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知られざる神ゲー「Battalion 1944」,クラウドファンディングに参加した支援者に対する返金を発表
イギリスのダービー(Derby)で結成されたBulkhead Interactiveが開発,運営を行う「Battalion 1944」は,第二次世界大戦をテーマにしたPC向けのミリタリーシューターだ。2016年に実施されたKickstarterのクラウドファンディングでは,1万人を超える支援者から31万7281ユーロ(約4900万円)を集めるなど,大きな期待を集めた。スクウェア・エニックスからリリースされた2019年には,多くのストリーマーがプレイ動画を配信するなど話題になったものの,マッチメイクなど,いくつかの問題が発生した結果,プレイヤー数が激減。注目は長く続かなかった。
しかし,その後,コアなファンの間でゲームに対する再評価が始まり,公開されたトレイラーでも紹介されているように,本作を“神ゲー”とするゲーマーも少なくはなかった。予定されていたコンシューマ機版は中止が発表されてしまったが,PC版は2022年に基本プレイ料金無料の「BATTALION: Legacy」として再スタートを果たした。同年,Bulkhead InteractiveがSplash Damageに買収されるなど,ゲーム内外でさまざまな変化にさらされつつも,「BATTALION: Legacy」の運営は辛抱強く続けられている。
公開された映像では,ゲームディレクターのジョー・ブラマー(Joe Brammer)氏らが,「クラシカルなアリーナシューター」の復活を掲げて仲間6人と共に「Battalion 1944」の開発を始めたことや,クラウドファンディングに参加したファンの期待に応えられなかったこと,自分たち(開発メンバー)の実力が足りなかったことなどについて率直に語り,反省と謝罪を行っている。
そのうえで,「BATTALION: Legacy」が,コミュニティが参加する形のオープン開発へ移行したことを紹介した。また,クリエイティブディレクターのマーク・ピニー(Mark Pinney)氏は,「Return to Castle Wolfenstein」(2002年)以降,20年以上にわたってFPSの開発を行ってきたSplash Damageに意見を仰いだことで縁が生まれ,買収という形で資金を得たことで,Bulkhead Interactiveのメンバーの心にずっと引っかかっていた「バッカ―に対する返金」という問題を解決できたと説明した。
今のところ,Bulkhead Interactiveの今後のプロジェクトについては発表されていないが,Kickstarterのキャンペーンに登録したすべてのバッカ―に対しては,すでにメールで告知を行ったという。彼らが何を,どのような形で次につなげていくのか,これからも注目していたい。
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BATTALION: Legacy
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