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PS4版「ボーダーブレイク」初の大規模大会が開催。この夏実施予定の大型バージョンアップ情報も明らかになった,「エースボーダー頂上決戦」レポート
「ボーダーブレイク」公式サイト
「エースボーダー頂上決戦」は,アーケード版の「ボーダーブレイク」以来,定期的に行なわれてきたトッププレイヤーによる大規模チーム戦だ。PlayStation 4版では初めての開催となる今回は,2018年11月〜2019年2月に行われていたランクマッチ シーズン2で好成績を収めた上位48名のプレイヤーが,くじ引きで決まった4チームに分かれて激突した(関連記事)。
「エースボーダー頂上決戦」はまず,レッドチームとブルーチーム,イエローチームとグリーンチームが決勝進出をかけて対決した。
第2バトルは第1バトルとは対照的に,ブルーチームが序盤の攻防で優位に立ち,先んじてCプラントの占拠に成功する。以降は,ゲージ差を詰められることはあっても優位な状況を保ちつつ試合を進め,残り150カウントを切る頃には大きな差を確保して,危なげなく勝利を収めた。
続いてグリーンチーム対イエローチームの最初のバトルが行われたが,残りカウント480〜380あたりで戦力ゲージの優劣が激しく入れ替わる展開に突入した。残り370カウントあたりでは,プラントの占拠数に勝るイエローチームがリードしたが,その100カウント後には互角になり,さらに残り170カウントあたりでグリーンチームが再逆転するというシーソーゲームが続いた。
決着がついたのは残り40カウントで,劣勢のイエローチームのよじろー選手がコア凸を敢行した。一度は撃破されたものの,随伴していたリーダーのTRIPくん選手に復活させてもらったよじろー選手が,グリーンチームの守備網を突破してコア凸に成功する。これが決め手となり,最初のバトルはイエローチームの勝利で終わる。
勢いに乗るイエローチームは,2バトル目の開始早々,コア凸に成功する。この攻撃でゲージ差を作ったイエローチームは,プラント占拠こそグリーンチームに後れを取ったものの,戦闘では譲らず,序盤に作ったゲージ差を広げていく。残り150カウントを切るあたりで,グリーンチームが全員一丸となった総攻撃を見せてイエローチームのコアに迫るも,一歩及ばず,水際でコア凸を阻止したイエローチームに軍配が上がった。
ブルーチーム対イエローチームという組み合わせになった決勝戦。第1バトルの序盤には,準決勝のどの序盤戦よりも拮抗した展開を見せる。だが,残り380カウントに差しかかったあたりでブルーチームがわずかなゲージ差を作ると,準決勝で見せた,冷静にキル数を稼いでいく立ち回りでその優勢を維持した。
しかし,見事なコア凸で勝ち上がってきたイエローチームも,残り100カウントを切ったあたりから持ち味を発揮し,ブルーチームのコア前に殺到。コア凸と戦闘のキルでゲージ差をほぼ互角にまで戻した。しかし,この総攻撃でもブルーチームを崩すには至らず,最後は自陣でキル数を稼いだブルーチームが逆転して,エースボーダーの座へ王手をかけた。
2バトル目はブルーチームが戦力ゲージ,プラント占拠の両方で優位に立つも,残り380カウントにはイエローチームが戦力ゲージをほぼ五分に戻し,その後は中央プラントで一進一退の攻防が続いた。しかし残り300カウントを切ると,これまで,正面きっての戦闘でほぼ競り勝ってきたブルーチームが優勢に。イエローチームは1バトル目と同様,コア凸に望みをかけたが,ブルーチームは落ち着いて迎撃した。かくして,見事な本拠地防衛を見せたブルーチームが,PS4版で初となるエースボーダーの栄冠に輝いた。
試合後,ブルーチームのこくと選手への合同インタビューが行われたので,以下に掲載しよう。
優勝チームリーダー,こくと選手ミニインタビュー
――優勝おめでとうございます。ズバリ,本日の勝因は。
こくと選手:
練習量かと思います。大会のメンバーが決まってから週3回は対抗戦みたいな感じで練習していました。4試合を1セットにして,その練習を12セットぐらいやっていたので,練習量で差がついたのかなと思います。
――初出場の選手が多かったようですが,リーダーであるこくとさんや経験者がフォローするといったことは心がけていましたか。
こくと選手:
大会初心者の人はどれぐらいでしたっけ。半分ぐらいかな。でも基本的にはうまい人が集まっていますし,ぼくらのチームでは,それぞれの一番得意な役割(兵装)が分かれていたので,その人が一番やりやすい形でプレイできれば大丈夫という感じでした。「緊張しないで自分の得意なことをやって」というオーダーは出しましたけど,チーム割りは,だいぶ運がよかったですね。そこは恵まれていた部分です。
――決勝はイエローチームのコア凸を見事に防いでいましたが,あれは事前の練習から想定していた展開ですか。
こくと選手:
いや,逆です。本当はあれをぼく達がやる予定だったんです。練習では基本的に,強襲の人が前を走って押せ押せ。敵の第4プラントを取るぐらいの勢いでやっていたんです。でも今日はぼく自信も含めて全員緊張していたのか,ひよったというか押されてしまって,自分達がやりたいことを相手にやられてしまいました。ああいう形の練習はしてなかったので予想外でしたね。
――その割には堅かったというか,守りが一番の強みであるかのようにも見えました。
こくと選手:
メンバーの防衛意識がなんだかんだで高かったのがよかったですね。ぼくもかなり情けない死に方をしていたんですけど,みんなにカバーしてもらえました。チームの噛み合わせがよくて,かつ個々の力が高かったと思います。
――大会前に警戒していたプレイヤーはいましたか。
こくと選手:
レッドチームはまさき選手の支援が仕上がっていたので嫌だったのと,アフリカ語講師選手ですね。アフリカ語講師選手は室長(どこぞの室長選手)がメタ(対応)っててくれたのでぼくは気にしていなかったんですけど,まさき選手とNORU選手の立ち位置がすごく嫌らしかったですね。
イエローチームは,ゲバルトを持っているアサルト(強襲)全員ですね。遠くから4ポイントシュートを決める練習をやっていて,ゲージ差ができても突っこむという動きを徹底してやられました。アサルトの人は,みんな強かったです。
――今日の大会ではマップ決めのじゃんけんで勝ったほうが必ずα陣営を選び,負けた側のリーダーはけっこう嫌そうなリアクションをしていました。α陣営を先に選べるとことに,割と大きなアドバンテージがあったのでしょうか。
こくと選手:
マップ全体が斜めになっているので,中央のCプラントのリスポーン位置がα陣営のほうが近くて有利で,プラント横の開けた道をα陣営だけが通れるみたいなことが起こるんです。Cプラントの攻防でβ陣営の支援兵装のプレイヤーは撃たれながら味方を再起動しないといけないけど,αなら隠れながらできたりとか……。
――あまり左右対称ではないマップなんですね。
こくと選手:
格差はかなりあるかなと(笑)。だからα陣営を先に取れたほうが勝てるんじゃないかと,事前に言われてました。
――ただこくとさんは2回ともじゃんけんに負けてβ陣営でスタートでした。準決,決勝とも,そこで勝てたのは大きかったですか。
こくと選手:
そうですね。この大会で初めて気づいたんですけど,今回のようなキルデス戦だと,アーケード版だったら守ったほうが強かったんです。相手を受け止める形で戦闘に入って,迎撃したほうが戦力ゲージを取れるっていう展開が多かったんですけど,PS4版だと短い時間,30秒とか60秒だったら,攻めたほうがゲージを取れるんです。息切れすると逆転されるんですけど,攻め続けられるなら攻めたほうが強い。だから前に行こうっていう動きはしていました。これで,答えになっていますか?
――大丈夫です。予想以上に深いというか,アーケード版とPS4版にはそういう違いがあるんですね。
こくと選手:
ぼくも予想外でした。最初はぼくたちもグリーンチームやレッドチームみたいに前に行かせる人は少なめで守りを固めるっていう,ガン待ちで戦う方針だったんですけど,練習していく中で攻めたほうが強いよねということに気づけたのはよかったですね。結局攻められて,きつかった面もあったんですけど(笑)。
――どうもありがとうございました。
GWからこの夏にかけてのバージョンアップ情報,そして年内のロードマップが明らかに
試合終了後には,「ボーダーブレイク」シリーズプロデューサーの青木盛治氏,同シリーズディレクターの百渓曜氏から近日中のアップデート情報や,2019年7月に実施される大型バージョンアップ,さらにその先のイベント予定などがアナウンスされた。以下,会場で公開された情報を順に紹介するので,「ボーダーブレイク」のプレイヤーはチェックしてほしい。
ゴールデンウィーク中のアップデート
・新武器武器4系統の追加(5月6日)
・新ボーダーの追加(4月29日)
2019年7月実施予定のバージョンアップ情報
・フレームロット排出アイテムを整理
・製造システム(仮称)の実装
・通信エラーのペナルティ変更
・プレミアムサービスの調整
・ランクマッチでのランクリセットの圧縮率を変更
関連グッズ,イベント情報
・専用コントローラの追加注文決定
・「ボーダーブレイク」プラモデルの受注時期が決定
・公式ボダオフFINALの開催
・公式ボダオフ2019開催
エースボーダー頂上決戦 特設サイト
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