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[TGS 2019]「東京クロノス」新規プロジェクト発表会レポート。新作VRタイトル「PROJECT MEGALITH」は2020年に発売
「東京クロノス」公式サイト
豪華ゲストと共にVRゲームを題材としたパネルトークが展開
イベントは,東京クロノス総合プロデューサーの岸上健人氏と声優で桃野夕役を務めた木戸衣吹さんの挨拶でスタート。さらにステージ上には,週刊ファミ通 編集長の林 克彦氏,Mogura VR 編集長の久保田 瞬氏,東京クロノスで監督を務めた柏倉晴樹氏が登場し,VRゲームを題材としたパネルトークが展開さ入れた。
1つめのトークテーマは,「ぶっちゃけどう? 2019年のVRゲーム」。林氏はこのテーマに,デバイスの普及が進んでいないため,メーカーが手を出しづらいのではないかと指摘。今後価格が下がっていくほか,店頭で購入できるなど手軽に入手できる状況になっていってほしいとコメントを残した。
VR業界を古くから知る久保田氏は,近年のVRタイトルは主要なVRデバイスのほとんどに対応されるようになってきており,VRタイトルをとにかく多くの人に触れてもらおうといった流れが出てきているという。また,今年になって,Oculus QuestやValve Indexといった良質なデバイスが登場したことで,新規プレイヤーが遊びやすい環境になってきていると話す。プレイヤーが増えることでさまざまなVRタイトルの販売数が伸びる可能性があるとのことだ。
続いてのテーマに写る直前に,ステージには東京クロノスプロデューサーの三木一馬氏が登場。ここからは6人でイベントが進行された。
2つめのトークテーマは,「東京クロノスの可能性と課題」。このテーマではまず,岸上氏から林氏に「東京クロノスってどうでしたか?」とプレイした感想が求められた。
これに対し林氏は,作りは正統派のアドベンチャーでいて,さらにシナリオやキャラクターはいまの時代に即していてセンスに溢れていると高く評価。最初はとっつきやすくないのかなと思いつつプレイしたが,気が付いたらハマってしまっていたという。一方で,VRならではの演出や仕掛けが少なかったことに若干の不満があったともコメントを残した。
また,三木氏は東京クロノスの仕事を受けるとき,シナリオは担当するけど,媒体は気にせずに話が面白ければなんでもいいだろうといった気持ちだったそうだ。しかし,VRに関わる仕事を進めていくうちに,人の五感に訴えかけるVRであれば,喜怒哀楽の感情を容易に揺さぶれることに気付き,VRならではの演出の面白さや可能性を感じたと語った。
最後となる3つめのトークテーマは,「2022年のVRゲームはどうなっている?」。このテーマに対し,三木氏は真っ先に,2022年はナーヴギア※の発売年なので,ナーヴギアが登場していますよとコメントする。
※ナーヴギア:三木氏が編集を担当した「ソードアート・オンライン」に登場するヘッドギア型のVRデバイス
次に林氏は,3年後がどうなっているか分かれば苦労しないと話しつつも,気持ちとしては,今後ハードが買いやすくなっていき,もっと普及していてほしいとし,体験すれば分かるVRのインパクトをもっと多くの人が感じてほしいと語った。
続いて久保田氏も,3年後はあまり分からないと話しつつも,3年前の時点で2019年にOculus Questのような良質なデバイスが5万円程度の価格で販売されると予想できましたか? と逆に疑問を投げかける。このようにVRデバイスの進化は加速度的に進んでおり,それこそ3年後には自分たちが予想もできないような進化を遂げている可能性もあるとし,また,ソフトウェアも面白いものが続々と登場するのでは,と話した。
クロノスシリーズ最新作「PROJECT MEGALITH」が発表。発売は2020年を予定
パネルトーク後は,いよいよ新規プロジェクト発表のコーナーに。発表の1つ目は「映像化決定」。TVアニメや劇場版といった話ではないが,挑戦的な座組でプロジェクトを進行していると話す。また,当日は絵コンテの状態ながら,映像の一部も公開され,三木氏は「絵コンテまで発表すると後戻りできないですよ!」と,心配をしつつ,会場の笑いを誘った。なお,こちらの情報は近日中に続報があるとのことなので,期待して待とう。
さらにステージでは,「コミカライズ企画進行中」と「特設ブースの出展決定」について発表された。コミカライズは現時点で発表できることがあまりなく,続報に期待してほしいとのこと。また,特設ブースは10月25日から11月17日までに紀伊國屋書店 西武渋谷店で,12月には渋谷マルイで展開されるという。
新規プロジェクトの発表は以上で終了……と思いきやここでステージが暗転。しばしの静寂の後,メインビジュアルが映し出されると共に,柏倉氏からクロノスシリーズ最新作「PROJECT MEGALITH(プロジェクト メガリス)」が発表された。こちらは2020年の発売が予定されている新作VRタイトルとのことで,監督を柏倉晴樹氏が,イラストはLAM氏が担当するという。
これをもって,すべての新規プロジェクトの発表が終了。ステージでは最後に岸上氏が,「今回,PROJECT MEGALITHを発表できたのはみなさんの応援のおかげです。日本のVRマーケットの代表として世界と戦っていきますので,今後とも応援よろしくお願いします」とコメントを残し,閉幕となった。
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