イベント
大切なマスターへの想いを,歌に込めて……。「『千銃士』絶対高貴LIVE! 〜マスター感謝祭〜」ライブレポート
八代 拓(ブラウン・ベス役)
立花慎之介(シャルルヴィル役)
中島ヨシキ(ユキムラ役)
高橋広樹(タバティエール役)
小野友樹(アリ・パシャ役)
内田雄馬(ゲベール役)
高城元気(フルサト役)
記念すべき「千銃士」の初ライブでオープニングを飾ったのは,八代 拓さん演じるブラウン・ベスと,立花慎之介さん演じるシャルルヴィルの2人による「Bullet of Loyalty」です。黒と赤を基調とした衣装の八代さんと,白い衣装に身を包んだ立花さんは,1曲目から高貴かつ熱く会場を盛り上げます。曲中では背中合わせのポーズを取り,八代さんがフロアを埋め尽くすマスターたちに向けて「絶対にお前を守る!」と決めセリフを放つと,大歓声が沸き起こりました。
続いてステージに全キャストが登壇し,それぞれが演じるキャラクターのメッセージを聞かせてくれました。八代さんは,ひと呼吸置いたあと「お前に最高の歌を届けてやる!」とブラウン・ベスらしくキリリとした言葉を届けます。次に,フルサトを演じる高城元気さんが「ダイスキなマスターと……」と語りだした瞬間,客席からは「本物のフルサトさんだ!」とばかりに驚きの声が上がりました。
一方,タバティエールを演じる高橋広樹さんが「マスターちゃん」と呼びかけると,今度は黄色い歓声が上がります。ゲベール役の内田雄馬さんは,開口一番「オラオラオラ!」とドスの利いた声でマスターたちを盛り上げ,アリ・パシャ役の小野友樹さんはキャラクターの俺様ぶりと素のギャップを見せ,客席は大きな笑いに包まれました。
ユキムラ役の中島ヨシキさんは「ウルトラミラクルアルティメット〜?」と呼びかけ,マスターたちが「パワー!」と応えるコール&レスポンスが見られました。シャルルヴィル役の立花慎之介さんは,「今日は一緒にとびっきりの思い出を作ろうね!」と甘くエレガントな言葉をマスターたちに贈ります。個性的なそれぞれのメッセージに,客席からあらためて大きな拍手が起きました。
ソロ曲のトップバッターは,ブラウン・ベスの「Knightliness」です。客席は,小気味よいリズムに合わせてマスターたちが揺らす赤いケミカルライトに照らされました。ステージ後方とフロア左右に設置されたスクリーンには,歌に合わせてブラウン・ベスの“絶対高貴”なアニメーションが映し出されます。八代さんは“誓った約束”の歌詞で小指を立て,曲がマーチに変わるところで「マスター,今日は来てくれてありがとう!」と胸に手を当てながら叫びます。そして曲ラストでは,ダンサーとともに敬礼ポーズではにかむような笑顔を見せるのでした。
続いて,高城さんと立花さんによるフルサトとシャルルヴィルのライブリーディング(朗読劇)が始まります。ライブリーディングでは,感謝祭の中でどうやってマスターに感謝を伝えようか貴銃士のみんなでアイデアを持ち寄ったことが語られます。その過程でそれぞれが好き勝手なテーマを挙げてしまい喧嘩になってしまうのですが,それは全員の中に“マスターへの譲れない想い”があるから。その譲れない想いは,貴銃たちの強い気持ちの表れである“絶対高貴”と同じであり,その大切な想いに気づかせてくれたのはマスターなのだ……と,みんなに代わり,2人が熱い想いを言葉にするのでした。
ゲベールの「Limited Cords」のイントロが流れ出し,ライブリーディングの流れを受けてゆっくりと登場したゲベール役の内田さん。「俺だけの絶対高貴を……あんたに」と荒々しくつぶやくと大歓声が上がります。そこでワイルドなライダースジャケットに身を包んだ内田さんは,ときに射抜くような視線で,ときに不敵な笑みを見せながら,低音からファルセットまでを駆使したパワフルなボーカルを聴かせます。「行くぜ,お前ら!」の叫び声には,マスターたちから大きな歓声が。
お次は印象的なベースラインで始まるアリ・パシャの「反逆の華〜Black Rebellion〜」。「どいつもこいつも,跪け!」と,俺様感たっぷりな叫びとハードな楽曲に,会場全体が熱く燃え上がりました。小野さんは,拳を上げろとばかりに客席を煽り,マスターたちも紫色のケミカルライトを大きく振ってこれに応えます。とにかく格好いい! と,思わず聴き惚れてしまう圧巻のひとときでした。
続いてのライブリーディングは,12月頃に行われた秘密の会議――と題されて始まります。登場するのは,ブラウン・ベスにシャルルヴィル,ユキムラとタバティエールの4人です。どうやら彼らも,マスターへ感謝を伝えるにはどうすればよいかを話し合っているようです。しかし,みんなのバラバラのアイデアに,ゲベールが参加を辞退したいと言っているとのこと。そんな中,姿が見えないアリ・パシャを探して部屋まで行くと,なぜかマイクやカラオケ採点機を発見します。それをきっかけに,心の中の大切な想い……絶対高貴で鳴り響く歌で,自分たちも感謝を伝えようと話し合う4人なのでした。
4人の様子を微笑ましく見つめていたフルサトのソロ曲,「HOME」が始まります。高城さんは,ここにいるすべてのマスターに曲を届けるように両手を広げ,ダンスをしながら歌います。フルサトをイメージさせるヘアスタイルや衣装で,ピンク色に染まった客席に「マスター,アリガト!」のセリフとキュートな笑顔が向けられると,あちこちから「かわいい!」の声と歓声が上がりました。
ここでステージに全キャストが登場し,曲の振り返りトークが始まります。フルサトのソロ曲は高城さんの希望でキーを4つ上げたというエピソードが披露され,これにはキャスト一同が驚きの声を上げます。また,“シャルルヴィル”のイントネーションをあらためてキャスト同士で確認しあう場面では,大きな笑いが起きていました。
再びソロ曲コーナーに戻り,タバティエールの「哀愁モナムール」が始まると,高橋広樹さんがワインボトルを持って登場しました。高橋さんはラテン風の曲のリズムに乗りながら,間奏ではマスターたちに向けてグラスを掲げます。ダンディな色気溢れるステージは,まさに大人の“安酒場”のムードに溢れ,マスターたちを魅了しました。
シャルルヴィルとブラウン・ベスのによる楽曲「シグナル」では,八代さんと立花さんがステージ両脇にある台にそれぞれ立ち,歌い始めます。胸に響く歌詞を美しいハーモニーで聴かせながら,2人は台を降り,歩み寄りました。曲ラストで彼らが向かい合って拳を突き合わせると,客席から大歓声と拍手が起こったのでした。
ユキムラのソロ曲「ウルトラミラクルアルティメット」では,中島さんが客席に「マスター,もっと声を聞かせてくれよ!」とマイクを向けます。拳を振り,片足で宙を蹴り上げ,パワー全開とばかりに飛び跳ねながらの熱唱には,聴いているこちらも元気をもらえるようなパワフルさに満ちていました。
シャルルヴィルのソロ曲「Merci Beaucoup!! 〜スウィートデイズ♥〜」では,立花さんが手でハートマークを作ったり,ところどころ歌詞に合わせた振り付けを見せてくれたりしました。マカロンとドーナツを手に踊るダンサーたちもかわいい! 「夢の中に届けてあげる!」と,キュートな魅力いっぱいの1曲がマスターたちに贈られました。
最後のライブリーディングには全員が揃いました。歌い終わって満足げな貴銃士たちですが,ゲベールが「もう練習しなくていいと思うとせいせいする」と強がりながら,寂しさに涙ぐんでしまいます。ブラウン・ベスが,自分たちの想いはマスターに伝わったか問いかけると,客席から大きな拍手が上がります。いよいよ次は最後の曲ですが,歌う前に彼らから感謝の言葉がマスターたちに贈られました。そして,八代さん,立花さんによる「Be Noble〜自由へのRebirth〜」が熱唱されます。楽曲のラストでは7人全員がラインナップし,会場のみんなで「Be Noble!」と声を合わせ,熱い本編が終了しました。
鳴り止まぬアンコールの声と拍手が続く中,スクリーンに「特報」の文字が映ると,2019年3月6日に発売予定のOVAの映像が流れました。このOVAはTVアニメ第6話のあとの貴銃士たちが,マスターのためにサプライズ誕生日パーティーを行おうとするストーリーで,貴銃士たちのドタバタ,ほっこりな日常を描いていることが明かされました。
アンコールでは,八代さんが昨年のAGF(アニメイトガールズフェスティバル)で販売された“絶対高貴”Tシャツを着用して登場しました。かねてから絶対高貴(状態)になることを目指していた八代さんでしたが,今日のライブでようやく絶対高貴になれたと報告。キャストたちからは「八代高貴くん!」などといじられながら,会場からはあたたかい拍手(と「高貴くん!」の声援)を受けていました。
またメッセージパートでは,「楽しかった?」に対する返事をどう返すかのプチ大喜利が繰り広げられます。それぞれの無茶振り(?)なお願いに「楽しかったオラ」「楽しかったパシャ」「楽しかったルル」など,マスターたちはさまざまなレスポンスをしていました。
ライブのラストは,キャスト全員による,TVアニメ「千銃士」主題歌「antique memory」が披露されました。この日集まった7人が歌うのは,この日だけの特別な1曲です。マスターたちはそれぞれの想いを受け止め,最後に再び全員で「Be Noble!」と声を合わせます。歌い終わったキャストたちがつないだ手を高く掲げる姿に大きな拍手が贈られ,昼公演の幕は閉じられました。
「千銃士」公式サイト
「千銃士」ダウンロードページ
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(C)LINE Corporation / Marvelous Inc.
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