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[TGS 2017]「meet the『LOST SPHEAR』」公開生放送レポート。記憶が失われた世界を取り戻すRPGを開発陣が実機で解説。体験版の配信情報も
「LOST SPHEAR」公式サイト
1980〜90年代の王道JRPGで育った開発者が集うTRFは,当時のテイストを感じさせるRPGを最新技術で作りあげる開発スタジオであり,本作は「いけにえと雪のセツナ」(以下,セツナ)に続く,「Project SETSUNA」第2弾タイトルとなる。同作からはコンセプトのみを継承し,ストーリー的なつながりはないが,ゲーム中に登場するキーワードなどに一部共通するものがあるという。
本作のキーワードは「記憶」。この世界のあらゆる物質に宿っている記憶が“ロスト”し,真っ白い霧に包まれて存在さえも消えてしまうという現象が世界各地で発生する。失われた記憶を取り戻す力を持つ少年「カナタ」は,白くなっていく世界を救うために旅立つのだ。今回,スタジオではカナタをはじめとする仲間キャラクター達についても紹介されている。
サウンドはセツナに引き続き,作曲家の三好智己氏が手がけていて,本作はピアノを主旋律に,さまざまな楽器をプラスしたバリエーション豊かなサウンドとなっている。
ここでスタジオでは,PS4の実機によるデモプレイが行われた。カナタ達が旅するワールドマップには。ところどころに白い霧がかかっていて,これが記憶がロストした場所だ。こうした場所はワールドマップ上の広範囲から,フィールドや洞窟,街中の一部分まであらゆるところに存在し,カナタは旅の最中に入手する「記憶」によって,これを復活させていくのだ。デモプレイでは,フィールドでロストした岩を記憶によって復活させ,それを破壊して進むという,ちょっとおかしな進め方も披露された。
また広範囲にロストが発生している場所では,集めた記憶を素材として「アーティファクト」という巨大な遺物を復活させることができる。このアーティファクトはプレイヤーに対してさまざまな恩恵をもたらしてくれるもので,その効果は種類によって異なっている。どんなアーティファクトをそこに復活させるかは,プレイヤーの持っている記憶次第であり,その中でならどれを復活させるのも自由。自分のプレイスタイルに合う選択でもいいし,単純に見た目を優先してもいい。橋本氏は「ほかのプレイヤーの世界を飛空艇で飛び回ると,まったく様子が違うので面白い」と語っている。
本作のバトルはセツナと同じく,「クロノ・トリガー」の「ATB2.0」を採用し,フィールドで敵とエンカウントすると,シームレスにバトルへと移行する。また本作ではバトル中にキャラクターを移動させられるようになり,範囲攻撃などを有効に使えるようになった。これはあくまで攻撃範囲などを決めるための移動で,敵の部位を狙うなどの複雑なものではないそうだ。
デモ機をSwitchに切り替え,ボスの「ゲフロッグ」戦も公開されている。カナタをはじめとするキャラクターは「機装」という機械兵器に乗り込むことで,戦闘力を大きく引き上げられる。このシーンのようにボス戦では大きな力を発揮するが,機装に乗っているときは,パーティで共有するエネルギー(EN)ゲージを消費していく。常に機装に乗って活動することはできないため,ここぞというときの切り札として乗り込むのがいいようだ。ちなみに橋本氏によると,機装のENが減らなくなるアーティファクトもあるとのことだ。
ゲフロッグ戦は状態異常の連続で,開発陣もかなり苦労させられていたが,機装に乗り込むなどして,時間内に何とか勝利を収めた。
放送の最後には開発陣から,本作の体験版が配信されることも告知された。その内容はゲームスタートから序盤までをプレイできるというもので,製品版へセーブデータを引き継げるそうだ。配信日は明かされていないが,来週にはその期日をお知らせできるとのこと。楽しみにしていてほしい。
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