紹介記事
本日発売「マリオテニス エース」はどこでもみんなで賑やかに対戦できる。基本的な遊び方や新要素,ゲームの魅力を紹介
錦織 圭選手や大坂なおみ選手といった日本人プレイヤーの活躍もあり,年々その人気や注目度が高くなっている「テニス」。本作は,そんなテニスにマリオならではの要素や楽しさを盛り込んだ「マリオテニス」シリーズの最新作だ。本稿ではその基本的な遊び方や新要素,ゲームの魅力を紹介しよう。
「マリオテニス エース」公式サイト
1台でも複数台でも賑やかに対戦が楽しめる
新要素「エナジー」で本作ならではの駆け引きも
本作のメインとなるのは,マリオやピーチ,クッパ,ヨッシーといった,おなじみのマリオキャラクター達を使った対戦だ。試合形式やCPUの強さ,プレイ時間,テニスコートなどを自分好みに設定してプレイできる「フリーマッチ」は,Switchというハードの特性を生かしたさまざまなプレイスタイルで,最大4人の対戦が楽しめる。
人数分のJoy-Conがあれば1台でも2人対2人のダブルスが楽しめるほか,本体とソフトが2つ以上あればローカル通信での対戦が,インターネットにつなげば遠くのライバルやフレンドとオンラインでの対戦が可能だ。
今回,Joy-Conをおすそわけして,テーブルモードで対戦を試してみたが,画面が見にくいといったことはとくに感じなかった。ボールも,これまでのシリーズ作品と同じく弾道によって違う色で光るので,見失ったり打ちそこなったりすることも少なかった印象だ。
4人対戦の場合,画面に向かうプレイヤーがギュウギュウになるということはありそうだが,普段ゲームをしないスポーツ好きの友達に勧めるときなども,問題なくみんなで楽しめそうだ。
なお,オンラインでは,世界中のプレイヤーと順位を争う「オンライントーナメント」が毎月開催されるとのことなので,こちらも楽しみなところ。
ここからは試合全般について紹介していこう。
選択できる「キャラタイプ」は,大きく分けて6つ。強力なショットで相手を押し込む「パワー」,足が速くてあらゆるショットをカバーできる「スピード」,コートの隅などに的確にショットを打ちこむ「テクニック」,よく曲がる変化球で相手を惑わす「トリッキー」,非常に広い守備範囲を誇る「ディフェンス」,大きな欠点がなく安定した操作ができる「オールラウンド」があり,同じキャラタイプでも,キャラクターによって動きや得意なことなどが少しずつ違う。好きなキャラクターを使いこむもよし,いろんなキャラクターを使ってみるもよし。それぞれの特徴を掴んで対戦に挑もう。
発売時は16キャラクターが収録されているが,ノコノコやゲッソーなど5キャラクターが発売後のアップデートにて追加されることが明かされている(関連記事)。それぞれどんな特徴を持つのか楽しみにしつつ,追加される日を待とう。
キャラクターだけではなく,コートもさまざまな特徴を持っている。ハード,クレイ,グラスにそれぞれ変更できる「マリンスタジアム」や,球足が遅くバウンドが悪い砂漠のコート「ソル王国の遺跡」など,コートの表面が違うもののほか,ギミックがあるコートも登場。パックンフラワーがボールを食べ,予想外の方向に吐き出す「パックンフラワーの森」,浮遊する不思議な鏡がボールを吸い込んでしまう「ミラージュの館」などがあり,これらのギミックによって“勝負とボールの行方”が左右されるのだ。
勝負のカギを握る本作の新たな要素が「エナジー」だ。これは,試合中に溜めてそれを消費することで特別なショットや動きなどが使えるというもの。エナジーは,ラリーを続けたり,ボタン長押しで使える「チャージショット」を打ったりすることで溜まっていく。
また,「テクニカルショット」を成功させると,大量のエナジーを溜めることが可能だ。特殊な動きで遠くのボールに飛びついて打ち返すという,使いこなせると便利なショットだが,一方で使用するタイミングが難しく,遅いと空振りしたり逆に大きくエナジーが減ったりしてしまう。ハイリスク・ハイリターンなものなので,使いどころに注意しよう。
エナジーを消費して使える技が「ねらいうち」だ。エナジーの表示が黄色(ゲージの1/3以上)になるまで溜め,リターンのボールが星形に表示されるスマッシュポイントになったとき,またはサーブ時に[R]を押すことで使用できる。相手コートの打ち込みたい場所に,その名のとおり狙い打ちできる強力なショットだ。
ねらいうちは,相手のラケットにダメージを与えることができ,3回ダメージを与えるとラケットが壊れて「K.O.勝ち」となる。もちろん相手もねらいうちを使ってくるので,その際はジャストのタイミングでボールを打ち返そう。この「ブロック」を成功させれば,ラケットはダメージを受けずに済む。
エナジー消費技に「加速」もある。これは,発動すると時間がスローモーションのようになり,自身(ダブルスの場合はパートナーも)が本来のスピードより速く動けるというもの。エナジーの溜まっている量によって使える時間が変わり,一定量があれば逆サイドのボールにも追いつける。
先ほどのブロックも,「加速」の使用中だとタイミングが掴みやすいので,ゲームに慣れないうちはゲージの量に注意しつつこちらを活用しよう。
エナジーを大きく消費して使用できる“必殺ショット”が「スペシャルショット」だ。それぞれ迫力ある発動シーンで盛りあげるスペシャルショットは,まともに受けると一撃でラケットが破壊されるという強力なもの。圧倒的な強さと速さを持つため,ブロックするのも非常に困難だ。
「あと1ポイントで勝敗が決定する!」というときに放たれたスペシャルショットはブロックを狙いにいくべきだが,試合の途中でスペシャルショットがきたときは,1発K.O.にならないよう注意しよう。
相手からの際どいショットに対処できるように加速用のエナジーをキープし,ここぞというときにねらいうちを打つ。エナジーは,そういった新たな駆け引きを生む新要素だ。この駆け引きを楽しみつつ技術を磨き,試合に勝利しよう。
なお,ギミック付きのコート,ラケット破壊などは,それぞれ試合前のルールの設定時に有無の変更が可能だ。プレイスタイルを「シンプル」にすれば,エナジーを使った技を抜きにした,実際のテニスと同様に技術と読み合いでの勝負が楽しめる。
ボールの速度が抑えられた「シンプル(ビギナー)」を選択すれば,ゲームに不慣れな人でも楽しめるので,自分のレベルに合った設定で試合をして,ゲームに慣れていくことが可能だ。
物語を楽しみながら自身の技術も磨ける
「ストーリーモード」
本作は,1人用の「ストーリーモード」も充実している。まずは簡単にストーリーを紹介しよう。
とある島で行われていたテニス大会に参加していたマリオ。そこにやってきたワリオとワルイージが持ち込んだ怪しげなラケットの力により会場は大騒動となり,ワリオとワルイージ,そしてルイージが,その力に飲み込まれるように姿を消してしまう。キノピオから,人を操る力を持つというそのラケットの話を聞いたマリオは,ラケットの謎を解いてルイージ達を救うため,キノピオと一緒に島を探索することに。
マリオはマップを移動しながら試合やチャレンジに挑むのだが,通常ルールの試合のほか,「指定回数リレーを続ける」「いろんなところから現れる敵を狙い打ちする」といったもの,そして謎解き要素のあるものなど,その内容はさまざまで,なかなか歯応えがある。
基本のプレイ方法を教えてくれる初心者向けのものに始まり,少しずつ応用技術が必要となるチャレンジが出てくるという流れなので,物語を楽しみながら自身の技術を磨くことが可能だ。
また,「ストーリーモード」のマリオにはレベルがあり,挑戦するごとに経験値が手に入り,レベルアップとともにショットの速さや強さといったステータスが上がる。なかなかクリアできないチャレンジがあれば,クリア済みのところに挑んでレベルと自身の技術を上げてから再度挑戦してみよう。
試合自体の楽しさはもちろんだが,ショットを打つときや打ち返すとき,ポイントを取って喜ぶときや取られて悔しがるときなどの仕草が可愛くコミカルで,マリオキャラクターならではの魅力が溢れているところがポイントだ。
また,試合前の観客の盛り上がりや選手登場時のアピール,リプレイの入り方などが,実際のテニス中継のような雰囲気がある。「トーナメント」では,試合中にキノピオの実況コメントが入るほか,試合後には,解説役のキノピオがハイライトとともに試合を振り返るシーンがあり,こちらも楽しいので注目してほしいポイントだ。
今回紹介したモードのほかにも,Joy-Conを自由に振って,直感的にショットを打ち分けて楽しむ「スイングモード」のような,みんなで気軽にワイワイ楽しむモードが用意されている。マリオキャラクターで楽しく賑やかに,プレイヤーのレベルや好みに合わせた設定でテニスが楽しめる本作は,マリオシリーズファンはもちろん,普段あまりゲームをしないというテニス好きにもお勧めしたいタイトルだ。
「マリオテニス エース」公式サイト
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