［TGS 2018］PS VRタイトル「みんなのGOLF VR」「Déraciné」と「絶体絶命都市4 Plus」のVRモードを体験

　千葉・幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2018。ソニー・インタラクティブエンタテインメントブースでは，PS VRタイトルのプレイアブル展示が行われている。その中で「みんなのGOLF VR」「Déraciné（デラシネ）」のPS VR専用タイトルに加え，「絶体絶命都市4 Plus -Summer Memories-」のVRモードを体験してきたので紹介したい。

直感的かつ爽快に楽しめる「みんなのGOLF VR」

　「みんなのGOLF VR」はいまさら説明するまでもないかもしれないが，人気ゴルフゲーム「みんゴル」シリーズをPS VR向けに作ったというタイトルだ。PlayStation Moveコントローラに対応し，実際にスイングするという直感的な操作で楽しめる。
　筆者は本物のゴルフをしたことがないので「リアルだ！」と言い切れないのだが，ティーポイントに合わせて立ち位置を調整し，コントローラをスイングしてボールを打つさまは「それっぽさ」を感じられる動きだ。実際のゴルフだとボールを飛ばすのも難しいのだろうが，ゲームだと爽快に飛ばすことができるので気持ちいい。


　ちょっとした遊び心でゴルフ中継などで見かける「芝目を読む」姿勢を取ってみると，普通にできて少し驚いた。視点が動かせるのである程度まではボールや芝に近づけると思っていたが，まさかそこまでできるとは……。ゴルフでできることは，大抵のことができそうである。

「みんなのGOLF VR」公式サイト

6人と少年少女と妖精の物語「Déraciné」

　「Déraciné」は，SIE World Wide StudiosのJAPANスタジオとフロム・ソフトウェアが，「Bloodborne」と同じ体制で開発中の探索型のアドベンチャーゲームだ。

　フロムソフト・ウェアの宮崎英高氏がディレクターを務めることでも注目を集める本作だが，ゲームの舞台となるのは人里離れた寄宿学校。そこには6人の少年少女と年老いた校長が静かに暮らしている。プレイヤーは「止まった時の世界」に住む，誰にも見えない妖精となり，通常の時を生きる少年少女達と，さまざまな方法で関わり，物語を紡いでいく。


　今回体験できたのは6人の少年少女と関わりを持つシーン。料理に使うためのハーブを探すというもので，寄宿学校の敷地内を動き回ることになる。彼らの中には「妖精さんがいる」と信じている者もいれば，「妖精なんていっこない」と存在を否定している者もいる。

　「止まった時の世界」の住人であるプレイヤーが行動できるのは，「時が止まった空間」だけ。それでは物語が進展しないが，少年少女達の“言霊”を聞き，それをヒントに謎を解いて目標を達成すると，一時的に時が動くのだ。彼らにとっては「時は常に動いている」わけで，突然起きた変化に戸惑いながらも，妖精が存在することを認識しているようだった。彼らとどのような関係を築き，どのような物語に展開していくのか気になるところだ。

「Déraciné」公式サイト

よりリアルな臨場感を味わえる「絶体絶命都市4 Plus -Summer Memories-」VRモード

　2018年10月25日に発売を予定している「絶体絶命都市4 Plus -Summer Memories-」。本作にはゲーム本編とは別に，VRでよりリアルな臨場感を味わえる「VRモード」が搭載されている。


　本編とは違い，移動は視点を向けた先にワープか，決められた区間を自動で前進するというもので，自由自在に移動できるわけではない。できることも基本的には行動をアクティベートするだけで，プレイヤーが何かをするということはほとんどない。ゲームというよりは「災害体験映像」に近いかもしれない。

　だが，それでも災害の臨場感や恐怖感はなかなかのものだった。突然の余震で崩れかけていたビルが崩落し，がれきが降ってきたときは思わず手で頭を庇ったほどだ。また一人称視点のため，がれきの下などの本編では見えない部分が覗けるのも面白かった。
　今回のVRデモは崩落したビルから脱出したところで終了となった。何やらいろいろと歩き回れたようなのだが，たまたま選んだルートがゴール直行便で，あっという間に脱出に成功してしまった。運がいいのやら悪いのやら……。

「絶体絶命都市4 Plus -Summer Memories-」公式サイト