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「ディアブロ イモータル」日本向けクローズドαテストは5月20日に実施。サンクチュアリの覇権をかけたPvP「闘争の円環」はイモータルを象徴するコンテンツに
今回のαテストの注目トピックは,エンドコンテンツとして実装されるPvP「闘争の円環」だ。本稿では,イモータルの開発メンバーであるWyatt Chang氏とScott Shicoff氏から聞いた話も踏まえ,闘争の円環の概要をまとめてみよう。
※2021年5月6日 11時50分:記事公開時にクローズドβテストと表記していましたが,正しくはクローズドαテストでしたので,修正しました。
※2021年5月6日 9時55分:クローズドαテストがAndroid限定であることを追記しました。
闘争の円環は,ゲームタイトル「イモータル」を象徴するコンテンツ
ディアブロ イモータルの舞台となるのは,人間界「サンクチュアリ」だ。この場所は,天界と地獄が繰り広げる戦いに巻き込まれないよう,ワールドストーンで隠されていたが,それが破壊されたことで戦禍を被ることになる。
この終わりなき脅威からサンクチュアリを守るため,名匠であるダイデッサは「永遠なる王冠」と呼ばれる遺物を作り,息子のカイオンに託した。永遠なる王冠を手にしたカイオンは,王冠の力を使って守護者の集団を結成する。その集団の名前こそが「イモータル」だ。
しかしダイデッサはある懸念を抱く。永遠なる王冠がもたらす強大な力は,人を堕落させるのではないかと。そこで彼女は,娘であるアケバに重大な任務を与える。その任務とは,イモータルが油断したり怠けたりしないよう監視するというものだ。
これを受けてアケバは,「シャドウ」と呼ばれる組織を立ち上げる。この組織の目的は,イモータルがサンクチュアリの守護者としてふさわしいかどうかを試すことだ。もし,シャドウの方が強く,能力が高いことが証明されれば,永遠なる王冠はシャドウの手に渡り,そのメンバーによって新たなるイモータルが作られる。
アケバは,カイオンが率いる軍団との戦いを制したことで,次のイモータルとなった。しかし油断はできない。自分がイモータルになれば,新たなシャドウが結成され,今度は自分が試されると分かっているからだ。
こうして始まったのが,「闘争の円環」だ。このコンテンツでは,イモータルとシャドウがシーズンごとに覇権を争うことになる。シーズンは「円環」と呼ばれ,Shicoff氏によると,1〜3か月ほど続く予定とのこと。
1つの円環の期間中にイモータルになれるのは1つのグループだけだ。このグループには最大で500名のプレイヤーが所属できる。イモータルになる方法は,シャドウとして彼らに挑み,討ち倒すこと。シャドウ側にはプレイヤー数の上限がなく,誰でも参加可能だ。なお本作では,そのどちらにも属さないプレイヤーを「冒険者」と呼ぶ。
両陣営の規模を考えるとイモータル側が不利に見えるが,イモータルに挑めるのは精鋭と認められたシャドウだけである。そのため,シャドウ陣営では常に内争が起きている。もう少し具体的にいうと,シャドウ陣営にはプレイヤーが作るダークギルドがいくつも存在しており,ギルドランクの上位10組だけが,イモータルを討ち倒す機会を得るといった形だ。
このように,イモータルとシャドウで目的やアクティビティが異なるので,ここからはそれぞれに分けて掘り下げていこう。
追放の儀式で新たなイモータルとなれ
シャドウ陣営の最終的な目標は,追放の儀式によってイモータルを権力の座から引きずり下ろすことだ。追放の儀式はダークギルドの上位10組が参加でき,戦いに勝利すると永遠なる王冠を獲得し,新たなイモータルが誕生する。したがって,シャドウ陣営についたプレイヤーは,所属するダークギルドのランクを上げるために奮闘しつつ,ギルド内における地位獲得も目指すことになる。
【ダークギルド】
ダークギルドはシャドウ陣営のプレイヤー同士が集まって作る組織だ。週に2回実施される「集会」というイベントで,結成や勧誘,参加ができる。そしてダークギルトは,ほかのギルトとランキングで競い合う。といっても,直接対戦するわけではない。シャドウにはいくつものアクティビティが用意されており,それにギルドメンバーがどれくらい積極的に参加しているかで,順位も変わってくるといった感じだ。
ちなみにダークギルドへの参加は必須ではない。ギルドに所属しないシャドウとして活動することもでき,その場合でもギルドに所属するシャドウとほぼ同じコンテンツにアクセスが可能だ。
【宝物庫の襲撃】
シャドウは,「息づく夜の欠片」というアイテムを消費してイモータルの宝物庫に侵入し,彼らが蓄えた戦利品を略奪できる。これが「宝物庫の襲撃」と呼ばれるアクティビティで,最大4人でチームを組んで挑戦可能だ。宝物庫にはたくさんの戦利品があるが,欲を出して略奪に時間をかけていると,守護者であるNPCやイモータルのプレイヤーに気づかれるリスクが高くなる。
もし侵入が発覚すれば,イモータルが宝物庫にテレポートしてきて,そのままPvPが始まってしまう。そこで敗北すると,宝物庫の襲撃で得た物はすべて失われてしまうので,引き際を見極めることが重要になりそうだ。
【流血の道】
流血の道は,ソロで挑戦できるPvEコンテンツだ。言ってみればシャドウ用のチャレンジリフトみたいなもので,クリアすればシャドウ内でのランクを上げられる。
【追放の儀式】
シャドウ陣営の成長はシステムによって追跡されており,一定の段階まで成長すると,「追放の儀式」というイベントが開放される。ランキングのトップ10に入っている各ダークギルドは,1週間に一度だけ8人のメンバーを特別なPvPエリアに送り込める。このエリアにはイモータル陣営のグループが待ち構えており,彼らと複数のステージにわたって戦いを繰り広げるのだ。
勝敗はステージごとにカウントされ,もっとも多くの凱歌をあげた陣営が勝者となる。それがイモータル陣営であれば,次の週も引き続きサンクチュアリの守護者として君臨できる。逆にシャドウが勝利すれば,新たなイモータルとしてサンクチュアリを支配できるというわけだ。
追放の儀式には10組のギルドが参加するわけだが,日本でも5月中に始まるクローズドαテストでは,ランキングでトップのダークギルドが新たなイモータルになるとのこと。イモータルが入れ替わのると同時に新たな円環が始まると,新イモータルとなるダークギルドのメンバー以外の全員が冒険者に戻るそうだ。
ちなみにChang氏によると,クローズドαテスト開始時の最初のイモータルはNPCのみで構成されているという。ただ,NPCによる支配は3週間も持たないだろうとのことだ。
PvPは専用の装備?
PvEとPvPのどちらもコンテンツとして存在している場合,たいていPvP専用装備が用意されていたり,キャラクターの能力が横並びになるようにスケールされることが多い。その点について質問してみたところ,イモータルではPvEの装備のままPvPができるそうだ。調整についても,一部のスキルをPvP用に調整するだけに留めるとのこと。
シャドウを打ち負かし,サンクチュアリの守護者であり続けろ
イモータル陣営は最大500人のプレイヤーで組織されている。シャドウ陣営のようなギルドは存在せず,1人の盟主と4人の副官によって管理される形だ。陣営の目標は,イモータルとして統治力を高め,シャドウと傘下のダークギルドによる試練を乗り越え続けること。永遠なる王冠を保持し,その恩恵をイモータルのメンバ−と冒険者に与えるのだ。
【カイオンの試練】
イモータル陣営のプレイヤーは,「混沌の精髄」と呼ばれるアイテムを消費してレイド「カイオンの試練」に挑戦できる。カイオンの試練は,最大48人のプレイヤーが同時に参加でき,30分以内に4体のボスを倒すことを目指す。このレイドを成功させると,強力な戦利品が手に入るだけではなく,「ダイデッサの祝福」と呼ばれるバフが,イモータルメンバーだけでなく冒険者にも与えられる。
バフの効果は,エルダーリフトで獲得する報酬が増加するというもの。シャドウ以外のプレイヤーがバフを受けた状態でエルダーリフトをプレイすると,イモータルの倉庫にアクセスでき,財宝と装備が出現するようになる。
このバフは7日目に更新しなければならず,イモータルが更新に失敗(=レイドに失敗)した場合は,シャドウ陣営にバフが移るという面白い仕組みになっている。
【宝物庫を守れ】
イモータルの宝物庫にシャドウが侵入すると,イモータルプレイヤーに通知が届く。これに応答すると宝物庫にワープし,そこで防衛戦が始まる。シャドウ陣営の数を考えると,この防衛戦は頻繁に発生することが予想されるが,1週間(おそらくバフの更新タイミングまで)守りきれば,残った財宝や装備はイモータルプレイヤーに付与される。
【名誉の壁】
現在のイモータルがシャドウに敗れ,新たな円環(シーズン)が始まると,その時点で現行の円環に関わるすべての事柄がリセットされる。事柄にはすべてのランク,永遠なる王冠のレベル,流血の道の進行状況などが含まれる。その代わり円環の参加者には,その活躍に対して「武勇の功績」という特別な称号が与えられる。
これに加えて,王座を退くイモータルの盟主と4人の副官達は,その名が「名誉の壁」に刻まれ,そこに到達するまでの足跡や,紋章旗,実績,イモータル在位時の詳細などが,永遠に記録されることになる。
以上が,クローズドαテストで新たに登場するPvP「闘争の円環」の内容になる。冒頭でもお伝えしたとおり,日本でのテストはAndroid限定で,5月20日に実施される予定だ。テストでは闘争の円環だけでなく,新クラス「クルセイダー」や,PvEエンドコンテンツ「ヘリクアリ」にも触れられる。スマートフォンで遊ぶディアブロに興味のある人は,公式サイトから事前登録を済ませておこう。
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