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「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S」がいよいよ発売。PS4/3DS版から進化したポイントを改めてチェック
本作には,先行してリリースされたPS4/3DS版にはない数々の新要素が盛り込まれている。本稿では,配信中の体験版インプレッションを交えつつ,それらの新要素を改めて紹介していこう。
任意に切り替えられる3Dモードと2Dモード
まず「ドラゴンクエストXI S」では,キャラクターがリアルなグラフィックスの3Dモードと,ドットで描かれる2Dモードの双方をプレイできる。切り替え自体は3DS版にもあったが,そちらの3Dモードは3DS版専用だった。一方,本作の3DモードはPS4版がベースで,切り替えは冒険の途中で簡単に行える。
PS4版の3Dモードは,フィールド移動時にパーティメンバーは主人公しか表示されなかったが,本作ではほかのメンバーが後をついて来るようになった。ただし町中は主人公+ゲストキャラ,騎乗中は主人公のみとPS4版に準じた表示となる。
また体験版には含まれていない2Dモードでは,すれちがい通信こそできないが,歴代「ドラゴンクエスト」の世界を巡る「冒険の書の世界」など,3DS版オリジナルとなっていた要素も再現される。この冒険の書の世界では,オリジナル版では3Dグラフィックスだったタイトルも,2Dグラフィックスにリメイクされ,BGMもファミコン調となる。
さらにBGMにはオーケストラ音源が追加され,従来のシンセサイザー音源と切り替えが可能になる。これは好みの問題だが,筆者はオーケストラ音源のほうがメリハリが強く効いているように感じられ,とくにダンジョン探索時にはより緊迫感を得られた。
ボイスと個別ストーリーで,より深みが与えられたキャラクター
キャラクター関連では,それぞれのセリフにボイスが追加され,3Dモード時のカットシーンやイベント中の会話シーン,バトル中の技名や呪文名などをボイス付きで楽しめる(主人公は息づかいのみ)。これらボイスによって,各キャラクターの細かな心情も伝わりやすくなっている。なお,ボイスおよび主人公の息づかいは,オン/オフの切り替えが可能だ。
ゲーム序盤にパーティメンバーとなる主要キャラのキャストは以下のとおりで,総勢で90名以上のキャストが起用されている。
主人公:斎賀みつき
カミュ:内山昂輝
ベロニカ:内田真礼
セーニャ:雨宮天
シルビア:小野坂昌也
マルティナ:小清水亜美
ロウ:麦人
(敬称略)
さらに,ストーリーが進行するとパーティメンバーが離ればなれになる展開があるのだが,その期間に何が起きていたのか,それぞれの視点で描かれる新ストーリーが追加される。これらのストーリーには,各キャラクターが1人で冒険するケースもあれば,新たなパーティを率いるケースもある。
さまざまな部分に手が加えられ,より遊びやすくなった
「ドラゴンクエストXI S」では,細かい部分にも手が加えられ,PS4/3DS版よりも遊びやすくなっている。
まずバトルスピードは,ふつう/はやい/超はやいの3段階に調整可能となった。実際に「超はやい」を試してみたのだが,全体をスピードアップしている中でも演出はしっかり施しているので,かなり自然な仕上がりとなっていた。このスピード感に慣れてしまうと,もはや「ふつう」には戻れないかもしれない。
さらに主人公が[ZR]ボタンでダッシュできるようになり,移動が快適になっている。
また,PS4/3DS版にはモンスターに騎乗してギミックを越えていく要素があったが,本作ではフィールドで乗って冒険できるようになった。周囲の敵を呼び寄せる「キラーパンサー」や,空を飛べる「ウルフドラゴン」など,さまざまな能力を持った「モンスター乗り物」が登場する。
加えて,「べんりメニュー」も登場。これはコントローラの[+]ボタンを押すと表示されるメニューで,好きな場所でウマを呼び出す「馬呼びのベル」を使えるほか,装備品や道具をつくるふしぎな鍛冶も「ふしぎな鍛冶セット」ですぐに始められるなど,便利な機能がそろっている。
歯ごたえのある冒険やバトルに挑戦したい人向けに用意された「しばりプレイ」もパワーアップし,「すべての敵が強い」「主人公がやられたら全滅」といった難度の高いものが追加されている。
「見た目装備」も新たに登場。PS4/3DS版の見た目が変わる装備は守備力などの性能と外見が紐付いていたが,この見た目装備は性能をそのままに,外見だけを変更できる。防具を装備できない「しばりプレイ」中でも,見た目装備で外見の変更が可能だ。
3Dモードの新機能として,「フォトモード」も用意される。これはパーティメンバーとともに記念撮影ができる機能で,キャラクターの並びやポーズを変えられるほか,特定のキャラクターだけ表示させたり,背景をぼかしたりもできる。見た目装備と合わせて,いろいろなスクリーンショットが撮れそうだ。
また,「ふっかつのじゅもん」は,ストーリーのどのタイミングから始めるかを選べるようになった。そのため,強くなった状態でストーリーの最初からプレイできるようになっている。
さらに,ゲーム外のコンテンツとして,書き下ろしシナリオをボイスとテキストで表現したボイスドラマ全10話セットが,DLCとして用意されている。このDLCは,本作の「ゴージャス版」および「夢のゴージャス版」の特典として同梱されるほか,ボイスドラマセット単体でも購入可能だ。
そして先日開催された東京ゲームショウ2019の「ドラゴンクエストXI S」ステージでは,PS4/3DS版を遊び込んだ人にも歯応え十分の最強ボスが追加されること,またミニゲーム「ウマレース」が遊びやすくなる新アイテム「おうごんのたづな」が追加されることが発表されている。
まだ本作を遊んだことがない人が楽しめるのはもちろん,すでにPS4/3DS版でエンディングに到達したという人も新鮮な気持ちでプレイできるはずだ。
「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S」公式サイト
※画面は開発中のものです。- 関連タイトル:
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S
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