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アリカ発,EXっぽい「謎の新作格闘ゲーム」が突如お披露目。エイプリルフールの秋葉原で開催された,「そんなんアリカ公開配信」会場レポート
気になる新作タイトルということもあり,4Gamerも会場に潜入してみたので,本稿ではその模様をお届けする。簡単なシステム紹介もあるので,どんなゲームか気になってる人は,ぜひチェックしてみよう。
その正体は「EX」シリーズの新作?
さてアリカといえば,「ファイナルファイト」や「ストリートファイターII」の生みの親の一人として知られる西谷 亮氏が社長を務めるデベロッパだ。とくに格闘ゲーマーには,「ストリートファイターEX」シリーズや「ファイティングレイヤー」などの開発元としても知られ,なじみ深い会社でもある。
そんな同社がエイプリルフールに合わせて公開した本作だが,見てのとおり“嘘ネタ”の範疇を軽く飛び越えており,かなり本気で制作されたものであるのが分かる。
今回の対戦会でプレイアブルだったのはカイリ,ガルダ,ほくとの3キャラクターで,いずれも過去作の技などを引き継ぎつつ,モーションやグラフィックスを一新。本作のため,新たに作り直されたものとなっていた。西谷氏の話によると,グラフィックスはEpic Gamesの協力のもとUnreal Engine 4を使用し,そこにアリカ独自のゲームエンジンを組み合わせたものだという。
ゲームシステムに目を向けると,スーパーキャンセルやハードアタック(中P+中Kで繰り出せる中段攻撃)といった,EXシリーズの特徴はそのままに,いくつかの新しい要素が付け加えられている。
なかでも興味深いのは,強P+強K(もしくは+強P+強K)で行える「奥移動」で,これを利用することで,3D格闘ゲームのような「攻撃避け」を駆使した攻防が可能になっていた。回し蹴りのような回転系の攻撃には,3D格闘ゲームよろしく避け行動を潰す効果もあるそうで,まさに2D格闘と3D格闘のバトルメカニクスを組み合わせたゲームになっているのは,本作のもっとも面白いポイントだろう。
またこのほかにも(ステップではなく)ダッシュ,相手の位置を追尾する軌道でジャンプする「EXARROW」といった移動系の新システムが搭載され,相手に接近しやすくなっているのも面白い。ぱっと見では分からないが,これまでにない挑戦がいくつも組み込まれたタイトルといえるだろう。
今のところ,まだ開発にGoが出ていない段階だという本作だが,いち格闘ゲーマーとしても正式なリリースが楽しみなタイトルといえる。イベント中にも資金繰りの厳しさが繰り返されていたが,このゲームシステムがどんな形で完成を迎えるのかをぜひ見てみたい。手を差し伸べようようというメーカー,あるいは石油王の読者などは,アリカに連絡を取ってみてはいかがだろうか。
最後に,イベント終了後,西谷氏とかずのこ氏にもらったコメントを紹介して,記事の締めくくりとしたい。
西谷氏「今回はあくまでエイプリルフール企画ですが,これだけでは終わりたくないので,なんらかの形で今後につながるようになれば良いと思っています。応援したいという人は,直接アリカまでご連絡ください。三原がなんとかしますので(笑)」
かずのこ氏「西谷さんのタイトルということで,過去作と似た雰囲気なのかと思ってたんですが,ダッシュやダッシュの慣性から攻撃を繰り出せたり,ジャンプの種類が増えていたりと,予想とは違うゲームになっているのが印象的でした。やり込んだらまた違うのかもしれませんが,差し合いよりも,もっと攻撃的な行動が中心になっていて,これまでそうしたゲームを遊んでいた人にとって,とっつきやすいんじゃないかと思います。新しい要素がいろいろと組み込まれていて,格闘ゲーマーとしてはそれがすごく楽しいですし,面白いと思います。バランス良くまとめるのは大変そうですが,ぜひ完成させてほしいですね」
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