「The Elder Scrolls VI」はXboxプラットフォーム専用に？ Microsoftのフィル・スペンサー氏が海外メディアのインタビューで示唆

　Microsoftでゲーミング担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めているフィル・スペンサー（Phil Spencer）氏が，海外ファッション誌GQ英国オンライン版（リンク）のインタビューに答え，Bethesda Softworksが開発中の新作オープンワールド型RPG「The Elder Scrolls VI」は，Xboxプラットフォーム専用ゲームとしてリリースすることを念頭に置いていると示唆した。


　2020年9月に，Microsoftが75億ドル（当時約7800億円）もの額で買収したことが話題となったBethesda Softworksは，傘下にid SoftwareやArkane Studio，Tango Gameworksといったデベロッパを持つ，今年で設立35年を迎える古豪だ。「DEATHLOOP」（PC / PS5）や「Ghostwire: Tokyo」（PC / PS5）など，すでにコンシューマ機向けのエクスクルーシブ契約が結ばれているタイトルについては変更はなく，2022年後半から登場するタイトルでは，2022年11月11日にリリースが予定されている「Starfield」（PC / Xbox Series X）が，コンシューマ機ではXboxエクスクルーシブになることが明言されている（関連記事）。

　今回のインタビューでスペンサー氏は，「The Elder Scrolls VIのエクスクルーシブについても，Starfieldと同じように考えている」と述べている。また，「今のゲーム市場においてはすべてのゲームプラットフォームに成功の余地はあり，ほかのプラットフォームに制限を与える意図はまったくない」としつつ，「しかし，Xboxプラットフォームについては，完璧なパッケージになることを私は望んでいます。それは，The Elders Scrolls VIでは常に思っていることですし，ほかのフランチャイズでも同様です」と答えている。


　Microsoft側が「The Elder Scrolls VI」のエクスクルーシブに言及したのは今回が初めてではなく，2020年11月にはXbox部門のCFOであるティム・スチュアート（Tim Stewart）氏が，「Xboxエクスクルーシブか，最初に出るべき新作」と表現していたことがある。もっとも，これについてはThe Elder Scrollsシリーズのファン層の中核をなしているであろうPCプラットフォームについては考慮されており，同社のサブスクリプションサービスであるGame Passがサポートしているプラットフォームはすべて対応すると考えて間違いないだろう。

　Bethesda Softworksは現在，2022年11月11日のリリースに向けて「Starfield」の開発に全力投球しているはずで，「The Elder Scrolls VI」についてはさらにその先になってしまうかもしれない。また，エクスクルーシブタイトルについては，今年の年末商戦ではXboxプラットフォームが「Forza Horizon 5」（PC / Xbox Series X / Xbox One）や「Halo Infinite」（PC / Xbox Series X / Xbox One）で先行している印象だが，今後のコンシューマ機市場の動向には，引き続き注目しておきたいところではある。