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[GDC 2018]Kalypso Media,「Tropico 6」と「Shadows: Awakening」のライブデモを公開
独裁者“エル・プレジデンテ”として国際社会の荒波を乗り越えろ
独裁国家のリーダーとして,反乱が起きないよう細心の注意を払って国家運営をしていく「Tropico 6」。内容については,2017年のE3 2017で詳しくレポートしているとおりだ。「Anno」や「Might & Magic」を開発したメンバーからなるLimbic Entertainmentが,「Tropico」シリーズに初挑戦するのだが,同社のデザイナーでもあるヨハネス・ファイファー(Johannes Pfeifer)氏によれば,彼らに白羽の矢が立ったのは,「Tropico 6」で使われる「Unreal Engine」に精通していたからだという。
「Tropico 6」公式サイト
グラフィックスの雰囲気は「Tropico 5」を踏襲しており,建物や施設は大きめに表現されている。マップは4つの島からなっており,国の中心となる最も大きい島,より平地の多い農業に向いた島,観光産業が期待できそうなビーチのある島,そして,宅地や農業開発には向いていないものの,鉱物資源が確保できそうな火山の島という具合になっているようだ。
橋やボートなどの交通を整備してそれぞれの島をつなぎ,植民地時代,第二次世界大戦期,冷戦期,そした現代へと続く時代に合わせ,さまざまな政策を打ち立てていくのだ。
本作では,市民にクリックして各自の名前や職業,さらに家族構成といったプロフィールを確認できる。独裁国家だが政敵も存在しており,プレイヤーは市民の嗜好や不満を考え,政策を立案しなくてはならない。選挙を遅らせるという奥の手は使えるものの,公約を守らないと不支持が増えてしまう。
市民が幸福であるかはどうかは,食料,医療,就職,住居,信仰,娯楽,自由度,そして安全という8項目を上げるための施設を建て,政策を採用しなくてはならない。国家の収入は,輸出だけでなく観光資源からも得られるが,本作では大国(スーパーパワー)から借り入れを行うことも可能になっているようだ。
ただし,ファイファー氏によると,ゲームを進めるにつれて大国の政治介入も強くなっていくらしいので,このあたりは慎重にプレイしたほうが良さそうだ。以前の記事でも紹介したが,いずれは特殊部隊を敵国に送り込み,自由の女神や彦根城などの世界遺産を盗み出して自国の観光資源として活用できるというから驚きだ。
秘密にされている要素もまだまだ多そうだが,「Tropico 6」は2018年の発売を目指しての開発が順調に進められているとのこと。前作とは異なり,ローンチ時点でインタフェースと字幕は翻訳されており,対応言語の中には日本語も含まれている。南の島の独裁者になってみたい人なら,発売を楽しみにしたい。
現実世界と幽界をリアルタイムで切り替えながらのアドベンチャー
2014年にリリースされた斜め見下ろし型アクションRPG「Shadows: Heretic Kingdoms」は,ヨーロッパのファンの評価は高かったものの,パブリッシャのbitComposerが倒産したことで,約束されていたゲーム後半部分が発売されることがないまま,権利関係のややこしさからしばらく放置されていたゲームだ。
そのIPをKalypsoが獲得したことで,オリジナル開発チームであるスロバキアのGames Farmが再始動した。ハック&スラッシュタイプの「Shadows: Awakening」は,すでに発売されている“Book 1”と,予定されていた“Book 2”を合わせたものになる。
最大の特徴になるのは,「現実」に「幽界」というパラレルワールドが存在することだ。主人公は,現実世界の魂を吸い尽くせるDevourerという存在で,“ペンタ・ネラ”という影の組織のメンバーとなる。15人のメンバーそれぞれが,暗殺されるなどの忌わしい過去を持ち,現実世界に復讐心を持っているという設定だ。
ゲームでは,これらのキャラクターから3人を選択し,局面に合わせて任意にメンバーを切り替えつつゲームを進めていく。さらに,現実世界と幽界を好きなタイミングで変更することが可能で,これらの機能を使って,さまざまなパズルを解いていくのだ。
今回のデモでは,幽界にスイッチした場合,現実世界のキャラクターやクリーチャーの時間がストップするというシステムが紹介された。また,幽界でないと倒せないクリーチャーがいたり,幽界のみに存在するマナのようなパワーを獲得していくという要素も明らかになった。プレイの際は,常にパラレルワールドの存在を意識しなければならないという点が面白そうだ。
選んだキャラクターによって,会話やシナジー効果(コンボ技)が変化するなど,飽きの来ないシステムが開発の目標になっており,1つのキャンペーンで40時間ほどのプレイ時間が想定されているとのこと。現時点では日本語化の予定はないが,アクションRPGのファンにとって期待できるタイトルになるだろう。
「Shadows: Awakening」公式サイト
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