「E5フェス Apex Legends 第2回レジェンド王決定戦」レポート。“ミラージュのみ”の戦いは，撃ち合いと“騙し合い”が交差する緊張感が楽しめた

　E5esports Worksは，「Apex Legends」（PC / PS5 / Xbox Series X / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch）のオンラインeスポーツイベント「E5フェス Apex Legends 第2回レジェンド王決定戦 powered by Elgato」を，2022年6月12日に開催した。


　ミラージュのみを使用してソロモードで対戦する本イベントでは，事前にエントリーした一般のプレイヤーに加えて，pinkyさん，Cabbagestさん，パンタシアさんといったプロ選手や，霜月めあさんやAlphaAzurさんといったインフルエンサーが参加した。MC＆実況は岸 大河さんとOooDaさん。ルールやイベントの詳細などの説明を担当したのは，本イベントのマスコット・E子（いーこ）さんだ。

左から岸 大河さん，E5（いーこ）さん，OooDaさん。E子（いーこ）さんの説明はところどころ“かみかみ”だったが，逆にそれが好評を博していた

左からCabbagestさんとpinkyさん，そしてモニターのパンタシアさん。日本一のワットソン使いといわれるパンタシアさんは，普段ミラージュを使っていないとのことだが……

　予選は，一般参加者19名＋オンラインゲスト1名の計20名で構成されたA・B・Cのブロックでそれぞれ3試合行われ，獲得累計ポイント（順位＋キル数）の上位5名が決勝に進出する。また，予選後は敗者復活戦が行われ，各ブロックのチャンピオン1名が決勝に進出した。

　そして，チャンピオンになったプレイヤーが本イベントの優勝者となる決勝戦では，18名のプレイヤーに加えて，オフラインゲストプレイヤーであるpinkyさんとCabbagestさんが参加した。決勝戦の舞台はキングスキャニオンだ。


　決勝戦進出者の中には，プロ選手やプレデター・マスターランクを獲得しているハイレベルなプレイヤーが目立つ。その中で特に注目されていたのが，予選で好調な結果を残した一般プレイヤーのSprAliceuさんだ。

岸 大河さんが熱く語っていたE5パワーとは一体……？

　岸 大河さん曰く，ヒトは，E5パワーという戦闘力のようなものを保持しており，E5パワーは，倒した相手から奪うことができるという。SprAliceuさんが予選で叩き出した537200E5パワー（計算方法は企業秘密）からして，一番優勝に近いことがわかるだろう。


　試合が開始すると，多くのプレイヤーはライバルと一定の距離を保ちながら各地へ降下していった。そんな中，降下地点でMugIRAGEさんと鉢合わせになり，先制攻撃を受けたpinkyさんは，持ち前の冷静なムーブとAIMでMugIRAGEさんを圧倒し，ゲストの意地を見せる。一方，ゲーミングチームKAWAZに所属するまっちゃんさんも，優勝候補のSprAliceuさんを怒涛の猛追でねじ伏せるなど，至るところでプロ選手の活躍がみられた。

決勝戦では，ウルト「パーティーライフ」で敵の攻撃を誘い，位置を特定するというテクニックが披露された

決勝戦終盤の一騎打ちは，撃ち合いと騙し合いのハイレベルな戦いだった

　試合終盤，パンタシアさんと一般プレイヤーのバンドウタロウさんとの一騎打ちでは，実況席を沸かせる白熱した戦いが繰り広げられた。パンタシアさんがアクティブなムーブでけん制を仕掛けると，バンドウタロウさんは冷静かつ正確な射撃を行いながら，ホログラムのデコイを発生させる「サイクアウト」で相手で翻弄していく。そして，バンドウタロウさんは，最後の撃ち合いにおいて，自身のホログラムのデコイを大量発生させるウルト「パーティーライフ」を発動したことで，パンタシアさんを一瞬混乱させ，その隙を突くかたちで猛攻を加える。

　そして，見事勝利を掴んだのはバンドウタロウさんだ。


　優勝者のバンドウタロウさんは，試合後のインタビューで，「僕はプロの試合を追いかけていてパンタシアさんを知っていたので，『いや〜最後にプロが残ったか〜』と思いましたね。でも『Apex Legends』のサービス開始当初からミラージュを使っていたので，『これは負けていられん。プロだろうとアマチュアの意地見せたろ！』と思って頑張りました！」とミラージュ使いとしてのプライドを誇示した。

バンドウタロウさんが総取りした優勝賞品の数々

　また，岸 大河さんから"ミラージュのコツ”について訊かれると，「いかに相手を騙すか？　ということと，ミラージュは他のレジェンドと違って1対1の戦いで優位に立てるレジェンドなんです。ウルトを発動すると一瞬透明になるので，そこで敵の横か後ろを取って先に撃てばほぼ勝てます。そこがポイントかな」とコメント。「対戦相手のミラージュの使い方は（バンドウタロウさんとは）違いましたか？」という質問に対しては「まぁ……こんなこといったらアレかもしれないですけど，僕の方がちょっと上っていう……」と，若干はにかみながらもビッグマウスを披露した。

　本イベントでは，ミラージュのアビリティやウルトを駆使した，高度な心理戦が繰り広げられた。実は筆者は，しばらくミラージュを使っていなかったのだが，参加者たちのテクニックを見て，バンドウタロウさんのコツを聞いてからミラージュに対する印象が変わり，積極的に使っていきたいと思うようになった。
　「Apex Legends」といえば仲間との連携が面白さを生むバトルロイヤルゲームだが，今回の特定のレジェンドを使ったソロモードでの対戦は，1対1の緊張感が楽しめるうえ，レジェンドの理解が深まる良い機会になった。

　イベントの最後では，次回のイベントで使用するレジェンドについての話が飛び出し，Cabbagestさんはオクタンを，pinkyさんはパスファインダーを提案するなど，大いに盛り上がった。いずれにしても特定のレジェンドのみの試合は，前回のジブラルタルや今回のミラージュに限らず，面白いことになりそうだ。

「E5フェス Apex Legends 第2回レジェンド王決定戦 powered by Elgato」Twitchアーカイブ