プレイレポート
6月21日稼働開始のアーケード用ロボットTPS「フィギュアヘッズ エース」メディア体験会レポート。勝つための秘訣を開発陣に聞いてきた
同作は,「2Foot」と呼ばれるロボットを操って戦うアクションシューティングの最新作だ。今回のアーケード版では,PC/PS4版の世界観はそのままに,アーケードならではの新ルールを採用。タイトルにも「エース」を冠して,大きく進化を遂げているという。そのメディア体験会が先日行われたので,プレイの模様を紹介する。なお筆者は,FPS/TPSはドのつく初心者なので,その辺りはご勘弁を。その分,同じく初心者という人にも分かりやすく解説していきたい。
「フィギュアヘッズ エース」公式サイト
「フィギュアヘッズ エース」はどんなゲーム?
「フィギュアヘッズ エース」は,「2Foot」を操作して戦う3vs3のオンラインマルチプレイTPSだ。1人のプレイヤーは,自らが操作する自機とは別に,2体の僚機を従えることができ,これらに指示を出しながら敵陣に攻め込んでいく。なのでフィールドには,都合18体の2Footが同時に存在し,激戦を繰り広げるというわけである。
自機と僚機合わせて3体を操作することになるため,一見複雑そうに見えるものの,僚機に対しては作戦の指示を伝えるだけなので,実はそれほどでもない。指示を出してしまえば,僚機は自動で行動し,適切に攻撃や補助を行ってくれる。なので,最初は最低限の指示を与えるところから始めてみよう。オススメは自動的に自機の後ろから攻撃してくれる「追従」モードだ。
バトルの勝敗は,画面上部の「ポストチャージ」と呼ばれるエネルギーの残量によって決定される。敵軍のポストチャージを0にするか,またはタイムアップ時にポストチャージの残量が敵軍よりも多ければ勝利となる。
ポストチャージを減らすには,両軍がそれぞれ持っている巨大な戦艦「コアシップ」を攻撃すればいいのだが,コアシップは常にバリアで守られているため,まずはこれを剥がさなくてはならない。バリアを無効化するには,フィールド上に1つだけ存在する「ポストトリガー」という施設を制圧する必要があるので,ポストトリガーをいかに制圧し続けるかが,勝敗に直結しているというわけだ。
さらにステージ上には,ポストトリガー以外にも4つの施設があり,それぞれ制圧することで「体力の回復」や「銃弾の補給」,さらには「味方NPCの増援」といった,試合を優勢に進めるためのギミックが備わっている。ポストトリガー周辺は,ステージ中央に位置していることもあって激戦必至なので,まずはその周囲の施設を制圧し,有利な状況を作ってから攻め込むのが基本的な戦い方となるだろう。
と,ここまでが本作の基本ルールなのだが,実際にプレイすると目の前の敵に夢中になってしまいがちなもの。施設の防衛が疎かになったり,コアシップの弱点が露呈しているのに敵陣に突っ込んだり……。チームメイトと連係して動かなければ勝利は望めないので,周りをよく見て「今,自分はなにをすべきか?」を考えながら行動するのが大切だ。
実際にプレイしてみた感想としては,筆者のような初心者であっても,ルールをきちんと理解していれば,チームに貢献できるのが嬉しいと感じられた。施設を制圧したうえで,自機または僚機を施設近くに配置しておくと,時間に応じて施設のレベルがあがっていくのだが,レベル3に到達すれば,「ソルジャー」というNPC機体が登場するようになる。これがとんでもなく強いため,前線で戦わずとも,施設を守りながらソルジャーを量産するだけでチームに貢献できるのだ。
またAIの僚機も高性能で,正直なところ射撃は筆者よりうまいくらいなので,前線はNPCに任せて,自分は裏方に回るくらいで丁度良い。とくに初心者は,あえてそういう立ち回りをしてみるといいかもしれない。
改造魂を揺さぶる無限大のやりこみ要素
無骨な戦闘用ロボットから,ややアニメ風のヒーロータイプまで,さまざまな外見が用意されている2Footだが,これを構成するパーツ一つ一つを,自由にカスタマイズできるのも「フィギュアヘッズ エース」の魅力の一つだろう。プレイ時のボーナスやゲーム終了後にもらえる素材を元に,新たな武器や装甲を購入し,装着することで,戦い方は大きく変化する。
まずメインとなるフレームにはアサルトタイプ,サポートタイプ,ストライカータイプといった種類があり,これによってコンセプトやメインウェポンが異なる2Footが作成可能。カスタマイズした2Footは,僚機としてAIに操作させることもできるので,カスタマイズにも自然に熱が入るというものだ。
また作成した2Footには,「フィギュアヘッズ」をインストールすることで,戦闘中にお気に入りのキャラクターボイスで戦況を報告してくれるようになるほか,フィギュアヘッズにスキルをセットすれば,ゲームを有利に進めることも可能になる。2Footの装備とフィギュアヘッズのインストールを組み合わせて,まさに無限大のカスタマイズが楽しめる。
スクウェア・エニックス丹沢氏&石川氏に聞く,“今夜勝ちたい”フィギュアヘッズ講座
体験会後,本作でプロデューサーを務める,スクウェア・エニックスの丹沢悠一氏と,同じくディレクターの石川 岳氏に,プレイの秘訣を聞いてみた。稼働と同時にスタートダッシュをかけたい人は,ぜひ参考にしてほしい。
4Gamer:
本日はおつかれさまでした。ところで今すぐに勝てるようになりたいのですが,そのために意識すべきことは何でしょうか?
丹沢悠一氏(以下,丹沢氏)
僚機は死んでもいいので自分が死なないようにすること,ですかね。僚機は破壊されても,自機の近くから復活できるので,自機が生きている限り前線が下がりません。自機がリスポンすると初期地点まで戻されてしまいますから,それを防ぐために施設や特殊アイテムでこまめに体力を回復するのが大切です。
石川 岳氏(以下,石川氏)
このゲームはヘッドショットがないので,即死が少ないんです。ヘッドショットに相当する弱点は背中にありますが,そこを突くには2方向から攻める必要がある。ミニマップを見れば,(味方が視認している敵は)相手がどこにいてどっちを向いているのかまで分かるので,どこを攻めればいいのかは自ずと明らかになる。なので,目先のこいつを倒すんだ! ということよりも,一歩下がってミニマップを見て,どう攻めれば良いか? と考えるのが大事だと思います。
4Gamer:
施設への攻撃や,コアシップを狙うタイミングにコツなどはあるのでしょうか。今何をすべきなのかがなかなか分からなくて。
丹沢氏:
チームの構成にもよりますが,自分がヘヴィアサルトなら防衛に主眼を置くべきですし,レールガンを持っているならコアシップを積極的に狙うなど,機体の役割に合った行動をするのがいいと思います。
石川氏:
とはいえ,まずは拠点を奪取することを目的にするのが,試合展開を考えると先決かもしれません。確実に流れがよくなりますから。
4Gamer:
なるほど。「とにかく自分が死なないこと」「拠点制圧を優先する」……ですね。
石川氏:
そのためにも,まずはマップごとの施設の場所や,攻めるルートを覚えることが大切ですね。マップを覚えれば,勝率はググっと伸びるはずです。
4Gamer:
友達同士でチームを組めたら,かなり有利そうですね。
丹沢氏:
固定チーム戦は後々はやりたいと思っていますが,稼働時はソロのマッチングのみになる予定です。野良チームだと固定チームにはまず勝てませんし,マッチングで分けてしまうと,今度はプレイヤーが分散してしまいますので。
石川氏:
ともあれ3vs3の店内対戦モードは,できれば早いうちに導入したいと思っています。大会などもやっていきたいですね。
4Gamer:
今後の展開も楽しみにしています。本日はありがとうございました。
弱点に撃ち込んで大ダメージを与えた時の爽快感や,シューター独特の緊張感はそのままに,僚機へ指示などストラテジー的な要素も組み込まれた本作。射撃の腕というよりも,戦術面に重きが置かれているので,筆者のような初心者にも楽しめる仕上がりとなっている。6月21日の稼働日には,ぜひゲームセンターに足を運んで遊んでみてほしい。
「フィギュアヘッズ エース」公式サイト
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