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巧ディレクターと江城プロデューサーも来店した,ニンテンドー3DS「逆転裁判4」店頭サイン&握手会をレポート
本稿ではサイン&握手会の模様と,巧氏,江城氏に行われた合同インタビューの内容をお届けしよう。
あいにくの天気にも関わらずイベントには大勢のファンが集まり,サイン会では,巧氏がファンと気さくに会話を交わした。また撮影では巧氏と江城氏が,おなじみの決めポーズを披露。
サイン色紙,ポスター,Tシャツなどのグッズが当たる抽選会も行われて,参加者は大満足の様子だった。
「逆転裁判4」公式サイト
――本日はお疲れ様でした。ファンと触れ合われていかがでしたか。
巧 舟氏(以下,巧氏):
ニンテンドーDS版の「逆転裁判4」は,10年前にリリースされたゲームですが,そのときにはこうしたイベントがなかったので,発売日にお店の陰から様子を見ていたことを覚えています。今回のようなイベントが行えるようになって,感慨深いですね。10年間支えてくれた人達と話ができて,嬉しかったです。
――10年前の「逆転裁判4」開発時,とくに印象に残っていることはありますか。
巧氏:
「4」は「逆転裁判」三部作が終わった頃に開発が始まったんですが,アートディレクターの塗君(イラストレーターの塗 和也氏)と丸々一本,作れたのがよかったですね。当時は,これから何かが始まるかのような熱いものを感じていたんですけど,それが「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-」につながっているのかなとも思います。
江城元秀氏(以下,江城氏):
僕は10年前,「逆転裁判4」でアシスタントプロデューサーとしてシリーズに参加しました。初めて関わったのが「逆転裁判4」なので,そういう意味では,思い入れのあるタイトルです。
――ナンバリング6作,すべてがニンテンドー3DSで出揃いましたね。
巧氏:
実は僕は,「4」で一度,シリーズから離れているので,すでに「6」まで出ていると思うと,なんだか不思議な感じがします。僕がいない間に山﨑君(山﨑 剛氏)達がシリーズを受け継ぎ,ストーリーを紡いでくれてたんだって思うと,感慨がありますね。
江城氏:
ニンテンドー3DSでナンバリングタイトルがすべて揃ったので,過去作をまだプレイしていない人は,この機会に通しで遊んでもらえれば,ナルホドくんとオドロキくん,両方の物語を楽しめると思います。
――ファンの皆さんと話をされて,興味深い話題はありましたか。
巧氏:
「4」をきっかけにシリーズを遊び始めたという人が,意外に多かったですね。海外のファンが多いのも印象的でした。アジアの人ですが,「逆転裁判」シリーズをすべてプレイしていると話してくれたので,いつの間にか,こんなに広がったんだなということを強く思いました。いま風邪をひいているんですけど,ちょっと元気が出てきました。
――「4」はオドロキくんが主人公ですが,オドロキくんについての思い出があったら教えてください。
巧氏:
オドロキくんは,名前が決まるまでに結構時間がかかったんです。ナルホドくんは「ナルホド!」という「驚き」を表現していると思うので,じゃあオドロキくんにしてみたらどうだろうと提案したんですが,なかなか賛同が得られませんでした。主人公の名前に「ドロ」が付くのはどうなんだと(笑)。
あとは,新しい主人公ということで,今までにない熱い感じを出そうとしたのを覚えています。一人称を「俺」にしたりとか。
また,デザインにもこだわっています。ナルホドくんのギザギザなヘアスタイルのアイコンやシルエットを,塗君と一緒にいろいろと考えました。最終的には,尖っている前髪がポイントになっています。一度見たら印象に残るデザインを目指したので,苦労しました。
――本日のイベントでは女性も多かったのですが,それについてどう思われますか。
巧氏:
我々としては,とくに女性受けを狙おうという気持ちはなかったんです。性別問わず,多くの人に楽しんでもらいたいので。
ただ,10年前の時点でも比較的女性ユーザーが多いとは言われていまして,その理由は僕にも分からないんです(笑)。おそらくキャラクターが魅力的だからだと思います。とくに検事は女性の人気も高いですしね。
――本日はどうもありがとうございました。
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