追いつかない！

　過去作を知るヨコオチルドレンなら，この時点で期待いっぱい胸いっぱい，傑作の予感が確信に変わったことだろう。訓練されたファンならば，先の展開を見据えて少女の中に本当は“少年”が混じってるんじゃない？　と，想像が膨らんでいるかもしれない（いるかどうかは筆者も分からない）。

　対して，ヨコオ作品に初めて触れるプレイヤーは，冒頭からの容赦ない奇想の畳み掛けに，きっと戸惑うことだろう。しかし，スタートでそうしたフック，違和感を与えることこそが本作「SINoALICE」の狙いであり，すでにヨコオ氏の術中に絡め取られている証なのだ。だってほら，ちょっと腰が引けながらも，この先どのような世界/展開が待ち受けているのか，気になって仕方ないでしょう？

オープニングのあと，アバター（開始時のプレイヤーキャラクター）を選択する。ギシンとアンキが言うように，能力面で4人のキャラクターに大きな差はなく，序盤で全員を開放できるので，まったくの好みで選んでかまわない。ぬるぬるとした動きがかえって非実在感を際立たせるキャラクターの立ち絵にも注目

そしてゲームの目的が語られる。少女たちの願いはただひとつ，“作者を復活させる”こと。そのために彼女らはともに戦い，ときには殺し合うことにもなるらしい。どういうこと？　と思うのも当然。頭に渦巻く疑問符を1つずつ取り除くべく，チュートリアルへと進むのだ

アリス【束縛】	スノウホワイト【正義】
	赤ずきん【暴力】

シンデレラ【卑劣】

ピノキオ【依存】

ヘンゼル・グレーテル【虚妄】

いばら姫【睡眠】

かぐや姫【被虐】

人魚姫【悲哀】

リアルタイムバトルで“悪夢”を殲滅し

少女たちのストーリーを紡いでいこう

　本作のメインモードである「モノガタリ」内の「ストーリー」は，複数のキャラクターのシナリオを並行して進められるオムニバス形式になっている。

「ストーリー」画面の上に並ぶのが“モノガタリ”の主人公たち。最初のモノガタリである“衝動篇”では，8人のキャラクター（人魚姫を除く）それぞれに5つのチャプター（章）が用意されており，各章で10のステージ（節）をクリアするとつぎの章がオープンする

“AP”を消費してステージに挑戦すると，バトル前にそのキャラクターのシナリオを見られる。なお，APは時間経過で回復する（3分ごとにAP1）ほか，プレイヤーランクがアップした際には全回復し，さらに最大値も上がる

モノガタリの攻略を進め，複数のキャラクターと交わるチャプターに到達すると，彼女たちの関係が分かるクロスストーリーが表示される。こうして“最悪の物語”の全貌が少しずつ明らかにされていくのだ

　モノガタリのバトルはリアルタイムで進行する。ステージには“ナイトメア”と呼ばれる敵が現れるので，装備中の武器についたスキルを用いて攻撃し，制限時間内に全滅させればクリアとなる。

画面下の武器アイコンをタップすると，攻撃や魔法などのスキルが発動する。スキルの対象を指示したければ敵を直接タップしよう。もちろんオートモードも搭載しており，切り替えはバトル中いつでも行える

“召喚”ボタンをタップすれば，装備しているナイトメアを呼び出し，味方全員に強力なバフスキルをかけられる。ナイトメアを召喚できるのは1バトルで一度だけ。発動までの準備時間が長めなので，ボス戦にぶつけたい場合はひとつ前のWAVEで実行するなどの工夫が必要だ

最終WAVEに登場するボスを倒してステージをクリアすると，経験値やゴールド，ドロップアイテムなどの報酬が獲得できる。また，ステージごとに設けられた3つのボーナスミッションをすべて達成すれば“初回クリア報酬”がもらえる

　バトルでは，他プレイヤーのキャラクターが最大で4人，助っ人として加わることがある。これが本作のマルチプレイシステム“共闘”で，ゲームを進めて「モノガタリ」内に「共闘」がオープンしたあとは，自分もほかのプレイヤーやフレンドのバトルに参戦可能となる。

助っ人が参加したバトルは，リザルトでそのプレイヤーを“フォロー”してフレンドに登録できる。共闘での助け合いを行いやすくするためにも，積極的にフレンドを増やし，フレンドのモノガタリに出張しよう

　すべての武器と敵には，火/水/風のいずれかの属性が付いている。属性は3すくみの関係にあり（火＜水，水＜風，風＜火），敵の弱点属性となる武器で攻撃するとダメージアップし，逆に相性で劣る属性で攻撃すると威力がダウンする仕組みだ。マニュアル操作でバトルを行う場合は，属性の相性を考えながらスキルや攻撃相手を選ぼう。

相手に対して有利な属性でダメージを与えると“WEAK”，劣勢の属性だと“RESIST”の文字が出る。なお，ステージ選択画面で敵のアイコンを長押しすると，ボスの弱点や特徴などの情報が確認できることも覚えておこう

■オソウジで撃破数を稼ぐコツ

　ホーム画面にある“オソウジ”は，消費したAPを回復し，経験値を獲得するためにナイトメアを退治するもう1つのバトルだ。プレイヤーランク20までは制限なくプレイできるので（ランク20以降は8時間ごと），モノガタリに挑むためのAPが足りなくなったときに利用しよう。

モノガタリのバトルと異なり，キャラクターの周囲に現れる敵をなぞることで攻撃を仕掛ける。ひと筆書きの要領ですべての敵を結び，1回の行動で殲滅したい

　オソウジには属性（色）の異なる敵が登場するが，同じ属性の敵をつなげて連続で倒すとコンボが発生し，キャラクターの“必殺技ゲージ”を早く溜められる。ゲージが満タンになったらすぐにキャラクターをタップし，必殺技を発動！　これをくり返し，時間内にできるだけ多くの敵を撃退するのだ。

敵が出てきたら配置を確認し，同属性の敵を続けて倒すようになぞる。キャラクターの前に表示された5つの球すべてに炎がついたらゲージは満タン。必殺技で敵を一掃しよう

効率よく強化して序盤戦を突破せよ

モノガタリ攻略のポイントを解説

ギシンとアンキのチュートリアルにより，ゲームの大まかな内容や流れはつかめるだろう

　キャラクターや装備品の収集/育成要素を含め，クエストクリア型のスマホ向けRPGとして王道の作りではあるが，オムニバス仕立てのシナリオモードや共闘システムなどは，その仕組みを理解するのにいくらか慣れが必要だろう。

　ここでは，とくにこのタイプのゲームに不慣れなプレイヤーがすんなり作品世界へ入り込めるよう，モノガタリの序盤を乗り切るための攻略指針をレクチャーする。
　以下のアドバイスを参考にキャラクターの“総合値”を高め，まずは衝動篇のクリアを目指そう。

【モノガタリ攻略のポイント】

• 武器を強化しつつモノガタリを進める
• AP不足はオソウジで解消
• 熟練度が溜まったらジョブ強化を行う
• 本格的に停滞したらジョブを替えてみる
• 魔晶石が溜まったらガチャを回す
• ギルドに加入しコロシアムに挑む
※2017年6月24日現在，快適なプレイ環境の提供を最優先するとして，高負荷が想定されるコロシアムの開催は延期されている。

■序盤は武器の強化で戦力アップをはかる

　メインモードの「ストーリー」は好きなモノガタリを自由に選んでプレイできるが，使用中のキャラクターのストーリーを攻略するのが基本となる。モノガタリと使用キャラクターを一致させると，得意武器のスキル効果にボーナスが付くのだ。

最初に選択したキャラクターのモノガタリから攻略を始めよう。キャラクターを合わせることで，特別なシナリオを見られるのだ

　助っ人の協力があれば序盤のバトルは容易に突破できるが，共闘が発生しないと第一章からなかなか厳しい戦いを強いられる。戦力不足を感じたら「装備強化」で武器を鍛え，単独で勝ち抜けられるようキャラクターの総合値を底上げするのだ。

「装備強化」で装備中の武器のレベルを上げ，各パラメータを伸ばす。強化素材は通常ステージや限定イベントの報酬などで獲得できる

すべての武器には固有の物語（ウェポンストーリー）が設定されており，武器のレベルを上げるごとにシナリオが開放されていく。ウェポンストーリーは武器のアイコンを長押しし，「武器詳細」画面で「ストーリー」をタップすれば閲覧できる

　「装備」の「編集」で行える武器/防具/ナイトメアのセッティングだが，所持アイテムが少ないうちは“オススメ選択（最強オススメ）”で済ませてOKだ。報酬やガチャで装備品を手に入れたら，その都度オススメ選択を実行して装備内容を更新しよう。

敵に合わせて属性別のオススメを選んだり，手動で付け替えたりするのは，レアな武器をたくさん手に入れてからでいい。武器/防具/ナイトメアは“サブ装備”をセットして総合値を上げられるが，こちらもオススメでかまわない

■AP不足に陥ったらオソウジタイム

　モノガタリの挑戦に必要なAPが足りなくなったらオソウジを行おう。オソウジでは敵を倒すだけでAPが得られるが，リザルトでランクアップするとAPの最大値が上昇。さらに，武器コストの上限が増え，メイン武器の装備枠が追加されることもある。

APは最大値の2倍までしか増えない点に注意。メイン武器枠の増加は総合値アップにつながるので，それを目当てにオソウジを利用するのも手だ

■熟練度を消費してジョブ強化を実行

　モノガタリの攻略を進めて“熟練度”が溜まったら，「ジョブ強化」で使用キャラクターのジョブレベルを上げよう。ジョブレベルを上げるとそのジョブが持つスキルが習得でき，キャラクターの能力を大きく高められる。なお，熟練度はSPを消費することで獲得できるため，バトルではなるべく多くのスキルを使い，ナイトメア召喚も毎回実行したい。

所持している熟練度を振り分けてジョブレベルを上げる。“共通”のタグがついたスキルは，ほかのジョブにも効果が反映される

武器と同様，すべてのジョブには個別に“ジョブストーリー”が用意されている。やはりジョブレベルを上げることでシナリオが追加され，少しずつキャラクターたちの“内面”が語られていく

■行き詰まったら別のモノガタリに着手する

　第三章の後半に差しかかるとステージの難度が急激に上がり，強化で対応しようにも素材や熟練度が足りない，という状況が訪れる。クリア済みのステージをコツコツ周回するのもいいが，せっかくなのでこれを機にジョブを替え，ほかのキャラクターのモノガタリに手を出してみよう。新たなステージを攻略することで初回クリア報酬の「魔晶石」を集めつつ，強化用の素材/熟練度を稼げるのだ。

第一章一節をクリアすると，そのモノガタリのキャラクター（ジョブ）が開放される。「装備」の「編集」でジョブを変更し，そのキャラクターのモノガタリを進めよう。装備可能な武器が同じなら，序盤のステージは難なく攻略できるはずだ

■ガチャでレアな装備品を手に入れる

キャラクター1人のモノガタリを進めるだけでも，クリア報酬やミッション報酬などでかなりの数の魔晶石が集められる。それを使ってガチャを回し，レアな装備品を獲得すれば，手っ取り早く戦力を上げられる

■コロシアムに参戦し報酬をゲット

衝動篇の第二章をクリアすると“ギルド”が開放。ギルドに加入すれば“コロシアム”でギルド対抗戦に挑戦可能となる。毎日開催されるコロシアムでは豪華な報酬が獲得できるので，キャラクター強化のためにも欠かさず参加しよう。※2017年6月24日現在，快適なプレイ環境の提供を最優先するとして，高負荷が想定されるコロシアムの開催は延期されている

　プラットフォームをスマホに移してもヨコオ節の再現度はいささかも薄れることはなく，むしろより凝縮された感さえある「SINoALICE」。2017年夏には，同氏がディレクションした「NieR：Automata」とのコラボイベントの開催も決定している。「SINoALICE」では運用状況やお知らせがTwitterで配信されているので，プレイヤーは定期的にチェックしておくといいだろう。

「SINoALICE」公式Twitterはこちら

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