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印刷2018/09/22 18:50

インタビュー

[TGS 2018]決め手は作品への愛だった。「妖怪ウォッチ メダルウォーズ」レベルファイブ日野晃博氏,Netmarble Japan遠藤祐二氏の合同インタビュー

画像集 No.005のサムネイル画像 / [TGS 2018]決め手は作品への愛だった。「妖怪ウォッチ メダルウォーズ」レベルファイブ日野晃博氏,Netmarble Japan遠藤祐二氏の合同インタビュー
 2018年9月20日から23日まで開催されている東京ゲームショウ2018の会期中に,レベルファイブ 代表取締役社長 CEO 日野晃博氏と,Netmarble Japan 代表取締役社長 遠藤祐二氏)に合同インタビューを行う機会を得た。
 「妖怪ウォッチ」のIPを使用した新たなスマホ向けゲーム「妖怪ウォッチ メダルウォーズ」iOS / Android)でタッグを組む両社が,いかにして共同開発に乗り出し,そしてどのようなタイトルを目指していくのかを聞くことができたので,その内容をお伝えしよう。

※Netmarble Japanは,遠藤氏と白 永勲氏が共同代表取締役社長を務めている

(写真左から)日野晃博氏,遠藤祐二氏。合同インタビューにはジバニャンも駆けつけた
画像集 No.001のサムネイル画像 / [TGS 2018]決め手は作品への愛だった。「妖怪ウォッチ メダルウォーズ」レベルファイブ日野晃博氏,Netmarble Japan遠藤祐二氏の合同インタビュー


――「妖怪ウォッチ」というIPを展開する中で,Netmarbleとタッグを組むことになった経緯を教えてください。

レベルファイブ 代表取締役社長 CEO 日野晃博氏(以下,日野氏):
 「妖怪ウォッチ メダルウォーズ」の開発を担当したNetmarble MonsterのCEO,Ken Kimさんは,家族ぐるみで「妖怪ウォッチ」を楽しんでくれているそうなんです。そして「ぜひ妖怪ウォッチシリーズのゲームを作りたい」とも言っていただけたので,ぜひ一緒にやらせてくださいとお願いしました。IPを愛してくれている人と一緒に作品を作るということは,プロジェクトを成功させるための最大の要因だと考えています。

――レベルファイブとNetmarbleがタッグを組むメリットについて,どうお考えでしょうか。

日野氏:
 Netmarbleさんは,グローバルなスマートフォンゲーム市場で成功を収めています。僕も「妖怪ウォッチ」を世界で通用するコンテンツにしたいと考えていますので,今回の取り組みによって「妖怪ウォッチ」をグローバル展開できることにワクワクしております。

Netmarble Japan 代表取締役社長 遠藤祐二氏(以下,遠藤氏):
 Netmarbleが普段接しているユーザー層と,「妖怪ウォッチ」というIPのユーザー層は少し違います。レベルファイブさんと一緒にゲームを作らせていただくことで,新しい層へゲームをアピールできるのは大きな魅力です。

――開発における両社の立ち位置について教えてください。

遠藤氏:
 先ほど日野社長がおっしゃったように,開発はNetmarble Monsterが行っています。しかし,ストーリー性や世界観といったIPに関わるノウハウは,当然レベルファイブさんにありますので,そういった監修面はレベルファイブさんにお任せしています。

――「妖怪ウォッチ メダルウォーズ」は,従来のシリーズ作品とどういった関係のあるタイトルなのでしょうか。

日野氏:
 今作には,「妖怪ウォッチ」でおなじみの妖怪たちが多数登場します。さまざまな個性を持つ妖怪を集めたり,いろんな人と戦ったりという,従来作とはちょっと違うゲーム性になっていますが,これが結構アツいのではないかと思っています。

――「妖怪ウォッチ メダルウォーズ」はどういった層をターゲットに設定して開発していますか。

遠藤氏:
 「妖怪ウォッチ」を愛する皆さんに広く楽しんでいただくために,お子さんからその親御さんまで楽しめるような,新しい形のRPGとして開発しています。日野さんもおっしゃっていましたが,従来作とはひと味違うゲームプレイを味わえるタイトルになっています。

日野氏:
 ほとんどの「妖怪ウォッチ」シリーズのバトルでは,コマンド選択が必要なのですが,今作はスマートフォンの特性を生かし,誰でも直感的に遊べる作りになっています。
 バトルそのものはターン制ではなくリアルタイムで進行しますが,従来作より簡単だと感じるのではないでしょうか。一方で,戦略性はしっかりと存在していて,妖怪の個性を理解できるとうまく立ち回れるようになるのがアツいところですね。

画像集 No.003のサムネイル画像 / [TGS 2018]決め手は作品への愛だった。「妖怪ウォッチ メダルウォーズ」レベルファイブ日野晃博氏,Netmarble Japan遠藤祐二氏の合同インタビュー
バトルはリアルタイムで進行する。バトルに参加する妖怪と控えの妖怪の計6体でパーティを組み,ウェーブごとに現れる敵妖怪に挑む。妖怪たちは近くの敵に自動で攻撃を繰り出すが,そのまま見守っているだけでは苦戦を強いられてしまう
画像集 No.004のサムネイル画像 / [TGS 2018]決め手は作品への愛だった。「妖怪ウォッチ メダルウォーズ」レベルファイブ日野晃博氏,Netmarble Japan遠藤祐二氏の合同インタビュー
プレイヤーは,場に出ている妖怪と控えの妖怪をタイミングよく交代してチェンジスキルを発動させたり,タップで必殺技を繰り出したりと妖怪たちをサポートしなければならない。どのタイミングでどの妖怪にチェンジするかといった,判断力が問われる場面もありそうだ

――「妖怪ウォッチ メダルウォーズ」には,AR(Augmented Reality,拡張現実)機能を用いて妖怪を探し,写真を撮って共有できるモードが実装されるそうですが,AR機能には今後も注力していくのでしょうか。

「妖怪ウォッチ メダルウォーズ」の主人公は特定のキャラクターではなくプレイヤー自身。ゲーム内では,“オージャメダル”を巡る新たなオリジナルストーリーが描かれるという
画像集 No.002のサムネイル画像 / [TGS 2018]決め手は作品への愛だった。「妖怪ウォッチ メダルウォーズ」レベルファイブ日野晃博氏,Netmarble Japan遠藤祐二氏の合同インタビュー
遠藤氏:
 拡張現実は話題の分野ですし,せっかくの「妖怪ウォッチ」のタイトルなので,新しい要素で皆さんに楽しんでいただこうとAR機能を実装しました。本作はプレイヤー自身が主人公になって,いろいろな妖怪と遭遇できるゲームなので,実社会に妖怪が出現するような演出はきっと楽しんでもらえるだろうと考えています。(拡張現実は)実社会と,ゲームならではの楽しい世界観をうまく融合するための,すばらしい技術ですね。

日野氏:
 レベルファイブとしても,たとえば「妖怪ウォッチ」シリーズで妖怪を探すシーンなどにAR技術を活用できますし,VR(Virtual Reality,バーチャル・リアリティ)とは違う形の可能性のある分野として研究を進めています。これからも積極的に使っていきたいと考えています。

――ありがとうございました。

「妖怪ウォッチ メダルウォーズ」公式サイト


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