紹介記事
知っておきたい「ヒプマイ」の話。エンタメ界で怒涛の快進撃を続ける“音楽原作キャラクターラッププロジェクト”とは
4Gamer読者のなかでも,「ヒプマイ」って最近よく聞くけどそもそもどういうものなの? と気になっていた人もいるだろう。そして,たびたび取り上げているわりには,ちゃんとプロジェクトについて紹介してないのでは? と気付いてしまった読者ももしかしたらいるかもしれない……。
というわけで今回,ゲームアプリ配信記念の意味も込めて,あらためて「ヒプマイ」のプロジェクトについて紹介しよう。
「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」公式サイト
ヒプノシスマイク-D.R.B-公式(ヒプマイ)(Twitterアカウント)
Channelヒプノシスマイク(YouTubeチャンネル)
ゲームアプリから始める「ヒプマイ」初心者もこの記事を参考にしてほしいが,ゲームアプリはオリジナルストーリーなので,混同しないように注意しよう。この記事でプロジェクトに興味が出たら,次はゲーム紹介記事のチェックもお忘れなく。
ヨコハマ・ディビジョンの個別ストーリー序盤を4Gamerで独占公開。「ヒプマイARB」先行プレイレポート
2020年3月下旬に配信が予定されている,ゲームアプリ「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-」。4Gamerでは,ゲーム内で展開されるヨコハマ・ディビジョンの個別ストーリー序盤を独占公開。先行プレイレポートとあわせてお届けする。
ゲームアプリ「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-」公式サイト
「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-」ダウンロードページ
「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-」ダウンロードページ
今からでも遅くない!
「ヒプマイ」とは“何か”を解説
「ヒプマイ」の魅力その1
“本気のラップ”で勝負を始めたプロジェクト
「ヒプノシスマイク」とは,キングレコードのEVIL LINE RECORDSというレーベルが手掛ける“音楽原作キャラクターラッププロジェクト”だ。2017年9月にスタートし,同年10月には第1弾のミュージックビデオ「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」が公開されている。
このMVでは,アニメやゲームなどで活躍する男性声優12名が本格的なラップを披露し,大きな反響を呼んだ。加えて,MV公開から2020年2月現在までに2000万再生という驚異的な数字を記録している。
なお,のちに登場したオオサカ・ディビジョンとナゴヤ・ディビジョンを含めた最新版MVも公開中だ。こちらも1300万再生を超えている。
現在,これらの動画をアップしているYouTube公式チャンネルの登録者数は75万人超。さらに公式Twitterのフォロワー数も68万人超となれば,その人気ぶりを理解してもらえるだろう。
「ヒプマイ」の楽曲は,なぜこうも人々を魅了するのだろうか? まずは,楽曲制作に携わるアーティストや作家の存在があると筆者は思う。「ヒプマイ」には,Zeebraやラッパ我リヤをはじめ,KEN THE 390,サイプレス上野とロベルト吉野,Creepy Nuts,nobodyknows+など,ヒップホップ界の錚々たるメンバーが参加している。そんな彼らが“本気で作った楽曲”だからこそ,「ヒプマイ」は“キャラソンの枠を超えている”と感じるのかもしれない。
加えて,声優たちが“本格的なラップ”を披露した衝撃だけでなく,“アニメでもゲームでもなく,キャラクター設定とクオリティの高い音楽のみで勝負を始めた”という要素も影響しているのではないだろうか。この点には当時,感嘆していた人も多かったと筆者は記憶している。
このほか,個性豊かなキャラクターたちが綴るドラマトラックを収録したCDや,コミカライズ,2.5次元舞台など,「ヒプマイ」の世界観とキャラクターを踏襲しながら,さまざまな展開を行っている。
なお昨日(3月25日),シンジュク・ディビジョン“麻天狼”の新曲CD「麻天狼-Before The 2nd D.R.B-」と,Blu-ray&DVD「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-4th LIVE@オオサカ《Welcome to our Hood》」が発売されたので,あわせてチェックしてほしい。
そして今年,「ヒプマイ」は満を持してのゲームアプリ化,さらにアニメ化も控えている。まさにその勢いはとどまるところを知らない。
「ヒプマイ」の魅力その2
領土(テリトリー)バトルに威信をかける男性たちの物語
「ヒプマイ」で綴られるのは,領土(テリトリー)バトルに威信をかける男性たちの物語だ。ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 前文
H歴 武力による戦争は根絶された…
争いは武力ではなく
人の精神に干渉する特殊なマイクにとって代わった。
その名も【ヒプノシスマイク】
このマイクを通したリリックは
人の交感神経・副交感神経等に作用し、
様々な状態にすることが可能になる。
人々はラップを使い、優劣を決する。
男性は中王区外の
イケブクロ・ディビジョン、ヨコハマ・ディビジョン、
シブヤ・ディビジョン、シンジュク・ディビジョン
等の区画で生活をすることになる。
各ディビジョン代表のMCグループがバトルをし、
勝った地区は決められた分の他の領土を獲得することができる。
兵器ではなく言葉が力を持つことになった世界で今、
男たちの威信をかけた領土テリトリーバトルが始まる。
独特の世界観でくり広げられる熱いバトルだけでなく,各ディビジョンメンバーの関係性にも注目したい。
「ヒプマイ」の魅力その3
個性的な各ディビジョンの代表チーム
ここからは,ヒプマイの世界で活躍するディビジョンを紹介しよう。各ディビジョンのチームは代表3人(うち1人がリーダー)で構成されている。なお,各ディビジョンの楽曲もあわせて紹介するが,筆者の個人的な印象も参考までに入れておこう。
イケブクロ・ディビジョン「Buster Bros!!!」
山田二郎(やまだ じろう)/CV:石谷春貴 |
山田三郎(やまだ さぶろう)/CV:天﨑滉平 |
◆筆者オススメのディビジョン曲の一部を紹介
「IKEBUKURO WEST GAME PARK」
作詞:好良瓶太郎 作曲・編曲:月蝕會議
歌:Buster Bros!!!(CV:木村 昴,石谷春貴,天﨑滉平)
3兄弟が公園でサイファー(複数人が輪になって即興ラップ)をしているようなオープニングから,思わず体が動いてしまうリズムへの展開と掛け合いのラップが痛快な一曲。もう1つのディビジョン曲「おはようイケブクロ」は一転してラジオトーク風の展開が楽しい楽曲だ。
なお両曲の作詞にある「好良瓶太郎」は,一郎の声を務める声優の木村 昴さんの別名義である。筆者は個人的に,元気が出るイケブクロ曲はライブで聴くとより一層映えると感じる。
ヨコハマ・ディビジョン「MAD TRIGGER CREW」
入間銃兎(いるま じゅうと)/ CV: 駒田 航 |
毒島メイソン理鶯(ぶすじま めいそん りおう)/CV: 神尾晋一郎 |
◆筆者オススメのディビジョン曲の一部を紹介
「Yokohama Walker」
作詞:peko 作曲・編曲:ist
歌:MAD TRIGGER CREW(CV:浅沼晋太郎,駒田 航,神尾晋一郎)
近づいたら最もヤバそうな雰囲気の3人だが,MTCのディビジョン曲から,“ハマの風を感じながら,くわえタバコで高速ドライブ”なんてシチュエーションをイメージするのは筆者だけだろうか。アウトローらしい迫力を感じたい人は,もう1つのディビジョン曲「シノギ(Dead Pools)」がおすすめ。ハマにハマれ!
シブヤ・ディビジョン「Fling Posse」
夢野幻太郎(ゆめの げんたろう)/ CV: 斉藤壮馬 |
有栖川帝統(ありすがわ だいす)/ CV: 野津山幸宏 |
◆筆者オススメのディビジョン曲の一部を紹介
「Shibuya Marble Texture -PCCS-」
作詞:弥之助(from AFRO PARKER),作曲:Avec Avec,弥之助(from AFRO PARKER),編曲:Avec Avec
歌:Fling Posse(CV:白井悠介,斉藤壮馬,野津山幸宏)
声もラップのスタイルもかなり異なる個性を持つ3人だが,いい具合に力が抜けつつ,計算しつくされた完成度も感じさせる。個人的にはもう1つのディビジョン曲「Stella」もおすすめしたい。言葉とメロディが煌めく星のように美しい一曲だ。
シンジュク・ディビジョン「麻天狼」
伊弉冉一二三(いざなみ ひふみ)/ CV:木島隆一 |
観音坂独歩(かんのんざか どっぽ)/ CV:伊東健人 |
◆筆者オススメのディビジョン曲の一部を紹介
「Shinjuku Style〜笑わすな〜」
作詞:Mr.Q・山☮マン(ラッパ我リヤ),作曲:安藤健作(noTOKYO)・hatch(Mellow Monk Connection)
編曲:ラッパ我リヤ
歌:麻天狼(CV:速水 奨,木島隆一,伊東健人)
年齢的に最も大人なディビジョンだが,内に秘めた狂気や攻撃性がヒリヒリと伝わってくるような一曲。殺意うんぬんを超えて「全員消滅!」はかなり,いや“ダイブやべー”のではないだろうか。ちなみにもう1つのディビジョン曲「パピヨン」は一転して,みんなで釣りに行くほのぼのソングという振り幅である。
なお,この4つのディビジョンのリーダー(一郎,左馬刻,乱数,寂雷)はかつて「The Dirty Dawg」という伝説のチームを結成しており,それぞれの関係性ものちに明らかになっていく。
また,2019年9月にはオオサカ・ディビジョン「どついたれ本舗」と,ナゴヤ・ディビジョン「Bad Ass Temple」が新たに登場している。
※この2ディビジョンはゲームアプリ「ヒプマイARB」には現在のところ登場していない
オオサカ・ディビジョン「どついたれ本舗」
躑躅森蘆笙(つつじもり ろしょう)/CV:河西健吾 |
天谷奴零(あまやど れい)/CV:黒田崇矢 |
◆筆者オススメのディビジョン曲の一部を紹介
「あゝオオサカdreamin' night」
作詞:R-指定
作曲・編曲:DJ松永
歌:どついたれ本舗(CV:岩崎諒太,河西健吾,黒田崇矢)
関西弁(零以外)で繰り返されるライム,東京とはまた違うギラつくネオンのキッチュなビジョンで,強いインパクトを残す本曲の中毒度は高い。“おもろい”と“かっこいい”のハイブリッドである。
ナゴヤ・ディビジョン「Bad Ass Temple」
四十物十四(あいもの じゅうし)/CV:榊原優希 |
天国 獄(あまぐに ひとや)/CV:竹内栄治 |
◆筆者オススメのディビジョン曲の一部を紹介
「Bad Ass Temple Funky Sounds」
作詞:Crystal Boy・ヤス一番?・ホクロマン半ライス!!!・ノリダファンキーシビレサス
作曲・編曲:DJ MITSU
歌:Bad Ass Temple(CV.葉山翔太,榊原優希,竹内栄治)
オオサカとは別方向で耳に残る“味の濃い”痛快な一曲。攻撃に全振りしたかのような曲調が聴く者の耳に刺さる。後半部で各メンバーが口上を述べるパートは,ライブで盛り上がること必至だろう。
これらのディビジョンのほか,中王区を統治する女性陣も登場する。彼女たちもそれぞれ個性が強く,非常に魅力的なキャラクターだ。
勘解由小路無花果(かでのこうじ いちじく)/CV:たかはし智秋 |
碧棺合歓(あおひつぎ ねむ)/CV:山本希望 |
以上が,「ヒプマイ」とは“何か”という概要だ。このほかにもそれぞれが感じる魅力は多岐にわたるだろう。原作のCDではドラマトラックなどで新たな謎が続々と明かされ,ストーリーはますます盛り上がりを見せているので,引き続き目が離せない。
くり返すが,本稿で紹介したのは原作となるプロジェクト「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」についてだ。
3月26日にリリースされたゲームアプリ「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-」では 原作の世界観を踏襲してはいるものの,オリジナルの物語が展開されていることを,最後にもう一度言っておきたい。
ここまで読んでくれた人に,「ヒプマイ」楽曲の魅力が少しでも伝わっていたら幸いだ。さらにゲームアプリではその人気楽曲たちをリズムゲームで楽しめる。CDから聞いてみるもよし,ゲームアプリから始めるもよし,この機会にぜひ「ヒプマイ」の世界を体験してみてほしい。
ヨコハマ・ディビジョンの個別ストーリー序盤を4Gamerで独占公開。「ヒプマイARB」先行プレイレポート
2020年3月下旬に配信が予定されている,ゲームアプリ「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-」。4Gamerでは,ゲーム内で展開されるヨコハマ・ディビジョンの個別ストーリー序盤を独占公開。先行プレイレポートとあわせてお届けする。
「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」公式サイト
ヒプノシスマイク-D.R.B-公式(ヒプマイ)(Twitterアカウント)
Channelヒプノシスマイク(YouTubeチャンネル)
ゲームアプリ「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-」公式サイト
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(C)IDEA FACTORY / ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-製作委員会
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