プレイレポート
本日Ver.1.1.0アップデートが行われた「王だぁランド!」を紹介。追加シナリオでは,各種族の物語を楽しみながら理想の勇者を作れる
本作は,2009年6月にWiiウェアとして発売された王様体験シミュレーションゲーム「王だぁ!」と,2010年6月にWiiウェアとして発売された「ボクも世界を救いたい」の2タイトルを改良して収録し,さらに新たなモードを加えたタイトルだ。
剣と魔法のRPG世界で王様となり,国を運営していく「王様であそぶ」モード,勇者となり魔王の討伐を目指す「勇者であそぶ」モード,勇者を目指す若者を一人前に育てていく「勇者をつくる」モードという3つの遊びが楽しめる。
Switch版のVer1.1.0アップデートでは,目玉のコンテンツとして「勇者をつくる」モードに無料シナリオ1本と,追加の有料DLCシナリオ2本が加わった。今回はその「勇者をつくる」モードを中心に本作を紹介していこう。
自分好みに勇者を育てられる「勇者をつくる」モード
さて前述のとおり,「勇者をつくる」モードでは,2年間で1人の若者を一人前の勇者に育てることが目的だ。まずは,プレイするシナリオを選び,自身の分身となるキャラクターを作ってゲームを始める。
シナリオは,ワールドマップを自由に探索できるフリーシナリオの「自由な旅」と,今回のアップデートで追加される各種族のストーリーが楽しめるシナリオ,人間編「彼の影を慕いて」,エルフ編「復讐の灯火」,魔族編「愛と血と」から選択が可能だ。なお,エルフ編シナリオと魔族編シナリオは有料DLCなので,別途購入の必要がある。
本作は,1週間を1ターンとしたコマンド式のアドベンチャーゲーム形式で進めていく。フィールドやダンジョンの探索,街の施設探索などを行い,経験値やお金を稼ぎ,主人公を強くするのだ。
主人公は,レベルアップごとにポイントがもらえ,これを自由に割り振ることで成長していく。使用する武器,防具,スキルもお金さえあれば道具屋で購入可能で,プレイヤーの育成方針がダイレクトに反映されるシステムになっているので,さまざまな勇者を作れる。
また,街で仲間になるキャラクターと交流したり,ランダムで発生するイベントでは,スキルが取得できたり,道具屋に売っていない武器が手に入ることもあるので,思いがけず強いキャラクターに育つこともある。
本作のゲームクリア条件になっている「勇者になる」ということについては,実はさほど難しくなく,盗みをするなど著しくモラルに欠けた行為を繰り返さない限り,そこそこ強い勇者ならクリア条件を満たしつつ,簡単に作れるようになっている。
強い勇者を作るというやり込み要素の観点から言えば,むしろキモとなっているのは,そこそこ強い勇者を作った2周目以降から,いかに無駄のない育成ルートを組み立て,仲間イベントやランダムイベントなどで,強さの底上げを図れるかという部分にある。
プレイ手順をブラッシュアップしていき,強いキャラが作れたときの喜びはひとしおだし,失敗しても「次こそは……!」と繰り返しプレイしたくなる中毒性があるのが,「勇者をつくる」の魅力と言えるだろう。強い勇者を作るだけでなく,仲間との交流イベントを楽しんだり,各種族のシナリオでストーリーを楽しんだりと色々な楽しみかたができるのも魅力だ。
次は王になるか,勇者になるか。勇者を作るだけは終わらない
「勇者つくる」モードを一通りプレイし終えたとしても「王だぁランド!」の世界にはほかの2モード,「王様であそぶ」と「勇者であそぶ」が用意されているので,まだまだ楽しめる。
さらに,この2モードでは,「勇者をつくる」モードで作ったキャラクターを登場させられるので,引き続き同じキャラクターを使用し,「王様であそぶ」で一国一城の主として国を運営していくこともできるし,「勇者であそぶ」で,打倒魔王を目指すこともできる。この2モードも「勇者をつくる」と同等,あるいはそれ以上のボリュームが用意されており,プレイヤーのやり込みにしっかりと答えてくれるのが嬉しい。
総じて価格以上の圧倒的なボリュームが用意されているタイトルあり,3月1日から3月15日まで,本体価格や追加シナリオを値下げするセールも開催されている。購入を検討している人はセールを活用するといいだろう。
「王だぁランド!」公式サイト
- 関連タイトル:
王だぁランド!
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