イベント
「Forza Motorsport 7」はXbox One Xで真価を発揮する。4K/60fps対応のプレイムービーを公開
今年6月,ついに正式発表を迎えたXbox One X。コンシューマゲーム機史上,最高クラスのスペックを誇るXboxファミリーの最上位モデルであり,「4K UHD出力」と「HDR(High Dynamic Range)出力」に対応するゲームグラフィックスが最大の特徴となっている。
会場にはさまざまなタイトルが出展されていたが,本稿では「Forza Motorsport 7」(PC / Xbox One)に焦点を当てよう。
ご存じのとおり,「Forza Motorsport 7」は10月3日※に国内発売が予定されているが,Xbox One X(海外発売日は11月7日)であれば,ネイティブ4KやHDRへの対応に加えて,60fpsによるグラフィックス表現が可能となる。
※「Forza Motorsport 7 アルティメット エディション」(限定版)を購入すると,9月29日からアーリーアクセスが可能。
「Forza Motorsport 7」公式サイト
また,本作のイメージカーである「Porsche 911 GT2 RS」を筆頭に登場車種は700以上,収録されるロケーションは32にのぼり,200以上のコースレイアウトが存在する。Forzaシリーズ最大のボリュームで,最先端のレース体験が待っているというわけだ(収録車種は「ForzaMotorsport.net」で確認できる)。
4GamerではE3 2017の取材記事を掲載しているが,今回のShowcaseに出展されていたのは製品版に極めて近いバージョンとのこと。従来のキャンペーンモードにあたる「Forza Driver’s Cup」の導入パートを体験することができた。
6カテゴリのレースイベントを戦っていく「Forza Driver’s Cup」だが,チュートリアルを兼ねた導入パートでは3種類のレースに臨むことになる。Porsche 911 GT2 RSを駆るドバイのGTレース,ムジェロ・サーキットのトラックレース,そして雨の鈴鹿サーキットが舞台となるGTレースという,「Forza Motorsport 7」のアピールポイントが凝縮されたかのようなシチュエーションを体験していく流れだ。
以下に掲載しているムービーは,筆者が実際に「Forza Motorsport 7」をプレイしたときのものだ。初プレイだったため,拙いドライビングには目をつぶってほしいところだが,前作と同様,アシスト機能が充実しているので,それなりには走れていると思う。
Xbox One Xによる4K/60fpsのグラフィックス表現はひたすらに美しく,滑らかに流れていく。それでいて,路面の状態による車体の微妙な挙動変化や振動もリアルに再現されており,実際にハンドルを握ったことがある人ほど,そのディテールの細やかさに驚くはずだ。
とくに,10分20秒以降に収録している“雨の鈴鹿”に注目してほしい。フロントガラスに叩きつけられる無数の雨粒。コース上の状態に応じて生じる水溜り。徐々に雨が弱まっていく天候の変化。それらに伴うレースコンディションの移り変わりは,もちろん,マシンの挙動にも大小の影響を及ぼす。
レースの終盤,雨上がりの空に映える夕焼けにはレース中にもかかわらず,ハッとさせられたほど。こうした表現や感情は,Xbox One Xでなければ成し得ないものだろう。
Bishop氏が最初に強調したのは,「4K」「60fps」「HDR」といったキーワードだ。これらはプレイヤーのハートを掴むポイントであり,すべてを満たす「Forza Motorsport 7」は「Ultimate Race Experience」(究極のレース体験)を目指したと語る。新型ゲーム機のポテンシャルを計るにはレースゲームが最も適していると思うが,確かにXbox One Xのマシンパワーによって,Forzaシリーズが大きく飛躍したことは保証できる。
Bishop氏は「Forza Motorsport 7」のアピールポイントとして,「さまざまなプレイヤーを受け入れる許容性」を挙げていた。シングルプレイを楽しみたい人,マルチプレイでガチの勝負を挑みたい人,カーカルチャーに心酔している人,カジュアルに友人らとマシンを走らせたい人。あらゆる層のプレイヤーが楽しめるレースゲーム,それがForzaシリーズであるというわけだ。もちろんレースゲーム初心者であっても,充実したアシスト機能によって,リアルなレースが思う存分に楽しめる。
また,「Forza Motorsport 7」はナンバリングタイトルでは初めてPC版がリリースされるが,既存のPC用レースゲームに対する優位性には「これまでにXboxプラットフォームで培ったコミュニティの大きさ」を挙げた。本作は「Xbox Play Anywhere」対応タイトルなので,プレイヤーはPCかXbox One版のどちらかを買えばもう片方でもプレイ可能,しかも両機種間のオンラインマルチプレイも楽しめる。これなら対戦相手には事欠かないだろう。
ただ,今回のShowcaseバージョンではローディング時間が少し気になった。長いときには30秒近くかかり,その点を問われたBishop氏は「データ量が膨大になったため,ある程度はしょうがないんです」としつつも,ローンチまでに改善を進めることを約束してくれた。
先日,公式ブログでマスターアップが伝えられた「Forza Motorsport 7」。本日にはPC(Windows 10)版,Xbox One版の体験版配信が告知されている。要求されるマシンスペックは高いが,PC版ならXbox One Xの発売前に4K/60fpsのレースも楽しめるだろう(関連記事)。もし環境が揃っているのであれば,ハイクオリティのレース体験がどんなものか,ぜひ確かめてほしい。
「Forza Motorsport 7」公式サイト
- 関連タイトル:
Forza Motorsport 7
- 関連タイトル:
Forza Motorsport 7
- この記事のURL: